【Re.make】Infinite romance 作:デブデブデブりん
#1サマータイムレコード
ミ゛ー゛ン゛ミ゛ン゛ミ゛ン゛ミ゛ン゛ミ゛ン゛ミ゛ー゛
うなだれる様な暑さの中、これでもかとミンミンゼミが正にひと夏の思い出として夏を謳歌している夏真っ盛りのある日の昼下がり。
"チリンチリン♪"
家の軒下などに吊り下げて用いられ風によって音が鳴るような仕組みになっている小型の鐘鈴、風鈴が夏の痛い日差しや暑さを少しでも和らげようと健気にも少しの風で身を捩らせ大きく振り音を奏でている。しかし、その恩恵受けているであろう二人の男女には関係無く青菜に塩を良く表した光景であった。
「暑゛い゛よ゛ー゛!たっくぅーん。」
たっくん。本名、大和田達也。現在4歳、親は物理学者と数学者。特に取り柄というものが無いのが取り柄のごくごく普通の一般人。強いて述べるなら...
「
束姉ぇ。本名、篠ノ之束。現在13歳、「天才」の名を欲しいままにし、「天災」とまで称される女性。
..,逸般人の彼女に気に入られたその生まれ持ってしての強運の持ち主であったという事位だろう。しかし、その強運は逸般人に気に入られた所で使い果たしてしまったのか、はたまた凶運だったのか、彼のこの後の人生が一時の幸福はあれど、一般人のテンプレートな幸福なものでは無かったと書いておく。
「ねぇねぇ、たっくん。」
「なぁに、束姉ぇ?」
「たっくんの夢って何かなぁって。」
「僕の夢?」
「そうそう、たっくんの夢。」
「宇宙に行きたい!」
「宇宙?」
「うん!でね、宇宙行ってぇ〜それでね...」
「うんうん、それで?」
「泳ぎたい!」
「泳ぐ?」
「うん!」
こう、スゥイーッとと達也は一生懸命腕を動かしている。それを束は頭を撫でながら微笑んで聞いている。まるで仲睦まじい姉弟に見えるが、先述の通り単なる知り合いである。知り合いと言っても頭を撫でる少女、束が自身の妹と同じく甲斐甲斐しく世話を焼いた子なので弟と言っても過言では無いのかも知れない。
「じゃあ、私と一緒だね!」
「?」
達也は理解できていないのか、首を傾げている。
よっと
束が縁側から勢い良く飛ぶ。
タンッ
数秒滞空した後、重力に引かれ地へと戻ってくる。
クルッ
スカートが傘が開いた様にフワッとはためかせながら、身躯を達也の方へ約180度まわす。
「私もあの空高くにある大海原へ漕ぎ出すのが夢なんだよー!」
「これでね!!」
束の付けている至って平凡な腕時計lから光線が少し出るとザザザッと昔懐かしのブラウン管の画面の様に不鮮明ながらも映った画面が目の前に現れる。そこには、機械の設計図が描いてあるのが目に入る。
「これな〜に〜?」
先述の様に一般人それも4歳児にそれが分かるはずもない。ただ漠然と"凄いモノ"としか思い用が無い。
「これはねぇ〜...」
天災は口を三日月にした。
「
不鮮明な画面には小さく、『白騎士』と書いてあった。
諸行無常がこの世の掟、盛者必衰の鐘が鳴る
親は最っ高の存在だが、いつの日からか墓の中
流れ流れて大病院の集中治療室、出会いましたは一般人
調子っ外れのメロディーで奏でるセッション
『天国の扉』