迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
今回対戦順の発表と第一回戦。
それでは本編をどうぞ!
「.........マジかよ.....」
ノーヴェの言葉は黙った観客達を代表するようなものだった。
会場の真ん中にあるリング。そこに4人のライダーが登場したのだ。驚かないわけがない。
わ、わあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!
観客達は一気に拍手喝采を贈り始める。4年前のS.S事件で活躍した戦士達の戦いを今ここで見れることに対する歓喜であろうそれは、会場を奮い立たせるには十分すぎるほどに大きかった。
「やっぱりそうだったか~」
「姉貴の言ったとおりだったな....」
依然見せられたあの戦い。それを更にグレードを上げて再び行うという荒行に出てきた委員会には驚きを隠せない。だが、よく考えると一斗が戦う事が妙に多かったのはこのことだったのだろうと思えてきた。
「今回は兄さんも出るからね。カメラを持って来たわ。」
「録画よろしくね。」
「勿論よ。」
ティアナが唐突にカメラをカバンから取り出す。彼女は既に自身の兄から聞いていたらしい。
「一兄.....パパ.....龍斗さん.....」
「大丈夫だよヴィヴィオ。きっといい試合が見れるよ!」
「うん!」
無言のままリングのクローズを見つめるアインハルト。少し不安そうな顔をしたヴィヴィオに声をかけたリオ。コロナはさっきからライダーを見つめたまま動かない。
『ルールを説明させていただきます!DSAAの試合とは異なりLIFEはございません!降参又はライダーシステムの解除で勝敗が着きます!!!!!!』
司会者により彼等の為のルールが説明される。そして
『これより一回戦の組み合わせを発表します!!!!』
でかでかと会場に浮かぶスクリーンには対戦の組み合わせが発表される。
『一回戦第一試合、『仮面ライダーグリス』VS『仮面ライダークローズ』!』
さらに続けて対戦相手が決まる。
『第二試合、『仮面ライダーローグ』VS『仮面ライダービルド』!』
発表された対戦相手。第一試合の2人を除いてリングを降りていく。
『それでは試合の前の挨拶を!』
司会に寄ってそれは宣言される。
「桐生一斗、ビルド式でまたの名を仮面ライダーグリス!」
「万丈龍斗、同じくビルド式で仮面ライダークローズ!」
「それでは、Ready..........」
審判により試合が開始される。
『GO!!!!!!』
「心火を燃やしてぶっ潰す!!!!!!!」
「俺は、負ける気がしねぇんだよ!!!!」
開始早々、互いの拳がマスクを捉えた。
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俺にはまだティーダさんと父さんとの試合が控えているけど.....
「ドラァ!」
先輩には負けられない!いつも俺の目標だったこの人と戦えるこの機会を絶対に無駄にはしない!
「オラァ!!!」
俺の拳とクローズの拳はぶつかり合う。まるでお互いの強さを確かめる様に。
今週のビルド本編は凄かったですね。
自分もグレートクローズを何処に登場させるか悩んでます。