GANTZ /天才剣士と黒い玉   作:赤沙汰無

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投稿し直します


episode 2 ーネギ星人ー
〜2話〜 出会い


浩司うつ伏せの体制から

胡座をかく体制に姿勢を正して

辺りを見渡した

窓の向こう側には

数多のビルの光が星の如く輝いており

此処が東京都と象徴する

物も建っていた

東京タワーが暗闇の空を

槍の如く突き刺す様に聳え立っていた

あたりの確認を終え

 

浩司は直ぐに今まで起きた

一部始終を整理する

『俺、電車に轢かれたよな…』

 

それは変えることのできない

事実だった

 

浩司は確実に電車に轢かれた

轢かれてこの場にいるとしか

考えようがない

 

浩司が電車に轢かれたことを

程として考えると

 

ここに居ない加藤と玄野は

必然的に電車に轢かれていないと

考えられた

 

が、その考えも直ぐに消え去った

 

部屋に置かれている

黒い玉から青いビームのような

ものが出る刹那

 

人の形をした何かを形成し始めた

 

「あ、また出てきた」

部屋にいるメガネをかけた

男性がそう呟く

 

『つまり俺もこんな

感じで出てきたのか』

 

少し時間が経つと

其処には2人の高校生が

何かから走って逃げている

動作のまま出来上がった

 

「ハァッ!!」

その2人は

何か思い出したかのように

後ろに振り返り

何もないことを確認すると

膝から崩れ落ちていった

 

 

「やっぱり、キミ達も

死にかけたんだ」

メガネをかけた男性は

メガネの位置を正しながら

冷静に2人を見る

 

反対に加藤と玄野は

慌ただしい様子で会話を交わしていた

 

「ハァー…何かしんねーけど、

助かったろ、ホラ…」

「ホラって……お前なぁ〜」

 

2人が慌ただしい中同じタイミングで死んだ浩司は至って冷静だった

 

 

「助かっていない…」

一人の老人がそう呟くと

隣に座る中性な顔立ちの青年が

 

「うっぜぇ」

と言いながらその老人を睨むが

老人は口を止めることなく語り始める

 

「此処は天国だ…

死んだんだよ私達は」

その老人は完全な虚ろな瞳で

生気が宿っていなかった

 

またその隣で

青年がボソボソとその言葉に

文句を並べていた

 

その言葉を間に受けた

二人は自分の鼓動や息があることを

確かめていた

 

浩司もそれに見習って

右手を胸に当てる

 

(ドクン、ドクン)

ちゃんと規則的に

心臓が動いている

 

辺りを確認しようとしてる

加藤が浩司と目があった

 

「浩ちゃん!!」

加藤が浩司の方へ

歩み寄ってきた

 

「加藤君、玄野君。

無事で何よりです」

 

「無事っちゃ無事だけど

しっくりこねぇーけどな」

 

浩司の言葉に不満の声を洩らす

玄野だが先ほどより落ち着いていた

 

そして、3人は横に並びながら座り

駄弁っていた

 

「あそこの女の人可愛くねーか?」

玄野は浩司の肩を組み

窓際に座る金髪の女性を

見ていた

 

「確かに美しいですが、

俺たちじゃ高嶺の華ですよ」

「案外、沖田ならいけるんじゃね?

ホラ、お前喧嘩とか強ぇーし」

「俺は基本平和主義ですよ

しかも、最近病弱の所為で

身体も鈍ってますし」

と言いながら浩司は大きく背伸びする

 

「でもあれは凄かったよな〜

お前、小学生の頃各地区の

ガキ大将相手に一人で

負かしてじゃん」

 

「たしかにあの時の

浩ちゃんは凄かったわ」

 

「まぁ〜無駄に修行してませんから」

「修行とかいつの時代だよ」

 

「んじゃ、とりあえずこの3人でじゃんけんして負けた奴、あの女の人にナンパしようぜ」

「いいですね。」

「浩ちゃんてそんなキャラだっけ?!」

「いや〜。中学校三年かもあれば人は変わりますよ」

 

加藤は浩司のキャラの変わり様に

困惑の声を抑えることが出来なかった

 

「それじゃいくぞ〜…

じゃんけん。ポン」

「ちょっと、計ちゃんまって」

 

事態に追いつけていな加藤は

ギリギリのタイミングで

チョキを出した

玄野もチョキで

浩司ただ一人がパーだった

 

「…あっ、負けたました」

「沖田…行ってこい」

玄野は浩司の

右肩に手をポンポンと叩く

 

「まぁ〜、此処で逃げれば

沖田の名が廃りますんで

行ってきます」

「その、なんというか…

浩ちゃん頑張って」

 

