GANTZ /天才剣士と黒い玉   作:赤沙汰無

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台本形式が読みづらいとの事で再投稿致します
コメントにて沖田 浩司の容姿を書くのを忘れている事に気付きました
浩司の容姿は
まだ検討中なので少々お待ちください。


性格は
基本楽しい事好きでクールでもあります
その性格の為周りの人は近寄り難いと思っています。
薬使用後はfgoの沖田さんみたいになります
戦闘中は慈悲無しの剣士になります。

これからもこの作品を宜しくお願いします!



〜5話〜 対峙

全身転送された浩司は

左手を握ったり

開いたりを繰り返す

そして運動機能に

問題ないことを確認する

 

辺りを見渡すと

加藤、玄野、メアリー最後に岸本も

転送されてくる

他にいた人達はこの場には居なかった

 

「おい、この電柱」

玄野が指差す電柱を

皆覗き込む

其処には一ノ宮と書いてあった

「なぁ浩ちゃん。

一ノ宮って東京だよな?」

 

加藤はそう言いながら

浩司に振り返る

 

「確か、多摩地域の方だった

様な気がします」

浩司は点々と散らばったの空の星を

見ながら答える

 

岸本は隣にいるメアリーに

話しかける

「見た感じ、 住宅街ですよね」

「そうだね。もしかしたら帰れるんじゃないか?」

浩司と玄野も会話に参加した

「確かに帰れるかもしれませね」

 

「とりあえず、大通りに出よう」

「そうですね。もう少し情報が欲しいですし」

地名は知っていても

所詮は知らない土地

此処の地理は無知な浩司達は

玄野と浩司を先導に

手掛かりがあるであろう

大通りを目指す

そしてその二人の後ろを

ついていく一行

静かな住宅街に浩司達の

足音が鳴り響く

街灯が少なくたった一つの光源の月も雲に半分隠れている

 

浩司達の心の不安を

見透かした様に冷たい風が

浩司達の不安を煽るかの

 

何の変哲も無い東京の住宅街が

辺境の様に感じ取れる

 

 

数分歩いたところで

浩司はピタリと歩みを止める

 

「どうした?」

 

メアリーは急に動かなくなったら

浩司に歩み寄る

 

「誰かに後をつけられてます」

「「ッ!!?」」

 

その言葉を聞いた皆は辺りを

警戒し始めるが誰も居ない

それを冗談だと捉えたメアリーは

再び浩司に歩み寄り肩を叩く

 

「この状況でそれは辞めてく

れ心臓に悪い。タダでさえ

静かすぎて不気味なんだか

ら」

 

しかし浩司の表情は真剣そのもので

全く冗談を言っている様には思えなかった

 

「コージ?」

 

メアリーが浩司の肩を揺さぶった瞬間

 

浩司の右手に握られた

ガンツソードから刃が飛び出し

何も無いところへ向けられる

 

「そんな冗談いいからとっとと

帰んぞ」

玄野は両手を後頭部で組み

歩き始める

 

「流石って所だな」

「「ッ!」」

この場の誰も知らない声が

皆の耳を貫き脳裏を駆け巡ると同時に

戦慄が電気の様に身体中に巡る

何処にも居ない何かに

皆怯える中ただ一人

平然とした表情で立っている者がいた

 

「早く出てこい。さすれば

命は助けてやる…」

淡々と並べられるその言葉は

鋭い刃が肌骨肉を貫通し

心臓に直接刺さってきた

辺り一面が氷点下の様な

冷気に見舞われた

 

いつもとは違う声のトーン

いつもは穏やかで身体の内側から

撫でられる様な安心感の

ある声ではなく

 

無情の声

玄野達は浩司の声が

耳を通る度鳥肌が立った

その言葉が自分達に向けられて

いないと分かっていてもだ

 

「大丈夫敵ではない。今姿を表すよ」

 

ビリビリパチィ

電気が弾けた音と共に

その場に現れたのは

先程までのマンションに

居た中学生だった

 

「なんだ…君か」

浩司はガンツソードの刃をしまう

緊張から解き放たれた玄野達は

安堵の息を吐く

 

完全に姿を現した少年は

前腕に付けていた機械をいじる

 

「名乗り遅れた。西 丈一郎

中学生」

 

淡々と個人情報を公言しながら

浩司に握手を求める

 

「沖田 浩司です。好きな方で呼よんでください」

 

浩司は西の握手を受け入れる

玄野達は西が敵ではないことを

確認出来た為再度安堵の息を吐く

 

何か物足りない様な表情の

加藤が西に向かって口を開いた

 

「そう言いば、他の人達は?」

「今、雑魚倒してる最中じゃね?

多分親玉に殺されると思うけど」

 

西はそう言いながら

前腕に付けたコントローラを

浩司達に見せる

その画面は黒い画面を一変し

マップに移り変わった

 

「この青い点が彼奴らで赤い点が敵。」

 

指差して説明する途中

青い点に囲まれた赤い点が突如消えた

 

「倒したらしいな」

 

西はコントローラを凝視する

 

「おっと。このままだとまずいな」

「どう言うことだ?」

「まぁ分かると思うけど

死んだら終わりなんだわ。死んだらあの部屋には帰れない。それを踏まえてこれ見てみ?」

 

西はコントローラのマップを

加藤の目の前まで持って行く

 

「さっきチラ見したけど、ヤクザ達が追ってたのはガキのネギ星人だった。多分コイツは大人だろうな」

 

西は青い点に近づく赤い点をツンツンと突きながらそう述べた

 

 

「ッ!助けに行かないと!!」

「辞めとけって……無視か」

 

西の言葉を気にもせず

ただ自分の内にある『正義』と言う

言葉を信じ無我夢中に走る

側から見たらただの偽善者だ

西は舌打ちを打つ

 

