迷い込んだのはリリカルな世界 By Build   作:Plusdriver

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37.破滅のタワー

パネルがボックスにはめ込まれた瞬間、ミッドチルダは地震に襲われた。

 

そして、一斗、スタークを中心とした円柱状の塔が建てられた。それと同時にミッドチルダを三つに分けるように壁が現れる。

 

「そこで見てろ。破滅の塔、パンドラタワーの誕生を!」

 

一斗は変身が解除され、うつぶせのままその光景を見ていることしかできなかった。

 

近くに人はいなかったものの、あちらこちらから悲鳴が聞こえる。

 

「やめ....ろ......」

 

その声はパンドラタワーが建つ大きな音に消されてエボルトの耳にはいることはなかった。

 

そんな中、エボルトはパンドラボックスにパネルをはめ込んでいく。

 

スカイウォールが次々と地面から顔を出しては飛んでいきタワーを完成に近づけていく。

 

だが、残り二枚のパネルをはめ込む前に、あの人が現れた。

 

「エボルトぉぉぉ!!!!!」

 

運命に立ち向かう勇気をくれた大事な人。

 

「とう、さん....」

 

「おう、助けに来たぞ!」

 

桐生戦兎がそこにいた。

 

__________

 

 

俺は突然目が覚めた。誰もいない病室の中でただ一人。

 

そして、突然地震に襲われた。俺はすぐさまベッドから飛び降り窓に近づいた。

 

そこにはミッドチルダ全体にスカイウォールが顔を出し始めていたのだ。

 

『マスター、時間がありません。簡潔に説明します。』

 

俺は一方的にユニゾンしているミカから今迄の事を聞いた。ベルナージュが俺の怪我を直し転移させたこと。そして、エボルトの最終目的を。

 

それを聞いた俺はすぐさまその中心部に向かった。

 

 

_____________

 

 

中心部は円状の壁に覆われていた。俺はそれをラビットラビットで乗り越えて中にいたエボルトに攻撃を仕掛けた。

 

「エボルトぉぉぉ!!!!!」

 

バスターブレードを振り下ろして攻撃を仕掛ける。そして直ぐにいったん引く。

 

「とう、さん....」

 

一斗の前に立ち、壁として動けるようにする。

 

「おう、助けに来たぞ!」

 

そう返して安心させるように。

 

「またお前が俺の邪魔をするんだな。」

 

「仕方がないだろ?こちとら世界を、星を滅ぼされても困るんでね!」

 

フルボトルバスターを振り回して攻撃していく。

 

「そのようだと、ベルナージュから色々と聞いたな?」

 

そう問いかけてくるので返しながらも攻撃をやめることはない。

 

「ああ、教えてくれたさ。お前の目指している最終フェイズ。それになったら俺たちも何もできなくなることもな!」

 

「なるほど、それで病み上がりの身体を無理矢理使って止めに来たった訳か。」

 

エボルトはパネルからガトリングフルボトルを外しベルトのコブラと入れ替える。

 

『機関砲』『ライダーシステム』『クリエーション!』

 

そしてハンドルを回しながら俺の攻撃を交わす。

 

『READY GO!』『機関砲・フィニッシュ!』

 

「自分達の発明品を食らえ。」

 

「がああああ!!!!!!!!!!!」

 

ホークガトリンガーがエボルトの元に呼び出されて俺は射たれてしまう。

 

「父さん!、俺も戦う!」

 

ひるんだ時に一斗がフォレスを起動させて変身する。

 

『Activation authentication!』『フォートレス』『ARE YOU READY?』

 

「変、身!」

 

『Moving fortress! Keep shooting GREASE Fortress!』『YEAH!』

 

「父さん、時間稼ぎよろしく!」

 

「分かった!」

 

俺にできるのは一斗が俺と戦った時に放ったあの一撃を放てるまでの時間を稼ぐことだけ。

 

『フルフルマッチ・ブレイク!』

 

「おらあああああ!!!!!!!」

 

「何をしてももう無駄だ。パンドラタワーは完成する。」

 

「それでもだ!俺は、俺達はお前を止める!」

 

後少し、あと少しで.....

 

『『READY GO!』』

 

「父さん!」

 

来た!俺は、すぐさま放っていた必殺技を辞めラビットラビットの脚力でその場から離れる。

 

『フォートレス・フィニッシュ!』

 

『レッツ・フィニッシュ!』

 

「ドラァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

放たれた集束砲はエボルトを直撃する。

 

「GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

これで終わるわけがない。アイツはそれくらいしぶとい奴だ。

 

「なんてな?」

 

やはり砲撃は空中へと折り曲げられた。

 

「なん....で?」

 

一斗は体力が限界を迎えたのか変身が解除され、仰向けになってしまう。

 

「俺が何もしてないと思ったか?」

 

その手にはダイアモンドが握られていた。やはり、防御されていた。

 

「そしてこれで60本全てが揃う。」

 

更に飛んできた壁から、一つのボトルがエボルトの手元に落ちる。最後のボトル、フェニックスボトルが。

 

「不味い!」

 

俺は、すぐさまラビットラビットの脚力でボトルを奪おうとするが

 

『READY GO!』

 

「やはりな。」

 

「な!?」

 

『エボルテック・フィニッシュ!』『チャオ♪』

 

俺はボトルに手を伸ばす中でエネルギーが集束された右脚によるキックを食らってしまい、壁に叩き付けられ変身が解除される。 

 

「これで、終わりだぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」

 

そしてパネルがすべてはめ込まれた。




次回、仮面ライダービルド

「エボルトを完全体にしてはならない」

戦兎達の実験の全てが______

「これを使えば限界値を超える」

世界滅亡のカギだった!

「なんでもっと自分を大事にしてくれないんや!?」

「これで終わりだ、エボルトぉぉぉ!!!!!!!!!!!!」

『エボルトは星を、世界を狩る』

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