僕は友人の基地の執務室。そのソファに横になっていた。大事な作戦があるというので演習ついでに停泊していた。
時刻はヒトゴーサンマル。午後の演習を終えたあとの休憩の時間だった。
??「……ひまだなー……」
??「提督、いくら雨風さんのところだからといっても寛ぎ過ぎでは……」
??「いや、寝転んでいいって言うもんだから……翔鶴さんはいいの?」
翔鶴「私は座っていれば大丈夫です。そういえば柱島からも二人来るかもしれないそうですね……どなたでしょう?」
??「僕は知らないなぁ……」
と、部屋のドアが開き小柄で黒色の軍服を着た青年が入ってきた。手には中ぐらいの箱を持っている。
??「番柄さん。ケル・マニクスの強化、及び修復が完了しましたよ」
番柄「うん、ありがとう。わざわざごめんね雨風くん。急に直してもらって……」
雨風「いえ。構いません。他にすることが無かったので」
<ケル・マニクス>というのは僕専用のハンドガン。
他の装備である<ブレス>と呼ばれるブレスレットと連動させることで更なる効果を発揮する。提督によっては形状は違ったりする。僕のは腕時計タイプで左の手首に装着している。
雨風「そうそう。新しく装備を作ったんですが。翔鶴、これを」
何かを手渡す雨風。翔鶴に渡されたそれは小さな飛行甲板の模型。雨風はそれをどう使うか説明した。説明によると。その模型を掲げて「艤装展開」と一言言うだけで簡単に装備をすることが出きるそう。そしてそれを僕にも同じように渡してきた僕のは銃につけるタイプ。
番柄「これを……自分に撃つの?なんだか怖いなぁ……」
雨風「俺は大丈夫でしたから。問題ないはずです。それになにも頭でなくても……」
翔鶴「あ、あのっ!よろしいですか…?」
雨風「お、どうぞ?」
翔鶴「じゃあ……艤装展開!」
翔鶴を光の輪が囲う。瞬く間に増えていき全部で4つ。それは全て違う動きに回転を始める。そして光が弾けたかと思うと完全に武装した翔鶴が現れた。……が、普通の艤装とは違いスカートが伸び、髪はポニーテール。
腰の辺りに短剣が追加された。雨風はそれを見て嬉しそうにこう言った。
雨風「成功!こいつぁいいもんだな!」
翔鶴「あの……これは一体……」
雨風「今回の作戦で必要になるだろうからな。全員分用意しておいた。簡易的に名付けて<対艦艤装>だ」
番柄「これ……僕も?」
雨風「どうぞ、まあ集合が終わったら各自試してもらうんですがね」
番柄「それじゃあやらなくてもいいか」
雨風はコクリと頷いた。
そして丁度夕飯時。僕達は食事をしに食堂に向かった。
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叢雲「雨風、これ出来上がったわ」
雨風「おーサンキュー叢雲」
雨風が受け取ったのは不思議な形をしたなにか。
恐らく僕達と同じものだろう。
番柄「にしてもいいねぇイタリアン。美味しい」
翔鶴「そうですね~こんなに手軽に食べられるなんて。私たちも帰ったら食べたくなりそうですね……」
Roma「一応、本場の味だから。味わって食べてくださいね」
Aquila「パスタのお代りもどうぞ~」
Libaccio「あ、提督さん!はいマルゲリータ出来立て!」
雨風は一言礼を言って小さな女の子の頭を撫でる。女の子はとても嬉しそうだった。
僕達は夕飯を食べ終わり部屋に戻る。僕は少しだけ雨風くんから作戦の事を聞くことにした
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雨風「今作戦の主な概要は調査です。そしてあともう一つ……」
雨風は少しだけ声を低くしてこう、付け加えた。
雨風「もう一つは破壊。あのままあってはならない島です。周囲の国や住民に被害がおよぶまえに何とかしないと……」
番柄「破壊……でもただの島なんだよね?なのにどうして被害が……」
??「それは深海の反応が強いことが判明したからですよ」
??「はい。ですのでこれ以上反応が強まることを阻止するため、沈めなければなりません」
雨風の隣に座るのは姉である扶桑。寄りかかっているのは妹である山城。今回この二人も作戦に出ることになっている。
扶桑「そのためにも皆が集まり次第一日だけで集中的に装備の訓練をしなければならないわ」
雨風「しかし体力が続かなければ意味なんてないですよ。使える回数も調べておく必要がありますね」
番柄「僕はさっき使ってみたけど一回では全く疲れないね。多分、あまり体力は関係ないかもしれない」
山城「私は艤装展開の状態から上位解放って感じで強化してみましたがそれこそ使えて五回。それに少なくとも一度に耐えていられる時間は大体3分前後が限度でした」
翔鶴「私も山城さんに同意見です。使う場合は単体で使った方がいいかもしれません」
雨風「ま、それはいいとして。今の段階で語れるのはこのくらいです。後の詳しいことは明日の会議で説明します。では時間も22時を過ぎましたし寝ることにしましょう」
番柄「分かった。明日に備えて」
翔鶴「みなさんお疲れ様です。お休みなさい」
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番柄「いよいよだね……聞いたところによると光藤さんに因縁のある場所だって……」
翔鶴「はい。しかし私たちも油断してはいけませんね。今回の主要は光藤さんのようですししっかり援護しましょう」
番柄「そうだね。僕たちも頑張らないと……」
僕達はそのような会話を交わしながら部屋へと戻っていった。そして明日の朝に備え考え事をしながらゆっくりと意識を落としていったのだった。