迷い込んだのはリリカルな世界 By Build   作:Plusdriver

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サブタイトルはドライブ風にしてみました。

今回は殆ど説明で埋まっています


それでも良ければ本編をどうぞ!

_追記_

『エレミヤ』を『エレミア』に修正しました。


19.彼等に何があったのか

「クラウスとオリヴィエは、共に仲のいい友人とでした。そして共に鍛錬し合うライバルでもありました。そんなある日未来から来たという『龍王』と『創成王』に会い、友人となりました。ですが、何者かの襲撃にあい2人の王は世界からいなくなった。そしてその従者も。彼女達は『エレミア』とも会い、良き友人になりました。それは戦乱の世の中で束の間の、だけど永遠のような平穏で幸せな日々だった。2人の王との別れの穴を埋めるようにして。あの頃は、本当にそう思っていました。」

 

アインハルトは語ってくれた。自分が引き継いでいる記憶を。

 

「やっぱりウチのご先祖様と知り合いだったんやね。名前覚えとる?」

 

「ヴィルフリッド・エレミア_____『リッド』と呼ばれてる事もありましたね」

 

「ジークは覚えてねえのか?」

 

「申し訳ないんだけど、個人の記憶は殆ど残ってへんから」

 

ハリーがジークリンデにそう聞くと申し訳なさそうにそうかえす。他のテーブルではミウラちゃん、リオちゃんにコロナちゃん、エルスとミカヤが感想を抱いている。俺達が現代に戻ってきてからは何があったのかは知らないからな。

 

「ともあれクラウスとオリヴィエ殿下はシュトゥラで時を過ごして、『エレミア』もまた私達のいい友人でした。でもますます戦火は拡大していき、聖王家は『ゆりかご』の再起動を決めました。既に以前『創成王』によって更なる戦力を手にした『ゆりかご』。玉座に就いた者の命や運命を引き換えに絶対の力を振るう最終兵器。」

 

俺も何も知らずにゆりかごの修理と強化をしていたからな。あの本を読んで後悔したよ。なんであんなことをしてしまったんだろうって。ミカ達に謝りながらも俺は10年間を過ごしたんだ。

 

アインハルトの口からはオリヴィエが何処で生まれ、利用されたのかを話してくれた。勿論、クラウスが止めようとしたことも。

 

「私は彼女を止められなかった。戦ってでも止めようとして何もできずに破れました....」

 

俺と龍斗は同じ事を考えているだろう。あの時スタークが来なければというIFを。自分が居ればその運命さえも替えられたのかもしれないという事を。だが分かっている。いくら過去へいくことが出来ても、簡単に未来を変えるわけにはいかない。そうしてしまうと、今まで生きてきた人達の苦労を無駄にしかねないから。

 

「オリヴィエは国に戻りゆりかごの王になり一年で『諸王時代』は終わりを告げました。でも、クラウスがオリヴィエに再び会う事はありませんでした。」

 

「クラウス殿下とウチのご先祖様はそのあとは....?」

 

「リッドはオリヴィエが国に呼び戻される少し前から姿を消したんです。普段からどこにいるのかわからない人でしたがエレミアの力や言葉が必要な時はいつの間にか傍にいてくれたんです。ですがオリヴィエの決断の後も会う事はなかったんです。」

 

「クラウス殿下は不義理な友人を恨んでたんかな?」

 

「そんな事はないですよね?」

 

不安そうにジークリンデが聞き、ヴィヴィオがそれに反応する。

 

「クラウス殿下は大切な人を何度も失っちゃったわけですから」

 

アインハルトは口を開いた。

 

「そうですね....見つけたら一発は殴ってやりたいと思いました。だけどわかってるんです。リッドが悪いわけではない事を。龍王と創成王、その従者が消えたことも。ともあれその後クラウスと王達が繋がる事はなく、オリヴィエを乗せたゆりかごも姿を消しました。そしてクラウスは戦いの中でその短い生涯を終えました。私から話せるのはこれくらいです。」

 

俺に何かができるわけじゃない。それでも、この時代に集った彼らを...

 

 

「ウチに聞きたいのはリッドについて?」

 

「何かご存知だったらと思ったのですが」

 

「残念やけどウチの実家にもエレミアの資料は余り残ってへんのや」

 

彼女達を見守ることだけだと思う。

 

「今までの話と『エレミア』って名前で思い出したんですが、『エレミア』と名前が冠された武術家の手記を無限書庫で見かけた気がするんです。」

 

ヴィヴィオが話したのは、手掛かりが無限書庫にあるかも知れないという事。コロナちゃんもリオちゃんも見かけているらしい。それで明日、無限書庫を訪れることになった。俺達の仕事は明日は休みで行くことになった。

 

そう言えば、今日ははやてちゃんがおとなしかったな。

 

帰路についてそれを思い出していると背中から襲われたのは別の話。

 

 

 




そう、彼女は空気を読む事が出来たのだ。

帰り道に後ろから幼馴染が飛びついてくる。

いいシチュエーションですね。

それが彼女じゃなければの話ですが。
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