では10話になります。
8月といえば・・・?そう夏休みである。7月末の期末テストも終わりようやく夏休みである。
しかし、当然の如く夏休みとセットで数多い課題ももれなく付いてきてしまう。こればかりは本当にどうしようもなく、全国の小中高生が嘆いている。
さて、そんな楽しくて楽しくない夏休みであるが、俺は今東京にいる。何故なら・・・。
『ねぇ春夜夏休みあなた特に予定ないわよね?ってかないわね?』
『えっ?いや、宿題とか色々あるんやけど』
『実はお父さんが出張先の仕事で必要な大事な書類を忘れていったみたいで、届けてほしいんよ』
『え?無視なん?』
『お願いね〜。代わりに届けた後は向こうで暫くゆっくり観光して来ていいわよ。あと周子ちゃんも一緒だからね。あ!お土産よろしくね〜』
ってな感じで自分の意思はなく一方的に、且つ強制的に母親から大きな茶封筒を渡され、京都にも引けを取らない暑さの大都会東京にオマケ(周子)と一緒に行かされた訳である。さらば平穏。クーラーの効いた自室で夏休み中はずっと籠ってたかったよ・・・。しかも何故コイツも来るかね?
「今変なこと思わんかった?」
「いや、別に」
「ならこっちみて言いよ」
これが女の勘って奴なんか。なんてもう何回もやってであろう茶番は兎も角。とりあえず母さんが事前に予約してくれた宿泊ホテルに向かう。
「にしても暑いよー。まだ着かんの?」
「あまり声に出さんといてくれ。余計暑なるわ。あと多分もうちょいで着くはず・・・」
こっちとてクソ暑い中未開の地の目的地を探しているのだからお願いだから少しは静かにして欲しい。
そんな中でスマホに表示されている地図を見ながら歩いて10分ぐらいだろうかそれらしき建物は見つけられた。とりあえず暑いので早く中に入ってチェックインを済ませて部屋に入った。
「ふぅ。生きかえる〜」
「ええよなぁ。そない呑気でいられて。こっちはまだやる事あんのに」
「それに関しては周子ちゃん関係ないし」
「ほんとなんで俺がこないな事せなあかんのや」
「まぁ頑張りなよ。それよりご飯どうするん?」
「さっき昼食べたばっかやんけ」
「違うよ。晩御飯だよ、晩御飯」
「まだ14時なんやが」
「早いに越した事はないと思うけど?」
「それでも早すぎや。っとそろそろ行かなあかん。」
「いってらー。アタシは涼んどくよ」
「羨ましいこった」
少し涼んでまたすぐにクソあっつい外に出なけれいけない事に少し苛立ちを感じつつもホテルを後にした。
《数分後》
「あかん。分からん」
現在 絶賛道に迷っていた。だから嫌だったのだ。絶対迷うから。そして何よりコミュ障なため街の人々に中々話しかけられない。これだから未開の地は嫌なんだよ!え?京都も似たようなもん?んなもん知るか!っと完全に焼けになって心の中で叫んだ。とはいえ本当どうしたものか。ここまでは地図をパッと見で自分の土地勘でどうニケできたが、ここまで迷ってしまうと再起不能だ。こういう時こそ地元の赤の他人に聞くのがいいのだろうが生憎の自分の最も苦手としている事だけに完全にお手上げ状態だ。こんな時に知り合いで東京行った事ある奴や、東京出身者がいれば助かるのになぁ・・・・・・。
(・・・・・・ん?)
(東京出身者・・・・・・?)
(・・・・・・・・・いた)
すぐさまスマホのラ◯ンの画面を開き思い当たるアカウントをタップし連絡を入れる。
『助けて・・・』
『珍しく貴方から連絡来たと思ったらいきなりどうしたのよ』
『道に迷った。助けて』
『は!?貴方もしかしてだけど今東京いるの?』
『That‘s Right』
『わかった。前は助けてもらったし、それにどうせこっちも暇してたしいいわよ』
『感謝。圧倒的感謝』
『で?今どこにいるの?』
居場所を聞かれたが、そもそもここがどこだか分からんので目立つ建物を片っ端から伝えると彼女は『わかった』と言い、『こちらに向かうから待ってろ』 っとのこと。
正直こんなことで助かるとは思わなかったが、何にせよ今はどうでもいい。心強い助っ人が来てくれるのだから。
そう、その助っ人は、約1ヶ月前に京都に修学旅行で来ていて、俺が道案内した速水奏のことだった。
東京での話は2、3話ぐらいにしようかなとは思ってますが、まだ決定してないのでわかりません。なるべくGW中に次話を投稿できたらいいなとおもてます。