4話になります。
ジリリリリ!!!!!
目覚ましが鳴るので止める。
「もう朝なんやなぁ・・・」
そんな事を感じながら、体を起こす。妙に懐かしい記憶を夢で見てた気がする。夢に出てきた記憶はもう10年くらい前の事。あいつと会った時の記憶。
---10年前---
いつもと同じように朝に起きる。今日は休日、こんなに早く起きんでもいい気がするのだが、何故か目が覚めてしまい、2度寝しようにもできないので仕方なく起きたわけである。
「あら周子今日は珍しく早よう起きたんやな?」
そう言ったのはうちのオカンであり既に店の準備をしている途中だった。
「朝ご飯はもうできてるさかい、早よう食べよし」
「うん。わかった」
そう言って台所に行きテーブルに置かれている朝食を食べる。今日の朝ご飯はいつものようなご飯と味噌汁じゃなくパンとヨーグルトとココアが置かれてあった。今日は何かあるのだろうか?それともただ時間がなかったのどちらかだろう。
「ちょっと忙しくなってもて、今日はそれやさかいな」
「うん、別に気にしてへんよ」
「今日は知り合いが近くに引っ越して来て店に来るさかい忙しいんよ」
「ふーん」
「向こうにもアンタと同じくらいの子もおるから、仲ようするんやで?」
「うん」
オカンの知り合いの子供か。どんな子なんやろ?っといったことは思っていたが、それよりも今は眠たい。なんか昨日はあまり眠れんかったし。
「朝早ようすいません」
眠たいと感じてると店の入り口で子ずれの家族の客がきた。
「もう来たんかいな!?」
「案外早ように引っ越しが終わったからねぇ」
「にしても早過ぎるんとちゃう?こっちはまだ出迎える準備はできとらんのに・・・」
オカンが引っ越して来た知り合いとか話している中、連れてこられた向こうの子供である男の子は退屈そうに、そしてあたしと同じように眠たそうにしていた。
「春夜くんも変わりないようで良かったわ」
「本当にこの子は、いつも眠そうな顔して、何考えとるのかもわからん」
「最初はそういうもんやろ?」
「そうやろうけど、流石にここまでとなるとねぇ。無関心が強いから余計にねぇ」
「こないな子やけど、周子ちゃん仲ようしたってや」
「うん」
「ほら、春夜くんも挨拶しな」
「よろ、しく」
そう言って春夜と言う名の男の子はこちらによって手を出して来たが、表情は先程から変わらず、眠たそうであった。
それからウチのオカンと佐原家の母親が談笑している頃、あたしは彼と別の部屋で特に何をするわけでもなくただ静かに談笑が終わるのを待っていたが、流石に静か過ぎるので、話しかけることにした。
「ねぇ?」
「何?」
「つまんない?」
「うん」
「何かしたいん?」
「いいや」
どうやねん。そう思ったが、こっちがした質問も酷いのも問題だろうが、けれど、少し彼に共感していたのかもしれない。確かに友人もいて楽しくないことはないが、少しだけ退屈さは感じていた。今度はもっとまともなこと聞こう
「じゃぁさ、好きなたb・・・」
「・・・Zzzzz・・・」
ベタな事を聞こうとして彼の方を見ると、寝ていた。それも顔は普通の寝顔なのだろうが、何故か気持ち良さそうに寝ているので見ているこっちまで睡魔がぶり返してきた。
自由な行動している彼に興味が湧いたが、今は眠たい。考えるのは後でいいだろう、そう思いながらあたしは彼と同じように目を閉じた。
その後それを発見したオカンに寄り添うように彼の隣まで場所を移動させられタオルケットをかけられて2人で寝ているところを彼の母親に写真を撮られたのはまた別の話。
思い出すとなんかよくわからん出会いだよねー。けどこんな変な出会いでも10年経っても付き合いは続いてるのだから不思議である。それに今は昔と違って感じていた退屈さはあまり感じなくなった。むしろあいつとともにいると居心地よく感じている。
「おーい。起きてるかー?」
なんて物思いにふけっていると店の入り口から聞き慣れた声が聞こえた。時計を見ると時刻は10時を指している。急いで出かける準備をする。
「珍しく今日は早いんやね」
「お前がこの時間に家まで来い言うたやん」
「冗談やって」
「置いてくぞ」
そう言って笑顔で返すが、彼は呆れ顔で反応する。いつものやりとりやけど、安心するんよねぇ。馴染みって恐ろしいなぁ。そう感じながら彼の後を追いかける。
普段関西弁使ってるがやっぱ京都弁って難しいわ