僕は知り合いの提督の基地に向かって船を出していた。
どうしてそんなことをしていたかと言うと。大体一日前に遡る。それは演習を終え休憩をとっていた頃だった。
ーーーヒトゴーサンマルーーー
??「今日もあっさり終わっちゃったね」
??「ええ、でも艦隊の練度向上にはいいと思うわ」
??「加賀さんは相変わらずだねぇ……」
加賀「それは貴方もでしょう?結局予定していた作戦に間に合わなかったですし」
??「うぐっ…!そ、それは……ふ、布団が気持ちいいのが悪い!」
演習を組んだのは予定していた出撃に寝坊してしまってそれに間に合わず急遽演習を入れたのだった。
加賀「そういえば、ブインの雨風さんから」
??「ん?なに?電文?」
友人である提督から電文が届いていた。
ー
突然の電文で申し訳無い。此度は我々の調査に同行していただきたく貴殿に声を掛けさせていただいた。主な目的としては危険性の調査と万が一にも周りの島々に被害が及ばないよう、危険性が高いときの殲滅。詳しい話は基地で話を行う。時間があれば来ていただけると助かる。 式凪霧衛
ー
??「差出人霧衛さんじゃんか……」
加賀「で、どうなさいますか?」
??「もちろん行くよ!夜桜月読!ブイン基地に向け出撃!」
ーーー
ということで現在に至る。
にしてもここまで敵が出ないことに違和感を感じる。通常ならelite級も確認されるところなのに……。さらには夜になるとい言うのに港の光しか見えない。
加賀「到着ですよ。……夜桜さん、起きてください」
夜桜「あ、ごめん。起きてる起きてる」
??「だったら早く港に着けてくれ。早めにしてもらわんと遠征部隊が陸に上がれねぇ」
二人「「!!!!?!?!?」」
まだ港からかなりの距離はある。いきなり現れたその男は僕たちの背後に立っていた。にしても浸入防止のために中からロック掛けて扉は開かないのにどうやって入ってきたのか。
夜桜「……雨風さん一体どうやって…?」
雨風「ん?電力落としただけだよ。ほらいくぞー」
電力落としたって。この人やっぱり敵に回したら現代兵器じゃ勝ち目ないなぁ。そう思った。
ーーー
??「来たか。遅かったな」
夜桜「!!霧衛さん!」
霧衛「む。月読。久しいな、剣術は上達したか?」
夜桜「うぐっ!…それは……」
霧衛「はぁ。まあいい。あとで鍛練をしよう」
夜桜「あ、はーい!」
この二人は一応師弟関係である。
ーーー
汗をかいたので僕たちはお風呂に入った。そのあと今回の概要を聞いた。
雨風「簡潔に言うと見るだけ。そんなもんだがお前達を読んだのは万が一戦うことになった時のためだ」
夜桜「そんなに大変なところ?」
霧衛「陸軍の選抜隊がだれも帰ってこなかった。そう考えると何かがある。もしくは何者かが潜んでいると考えるのが懸命だ」
加賀「そうですと確かに私たちの力が必要ですね……」
扶桑「ええ。だから……」
山城「私たちも戦わないと彼処には辿り着けないの」
不穏な空気が流れる。さすがに「誰も帰ってこなかった」そう聞いたらそうなる。
雨風「ま、そんなところ。詳しいのはあとでな。それまで基地でも探索して遊んでこい」
そう言われて皆は普通の感じに戻ったのだった。
ーーー
基地内の探索を終え三階の和室で加賀さんと二人、床につく。加賀さんは既に寝ている。
そして明日、ヒトマルサンマルより作戦の説明が始まる。僕は皆の役に立てるだろうかそうも思いながら目を閉じた。