「チッ、追うぞ。このままじゃ彼奴も死ぬ。」

 

西が走り始めるとその後ろに

皆付いていく

 

「ハァー…死ぬってマジか?」

息を切らしながら

玄野は西の隣まで顔を

覗き込む様に問う

 

「今は詳しい事は話せないが事が済み次第なんでも質問に答えてやるさ。

生き残ってたらの話だが」

 

玄野に引き続きメアリーも西に問いかける

 

「ハァーッ、生き残るってどう言う意味だ?」

「だから後で話す…」

 

西は表情は明らかに機嫌が悪かった

耳に通る言葉が全て西の堪忍袋の紐を刺激する

 

「着いたな…チッ遅かったな」

先頭にいる西は現場を見て舌打ちする

 

その後ろから玄野が恐る恐る覗き込む

 

「「ッ!!!」」

皆絶句した

何故なら辺り一面血の池と言っても

過言ではない程に血が散っていた

血独特の鉄の臭いが鼻を刺激する

息を吸うたびに吐き気を覚える

 

「これは又派手ですね」

その中でも二人だけは

至って冷静だった

 

西と浩司だけは狼狽もせず辺りを見渡していた

 

「多分、あのオールバックも殺られたかもな」

 

「…うそ、…だろ?」

玄野の身体に戦慄が走り

膝から崩れ落ちる

明らかに一線超えていた玄野に何時も

付いてきてくれた加藤

いつも冷たい態度で接していたが

内心とても嬉しかった

唯一無二の親友だって言ってもいい

玄野は涙を拭い立ち上がる

 

「おっと。そうでもないぜ」

西の言葉は玄野は

食ってかかる様に反応する

「加藤生きてんのか!!」

西は無言で頷く

 

「でも早く行かないとヤバいかもな。まさかこんな短時間でこんな事が進むとは誤算だ」

玄野は明らかに我を忘れていた

その瞳の奥はは先程の加藤と同じ様に

無我夢中だった

 

「加藤は何処だ!!」

「あっち」

 

西の言葉を聞いた刹那

玄野は信じられない速度で

走り始めた

 

「今の速さって明らかにおかしいですよね?」

 

「まぁ、このスーツの機能だな」

西は自分の着ている

ガンツスーツを指差す

 

「スーツの機能?」

狙ってはいないであろうが

小聡明い様で首を傾げる岸本

西はその岸本の動作に微動打にせず

口を開く

 

「簡単に説明するとスーパーマンになれるわけよ。て、とろとろしてると二人とも死んじまう」

 

西は浩司達に背を向けて

首を振り行くぞと合図を送る

そして西が走り始めると

みんなそれに着いて行く

 

結構距離があり

現場に到着するのに数分掛かった

 

そして現場に到着するなり

西は一驚しながら呟く

「凄いな、彼奴」

 

皆、西の後ろから

それを見るなり絶句した

 

加藤は右腕が無くなった

状態で倒れており

 

ネギ星人は両膝を地面につけながら

「ネギあげますから」と

無心で唱えていた

 

玄野は肩で息をしながら

ネギ星人を見下ろしていた

 

その凍りついた処に歩き始める

Xガンのグリップを玄野に向ける

 

「早く終わらせれば助かるかもしれない」

 

西は顎で加藤を指す

 

「ハァー…ど、いう事だ?」

「生きてれば部屋に転送される時元の状態に戻るんだよ。ほれ早くしろ今回は点数をやる」

 

「点数?元に戻る?」

玄野は息を整えながら

西の言葉を鸚鵡返しする

 

「殺せば、そのオールバックは助かる、OK?」

 

「俺は…」

加藤を助けたいという思いと

ネギ星人を殺すという罪悪感が

玄野の心を締め付ける

 

「 け、けいちゃ、んだめだ…」

「加藤!!おい!加藤!!」

玄野はネギ星人に向けていた身体を

加藤に向ける

加藤は声を絞り出しながら

玄野に語りかける

 

「こ、ころし、ちゃだめだ」

 

「加藤!!!」

加藤はガクッと玄野に伸ばしていた

右腕を力なく落とした

 

ギョーン!

 

「奪わなければ奪われるぞ」

西がネギ星人に向かって

Xガンを発泡していた

 

バシュッ!!!

 

ネギ星人の頭が吹っ飛び

鮮血が辺り一面に散った

 

「キャーーー!ッ!」

岸本を叫びながら

嘔吐していた

 

メアリーは目を背けていた

その必至に嘔吐を

我慢している様にも見れた

 

浩司はまともに血を浴びたのにも

関わらず微動打にしなかった

 

西は一息つく

 

「終わったな、そろそろ転送が始まってまたあの部屋に戻れる」

 

皆は今目の前で起きた出来事と

生きてて帰れると言う思いが

交差し現状を理解出来ていなかった

 

 

しかしいつまで経っても

転送は始まらなかった

そこで浩司が口を開いた

 

「西さん。星人を全て倒せばあの部屋に戻れるのですよね?」

 

「ああ、マップを確認したがもう星人は残っていない」

 

西はコントローラをツンツンと突く

浩司は皆に背を向けたまま

ガンツソードの刃を伸ばした

「至極単純な事ですよ。全滅させてないから帰れない」

 

浩司は両手で柄を持ち頭辺りまで持っていい刀身を斜めに向け右脚を前に出す

 

臨戦状態の浩司の背後にいる皆は

浩司の向こう側にいる影に注目する

 

其処に立っていたのは

今さっき死んだネギ星人の

女性版が目から血の涙を流しながら

咆哮を上げていた!

 

 

 

 

 

 

 

 




再度確認ですが
この作品はメアリー、レイカ好きによる作品です
御都合主義が多々ありますがご了承下さい。

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