【Re.make】Infinite romance   作:デブデブデブりん

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#2IS学園

  『IS学園』

 それはアラスカ条約に基づいて日本に設置された、IS操縦者育成用の特殊国立高等学校。操縦者に限らず専門のメカニックなど、ISに関連する人材はほぼこの学園で育成される。また、学園の土地はあらゆる国家機関に属さず、いかなる国家や組織であろうと学園の関係者に対して一切の干渉が許されないという国際規約があり、それゆえに他国のISとの比較や新技術の試験にも適しており、そういう面では重宝されている。ただしこの規約は半ば有名無実化しており、全く干渉されないわけではないというのが実情である。

 敷地内にはIS訓練用のアリーナのほか、2人1部屋の学生寮や食堂、大浴場も設けられている。

 

 しかし、IS(インフィニット・ストラトス)の特性故に学園には女性しかいない。その為、1年3組も達也を除いた全員が女子である。

 そして、唯一の男子である達也は違う意味で名前も顔も知られている。

 

 大和田達也が起こした、正確にはそう陥れられた空前絶後の大事件、『篠ノ之束誘拐事件』。普通であれば、少年法 第六十一条により守られ、報道規制がされる筈のものではあったが、何故かその様なモノは無かったとでも言うのか、テレビ・ネット・週刊誌・etc...メディアというメディアが大和田達也13歳中学一年生を非難した。

 その甲斐あってか達也の周りには誰も近づかないでいた。休み時間はもう1人のイレギュラーであり、幼馴染でもある織斑一夏の所へと仲良く全員で行ったり、皆で昼食を食べに行ったりしていた。つまり、共通の敵を作り団結するという1番手っ取り早い方法で仲良くなったのである。

 達也は心理学というモノはあながち間違っていない、と思っていた。

 

 春の暖かい日差しの中、IS学園2日目の放課後が訪れた。学園のハイレベルな授業が終わりを迎え、ある者はそのまま寮へ、ままたあ者は部活へと足を運んでいく。

 しかし、達也にとって2日目にして来て欲しくないものであり、耐え難い苦痛なものであった。

 そんな苦痛から逃れたいのか、頭を机の上に置き目をつぶり眠り始めた。

 だが、そうは問屋が卸さないのか、目をつぶり始めて約30分。人間が本格的な眠りへと移行する位の時間ぎりぎりでいい事等1つもない悲しき現実に引き戻される。頭が痛いことから眼前の水色髪の女子とその両隣りのさながらマトリックスから出てきた様な黒スーツの男に起こされたのだと推測する。

 

  「あら、やっと起きたの。犯罪者の癖してお姉さんを待たせるなんて、感心しないわね。」

  「い...いや、そういう訳では...」

  「え〜なんだって〜?お姉さん聞こえ無いなぁ!え?」

  「...いえ...待たせてしまい申し訳ございませんでした。」

  「よろしい。」

  「当主様、この男小学一年生で親二人亡くしていますから、礼儀作法を知らないのは当たり前ですよ。」

  「それもそうね。はははははは。」

 

 もう誰も居らず、4人だけとなった教室に笑い声だけが、響く。

 

 自身への罵声に内心はらわた煮えくり返りながら、顔だけは笑顔を作る。

 2年半もこの様に罵られてきた結果達也が身につけた人との接し方である。心の中では相手への復讐方法を考えながら。

 

  「今から君を寮へと移送するから。不自然な行動を起こさないように、まぁそんな身なりじゃ出来ないか。はははははは。」

  「委細了解しました。」

  「いい返事ね」

 

 お前の方がマナーを知らないじゃないか、と思いながらついて行く。

 

 先述の通り、達也にも3年間の寮生活が待っている。一夏には1025号室、達也にはB()3()0()0()1()を割り当てられた。普通であれば、学校を出て寮の場所へと行くが、達也とその移送人達4名は違っていた。

 職員室横のエレベーターに乗り込む。地下三階を表すボタンが黄色く光る。そしてエレベーターが動き出し下へ下へと進み、停止した。ティンとエレベーターに乗った事がある人なら分かる、特徴的な音が鳴り扉が開く。どうやら、目的の地下三階に着いたらしい。

 辺りは薄暗いが等間隔に設置された電灯が壁と足元を照らしていた。

 達也は拘束衣で拘束されている為動かす事のできない車椅子を黒スーツの1人に押してもらいながら、B3001へと向かう。

 

  「さぁ着いたわよ。あなたの部屋に、はははははは。」

 

 着いた部屋の扉には、紙で『B3001』と付けらていた。

 部屋へと入るとそこは壁も床も天井も灰色1色で統一されていた。

 土木用建築素材として用いられるセメントに砂と砂利などの骨材と水を適当な割合で混ぜ,こねて固めたコンクリートで全て構成され、家具は4,990円のスーパーエコノミーテーブル1つと4,578円のシングルサイズのパイプベッドのみの極めてシンプルな作りになっていた。

 

 白い拘束衣からも解放され、義足の着用も許可され車椅子からも解放された。

 しかし、義足に履き替え地に足つけるかと思いきやベッドにうつ伏せに倒れていった。

 

 

 

 

 

 

 

  「もう疲れた…、…嫌だよ…こんなの…」

 

 部屋にたった一人でいる少年は伏せているベッドを涙で濡らしていた。

 




母さん。僕は今、IS学園に来ています。
まるで生まれ変わったかのように清々しい気分です。と思いたいです。
学園では昔馴染みも見つかって気力十分。と思いたいです。
何より僕にはなんと篠ノ之束が付いているんです。
だから何も心配しないでください。
大丈夫……大丈夫……多分……
#3一般人は貴族と踊る
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