迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
青年はどこかへ行ってしまった。
彼が残した言葉を伝えたユーノはその日の夜、幸運にも彼に再開する。
『魔法少女リリカルなのは』
始まります。
僕は戻ってきたなのはに乾さんの言葉を伝え、その日は夜を迎えた。
何時ものと変わらない夜。
なのはが眠り、僕も眠る。
だがあの日は何故か寝付けなかった。僕もなのはも。
「ユーノ君、少し散歩に行こうか。」
「うん。」
僕らは窓から出て魔法で姿を偽る。散歩は今の時期が一番楽に感じる。
「何でだろう。今日は一段と眠くないの。」
「そうだね....!」
だが、そんなゆったりした時間もすぐに過ぎて行った。
魔力を感じ取ったのだ。それも程よい大きさの。
すぐさま感じた座標へ走り出す。
セットアップして飛行魔法で移動する。するとそこにいたのは...
「........」
全身の赤いラインが発行している戦士だった。
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「誰ですか?」
地面に降りて質問する。
「......なのはか」
その人が赤い光に包まれる。すると出てきたのは今日翠屋で会った乾さんだった。
「何ですか今のは....」
「これは555。俺が持つ唯一の戦う力かな。」
私は、ユーノ君に聞いたことを思い出した。
「乾さん、ユーノ君に話した事を詳しく話してもらってもいいですか?」
そう聞くと、乾さんは携帯電話で時間を確認する。
「明日が休みで良かったな。それじゃあ、そこの河川敷で話そうか。」
私たちは河川敷まで移動した。
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「ユーノには話したよな、俺の夢。」
「いいえ、それは....」
「あれは俺にとって夢を見つける旅だったんだ。」
河川敷で腰を下ろした僕たちに乾さんは語ってくれた。
仲間と強大な敵と戦ったこと。その中で一つの答えを見つけたこと。そして、
「....世界中の洗濯物が真っ白になるみたいに、みんなが幸せになれますようにってな。」
彼の夢は僕たちにとって壮大で、それでいてあこがれを感じられた。
「実現できない夢が殆どさ。それでも、俺は願ったんだ。」
俺が夢を守る事で、幸せになれるようにって。
それは今、明確な夢のない僕らにとってはよくわからないものだった。だけど
「乾さん、私にも特別な力があります。それでみんなの夢を守る事ってできるかな....」
その疑問に帰って来たのは、何というか乾さんらしいものだった。
「俺が知るわけないだろう。でも、俺が守れたんだ。なのはにだって出来るさ。」
「うん」
会話は止まってしまう。
「......お前はさ、その力がなくなったら自分と関わってくれなくなるとか考えてないか?」
「!はい....」
「やっぱりか....」
それを見抜いていたんですね。乾さんは。」
「ああ。昔同じ様な目をした奴にあったからさ。」
それはどこか寂し気だった。
「お前がこのまま無茶を続ければ、お前は壊れてしまう。」
「でも!」
片手がなのはの口を塞ぐ。
「だから、俺からのアドバイスだ。仲間を頼れ。お前は一人じゃない。その力が無くなってもだ。」
「う、うあぁぁぁぁ!!!!!!」
人が寝静まる時刻に、少女の泣き声が響いた。
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「ユーノ、後は頼んだぞ。」
「はい。」
あの後泣きつかれて寝てしまったなのはを僕は乾さんに運んでもらった。今はもうベッドの中だ。
「これで本当にお別れだ。」
「はい。色々と、ありがとうございました。」
「いいんだ。俺に出来るのはこれ位だからな。」
そう言ってまたどこかへ行ってしまう。
「ありがとうございました、乾さん。これでなのはは....」
そこからは僕自身もよく覚えていない。
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こうしてなのはは夢を探す様になった。
無茶を減らして自分を守りながら、誰かの夢を守る様に戦うようになった。
え?乾さんは何処に行ったかだって?
僕は......
これにて番外編も終了です。
これによって空白の十年でなのはは無茶ではなく、
AMFを初めて使われて対処できずに落ちた事になっています。
ここまでも駄文を読んで下さり、
ありがとうございました。