浩司は二人に向かって

グッドポーズをしその

女性の方へ向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浩司は老人と青年の前を通り

その二人の向かいに座る

何故か顔が腫れているガラの悪い

男性二人の前を通った

 

老人の隣の青年は

隠れながらクスクスと、笑っていた

 

 

 

浩司は玄野達を見ると

玄野は浩司の差に向かって

嗾す様に手話をしていた

 

浩司はそれを見るなり

女性の前に、たどり着いた

 

「突然すみませんが、

お姉さんお名前は何と言うのですか??」

金髪の女性は、明らかに

不機嫌であった。

 

「ナンパ?痛い目見ないうちに

早く去りな」

女性は手をひらひらさせていった

「大丈夫ですよ

俺の方が絶対に強いので」

 

女性の挑発的な態度で

浩司は明らかに事の趣旨を忘れていた

ナンパというより

浩司は女性相手に挑発仕返した

 

 

玄野は腹を抱えながら、声を出さずわらっていた

加藤は止めようと立とうとするが

玄野はそれを辞めさせている

 

「言ってくれるね」

明らかに金髪の女性はキレていた

それを見た浩司はニヤリと口角を上げる

 

「なら試してみますか?

その代わり、俺が勝ったら

メールアドレス

教えてもらいますよ…」

金髪の女性は立ち上がる刹那

右脚で鋭い蹴りを

浩司の顔に向かって切り出す

浩司はそれをその場から動かず

上半身を後ろに反らして躱した

 

「良い蹴りですね〜」

「それは、ありがとッ!」

 

金髪の女性は浩司に

ジャブのラッシュを打ち込む

浩司はそれを、全て見切るか

流していた

 

『そろそろ本気出すか』

 

浩司はワザと腹部に隙を作ると

金髪の女性はそれを見逃さず

其処に疾風の如く蹴りをいれた

 

 

それを浩司は

両手で受け止めて

相手の軸足を自分の脚を引っ掛け

バランスを崩させた

 

金髪の女性はバランスが崩れて

頭から転んだが

地面に頭が当たる前に浩司が

受け止めた

 

「俺の勝ちで良いですか?」

「う、うん。」

周りの傍観して居た人達は

驚嘆の表情を隠せていなかった

 

浩司は金髪の女性の腕を引き上げ

金髪の女性が立ち上がると

浩司と金髪の女性の顔の距離が

とても近くなった

金髪の女性は顔を赤くするにもかかわらず浩司は表情1つ変えずに口を開いた

 

「ではとりあえずお名前だけでも教えてください」

金髪の女性顔を赤くしたまま答えた

 

「メアリー・マクレーンだ……」

ようやく浩司が顔の距離を遠ざけると

メアリーは赤面を隠すため

両手で顔を覆った

 

「メアリーさんですか

まさかあそこまで強いとは思いませんでした」

 

「バカ言え、手も足も出なかった。

まだ修行不足だな」

メアリーは掌と拳を合わせる

 

「なら今度一緒にどうです?」

「なら、言葉に甘えさせてもらう

そういえば、君、名前は」

さっきより丸くなった

浩司はそう思った

「沖田 浩司です。」

「コージか、覚えておく」

浩司は右手をメアリーの前に差し出す

メアリーも照れ臭そうに右手を出して

握手を交わした

 

それを見ていた玄野は

「なぁ〜加藤、ナンパってなんだ?」

「俺も分からん」

 

メアリーはまたいた場所に座ると

当たり前の様に浩司はその隣に座る

 

「な、なんで、となりにすわる!」

「いや〜、修行してる人同士仲良くしましょうよ。正直嬉しいんですよ?自分と同じ人種がいてくれて」

「確かにこの時代に格闘技修行してる奴なんて早々いないけど…」

 

メアリーは満更でもない

表情でそういう

 

「まぁ〜、俺はどちらかというと格闘より剣技寄りなんですけどね」

「そうなのか、まさかと思うが

コージーってあの沖田 総司の子孫か?」

 

「はい。一応沖田家の人間です。

そのためか病弱が酷くて………」

「あの、沖田総司の子孫に会えるなんて

光栄だよ」

 

メアリは嬉々として喜んでいた

それを見ている浩司も嬉しそうだ

 

 

そしてそれも束の間

また黒い玉から

青い光線が放たれた

 

青い光線は段々と形を作り上げ

最終的に全裸の女性が

玄野に寄りかかる形で現れた




皆様に質問です
√メアリーか
√メアリー&レイカ
どちらが良いかコメントして頂けると有り難いです
メアリー&レイカは俗に言うハーレムです

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