【Re.make】Infinite romance 作:デブデブデブりん
今回と次回は主人公はっちゃけます!
一夏とセシリアボッコボコです。
IS学園は基本的に女子校である。しかし、今日4月18日だけは違っていた。今日だけは報道陣の入場が許され撮影の一切を許可したからである。理由は2人の
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これから模擬戦を行うアリーナの中央に全身緑色で関節部分が黒のボディアーマーとシールド部分が金色であとはボディアーマーと大差ない緑色のフルフェイスヘルメットを纏った人物がいた。
今回の模擬戦の主役の一人、大和田達也であった。まだ開始まで45分と時間はかなりあった。
バスケットボール大の球体の前で少し走ったり、ジャンプをしたりと準備運動をしていると2人の生徒と黒いスーツを着た教師らしき人物が声をかけてきた。
「あ...え...と千冬さん!?お...お久しぶりです。」
「更識さんは昨日以来で、布仏さんもえぇ...と中学以来か!いやぁ久しぶり!!元気だった?」
織斑千冬、布仏本音、更識簪の3人で織斑千冬とは篠ノ之束が縁で知り合った仲であり、布仏・更識とは同じ中学に通い、遊んでいた友達である、途中迄であるが...
「久しぶりだな、達也。」
「久しぶりぃー、たーやん。」
「昨日ぶり、大和田君。」
挨拶が済むと、簪から質問が飛んできた。
「昨日作ってたのって、これ?」
「そうそう自分用ISスーツ。これで今回出るんだぁ。」
「あとこれは...」
「第1試合は、1年1組イギリス代表候補生セシリア・オルコットさんと1年3組
「両者共にアリーナ中央に集まり下さい。繰り返します……」
アリーナに設置された数台のスピーカーから集合の指示が流れる。
「あ...ごめん。呼ばれたから行ってきます。」
「あぁ、私も行こう。」
「頑張ってね〜たーやん!」
「頑張って!応援してる。」
アリーナの比較的上層部に設置されたIS搬入口へと赴き、ISを受け取り、装着し、アリーナへ飛び立った。
「ラファールリヴァイブ、行くぜ マッハで蜂の巣にしてやんよ。」
「ブルーティアーズ、出ますわ。」
IS用の搬入口から1機の青いISが優雅に出てくる。
『ブルーティアーズ』。イギリスの第三世代ISで射撃を主体とした機体となっている。優雅さを形にした様な美しくまとまった機体であるのだが、
「あら、貴方が私のダンスの最初のお相手ですの?まぁまぁまぁ!貴方イギリス人の私に対してフランス産で挑みますの。いいでしょう、ここを第二のトラファルガーにしてあげましょう。」
彼女のその
「ギャーギャーギャーギャーやかましいんだよ 発情期ですかコノヤロー」
達也は腕を後ろへと持っていく。
「なっ!この
「おいおいおい、それが
背中で隠しながら、拡張領域より
「私はイギリス代表候補生。貴方に負けるなんてことは貴方が神にでも己の人生全て賭けない限り勝つ事は無理ですわ!そう、絶対に!」
「神か……最初に罪を考え出したつまらん男さ。...よぅし神の事を教えてやる。奴は史上最低の出来損ないだよ!ただ、宣伝が上手いだけだ。
いい事があれば神の意志、悪い事があればそれにも何かの意味付けをする。
中でもあの、聖書とかいうバカ売れのベストセラー、中身は自分の宣伝ばかりだ。」
「貴方私の主をばかにしますの。」
「いいや。だが、もしもこの世に神様がいるのなら、一つ願いたい。すべての自由を阻害する者たちに、天罰の下らんことを。」
そう言い終わると、先程から用意をしていた重機関銃のけたたましい発射音が模擬戦最初の演奏になった。
「戦いのしかたを知ってる?・・・」
Budda budda budda
Yippie ki-yay ... mother fucker!
「キャーッ!!」
「・・・先制攻撃なんなんだよ!」
達也からの奇襲にセシリアは対応出来ず被弾する。しかし、と言うべきかやはりと言うべきか即座に体勢を立て直しレーザーライフル『スターライトmkIII』で射撃してくる。しかし、それはアリーナの壁に当たった。
「セシリアさんよ、レーザーライフルは心で撃つもんなんだぜ。」
「いちいち癪に障る方ですね!」
ドゥシューン ドゥシューン
「目に頼り過ぎなんだよ。カメレオンじゃねんだ!そうあちこち見えねえのさ!」
「大人しく当たりなさい!」
右へ左へそして上へ下へ
光線を避けるためにスラスターを吹かせて移動していく。
銃火のセッションが始まった。
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パラパラパラパラ...
ヘリコプター特有の音が段々近づいて来ている。しかし、IS学園の周りは学園関係者以外は飛行禁止空域となっている。今日も特例で撮影許可が学園ではおりて入るが、学園上空からの撮影はドローン以外は禁止という事になっており、ヘリコプターなど飛んでない筈なのである。だが、段々音は大きくなって行く。近づいている証拠である。しかし、それに気づく者はいない。誰もが模擬戦に熱中していた。
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最初の奇襲後は全然と言っていいほど攻撃が当たる気配のない達也はセシリアに押され始めていた。これが地力の差なのだろうか。
Budda budda budda
ドゥシューン
「早く負けを認めなさったら?」
「こう見えて...男なんでね...クソッ負けられないんだよ!」
Budda budda budda...カチッカチッ
「なっ弾切れ!クソッリロード!」
ドゥシューン
Bang!
「うわぁぁぁ」
残弾数を確認せず、撃ち続けたことで弾切れになる。リロードをしようと拡張領域からマガジンを出す為に1度止まってしまう、それが運の尽きであった。重機関銃を撃ち抜かれ爆散する。幸いにも手から離したため腕部の損傷は軽微で済んだ。
しかし、
ドゥシューン
Bang!
「メインブースターがイカれただと!」
2発目でメインブースターを撃たれ爆発を起こし、重力にたぐい寄せられるが如く地上へ落下していった。
銃を使ったセッションは1人の唐突な演奏中止によって幕を閉じた。
だが、演奏会にも2部というものがあるように、この模擬戦もこれだけでは終わらない。
パラパラパラパラ...
「ちょうどよかった。やっと俺の専用機が来たぜ。」
「何かと思えば...単なるヘリコプターですわよ。はぁ、フランス人でももっとマシなジョークを言えましてよ。」
達也が専用機と言い張る物は、全長21.50m、全高6.5m 、翼長6.66m巡航速度270km/hのMi-24 。NATOコードネーム
「フランス産の次は型遅れも甚だしいソ連産軍用ヘリ。まだ戦車の方を出した方がジョークの出来としては面白かったですよ。」
「セシリア...さんだっけ?為になる事を教えてあげよう。かのイギリスの有名な劇作家ウィリアム・シェイクスピアはこう言った
『慢心は人間の最大の敵だ。』と。」
何の疑いもなく信じていた日常は一瞬の内に崩れ去った
炎に包まれる見慣れたアリーナ
立ち上がる黒い巨体
銃火で相見えたた達也と一夏は何を思うのか
次回、【Re.make】Infinite romance『その名は
戦火の大地に、降臨せよ!デウス・エクス・マキナ!