めんどくさがり少年と和菓子屋少女   作:樋井

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お気に入り100ありがとうございます!お気に入りしてくれた人ありがとうございます。
これからも気長にやって行けたらと思ってます。
あと話の中の時間の流れが遅い感じがしたのでもうちょっと進めて書こうかなと思ってます。



9話

 

「・・・暑い」

 

今は7月に入りいよいよ夏本番、っていうか夏である。

全国的に熱くなる季節なのだが、京都は某関東の県ほどではないものの、関西でもよく報道されるくらい暑いのだ。本当に夏と冬はいつまでたっても嫌いだ。昼前の暑さで気力ゼロで頭も回らない、そして眠たい状態で蝉が泣き止まない道を歩き学校へ行く。何故昼前で学校に行ってるかって?理由は簡単。寝坊だ。正直なところこんな時間から学校なぞ行きたくないのだが、担当教員から直々の電話により家から出ざるを得なかった。

 

「あの・・・すみません」

 

いきなり後ろから声をかけられたので振り向く。声の主は一見黒に見えるが少し青が混じったような髪の色で黄色の目をした少女だった。うん知らない娘だな。一瞬昔の知り合いでこんな人いたっけ?と思ってしまったが、記憶にはないため知らない人だろう。彼女が着ている制服もここら辺の中高生の制服ではないためおそらく修学旅行生だろう。あと雰囲気も大人っぽいのでもしかたら年上かもしれない。

 

「はい、どうかしましたか?」

 

流石に真顔やめんどくさそうな顔をするのはダメだろう。そう思い少し微笑み応える。

 

「すいませんが、二条城まで行きかた教えてもらっても構いませんか?班行動してたらいつのまにか逸れてしまって、それで目的地が二条城なので急いでなかったらなと思ったんですけど」

 

成る程。よくあるパターンだ。しかし観光用の地図など持ってたりするだろうし迷う程だろうか?しかしこれは丁度いい。うまく行けばこのまま学校サボれるだろうし、さらに遅れて学校についてもちゃんとした理由にはなる。炎天下の中を歩くのは地獄だが、授業を受けずに済むのならそれで良しとしよう。

 

「ええ、大丈夫ですよ。ここからだと少し遠いですが大丈夫ですか?」

「ありがとうございます。あ、そうだ、名前をお伺いしても?」

「え?名前?」

「ええ。今回はできないかもしれないし、その時はまた会った時にお礼でもと思いまして。」

「あぁ・・・別にお礼はいいっすよ。なんの変哲も無い高校生ですし」

「それでもです。このままだとこちらの面目がありません」

 

いや面目って・・・。まぁいいか次会うことはそう無いし、名前もすぐ忘れるだろう。

 

「佐原春夜。まぁ地元の高1です。」

「え!?すいませんてっきり同い年ぐらいだと思ってました。あ、私は速水奏って言います。見ての通り今修学旅行中で中学3年です。」

「よろしく、あと年もそんなに離れてるわけじゃないし敬語じゃなくてええよ、そっちのが楽だし」

「ええ、ならそうさせて貰うわ」

 

とりあえず互いに自己紹介したことで目的地である二条城まで歩き始める。

 

「そういえばなんで俺に声をかけたんや?」

「周り見てもほとんが観光客だしパッと見ただけじゃ現地の人か観光客かわからないからどうしようと思ってたところに、明らかに地元の人っぽい制服に学生カバンを持ってたからよ」

「成る程ね、修学旅行なのはわかったけど、何処からなんや?」

「東京からよ」

「東京かぁ、遠いなぁ。東京って楽しい?」

 

正直東京と言われても 凄い!ええなぁ とは思わないし、行きたいかと言われれば、別にって感じの印象なため実際のところどうなのだろうとは思う。

 

「そうね、遊ぶっていう事だと色々あって楽しいのでしょうけど、私はあんまり感じないわね」

 

やっぱり人それぞれなんやなぁって思ってると今度は速水から質問される。

 

「それであなたは?この時間に学校じゃないところにいるのを考えると寝坊?それともサボりなのかしら」

「まぁ、寝坊。で、教師から電話で来いって言われて今に至るな」

「そう。それは悪いことをしたかしら?」

「いんや、正直サボろうかって思ってたし有難い」

「そんなに高校って嫌なのかしら?」

「なんていうか、今のところは退屈で楽しくもないかな」

「友人はいないの?」

「おらへんなぁ、幼馴染はおるが」

「気になるわね、あなたの幼馴染。どんな娘なの?」

 

そう言われたので幼馴染周子について簡単に説明した。すると速水は「面白そうな人ね」とクスりと笑いながら返してきた。他にも色々なことで会話を弾ませながら歩いていると目的地近くまできた。

 

「それじゃあここまでやわ。あとは少しまっすぐ行ったら着く」

「ありがとう。何かお礼したほうがいいかしら?」

「いやええわ。それはまた会った時でええよ」

「それもそうね、じゃあ連絡先交換しない?」

「まぁいいけど」

 

そう言って連絡先とラインの交換をした。ってか今修学旅行中だよな?中学生が携帯もっとてもいいんか?

 

「それじゃぁね、機会があればまた会いましょ」

「あぁ、あればな」

 

彼女はそう言って走って行った。このクソ暑い中よく走るな。そういえば時間どれくらいだろう?携帯で時間を過ぎると30分が経っておりあまり時間を潰せなかった。そして汗だくで学校に行くとまず教師にものすごく怒られ、教室に行くと周子は御立腹で凄く睨んできた。そしてそれが何故か夫婦喧嘩と言われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば奏ではどうやってここまできたの?地図とかは私たちが持ってたからなかったはずだけど?」

 

ホテルへ戻るバスの途中でいきなり同じ班の子に質問された。

 

「現地の高校生に声をかけて案内してもらったのよ」

「え!?大丈夫だったの!?」

「えぇ。普通に会話して終わったわ」

「そっかー。よかった。けど今度はちゃんとついてきてよね!気づいたら居なくなって大騒ぎだったんだから」

「そうね、気をつけるわ」

 

会話が済むと私は携帯を取り出し今日会った彼へラインを送る。

 

『昼間はありがとう。次会うのが楽しみだわ』

 

まぁこんなものだろう。道案内での出来事を思い出し笑みを浮かべながら送信した。

 

 




はい奏登場です。最初は周子に道を聞く内容にしようとしたが、なんかよりわけわからん状態になり作り替えました。
そういえば投票始まりましたね。頑張って投票せねば…。
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