迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
パネルが全てはめ込まれてしまった。そして全体にフルボトルが現れる。パンドラボックスが開き、エボルダイナソーフォームはパンドラボックスの光の粒子からハザードトリガーに似た物を精製した。
「これで俺は本来の力を取り戻す!!!」
しかし、エボルがトリガーを起動させようとするが反応はなかった。
「マスター、今すぐに離脱します!」
「ああ!」
ミカがユニゾンを解除して人型になり、ベルナージュと交代する。
「はあ!」
ベルナージュが攻撃を繰り出して直ぐに俺と一斗、パンドラボックスとともに転移した。
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地球の滅亡はとりあえず回避したらしい。俺達はベルナージュによって聖王教会に転移された。そこには元機動六課メンバーが集まっていた。
「巧にぃ!」
おっと、俺は背中に抱えた一斗を片手で支えながら抱きついてきたはやてちゃんを受け止める。
「心配かけてごめん。」
「ほんとや......巧にぃに何かあったら私......」
皆の前だと言うのにここまで本音を言うと、本当に心配してくれたみたいだ。
「マスター、時は一刻を争います。ベルナージュが話がしたいそうなのでよろしいでしょうか?」
「ああ、頼む。」
俺達はベルナージュから、パンドラタワーが出来たことで火星が滅びたこと、ベルナージュはエボルトと闘い使っていた兵器を破壊したものの、エボルトは自らのエネルギーをパンドラボックスに封じ込めたことを知らされた。
「エボルトを完全体にしてはならない」
ベルナージュは俺たちに警告した。そしてエンプティボトルが取り付けられたパンドラボックスに手をかざして成分を注入した。パンドラボックスが完全に開かなかったのもベルナージュがフルボトルを未来へ送る前に空にする力を使った為だった。パンドラボックスはその星にまつわるエレメントをボトルに吸収することで開くのだが、エボルトは俺の父親である佐野純一郎の記憶から60本のボトルを精製したらしい。良く分からないベストマッチって父さんが考えたものだったのか。
ベルナージュはミカへと戻りエネルギーを貯め始めた。はやてちゃんが泣き疲れて寝てしまう。今迄仕事に追われ続けたからだろう。俺ははやてちゃんをベッドに運んだ。みんなはそれぞれが出来る事をする為に行ってしまった。
俺は直ぐに葛城さんと通信を繋ぎ強化アイテムの開発を始めた。パンドラボックスの力を利用し、ビルドの能力を限界まで引き上げるアイテムの開発を始める。ただし、そのアイテムを使えばライダーシステムは人間の限界値を超えてしまう危険性が出てきた。
「俺の一族が託された力を俺用にするんです。」
そう言ってコードの繋がれたパンドラパネルの一枚が箱状に変形する。
「だがそれだと君の身体が.....」
「俺はエボルトを止めます!俺が、やらなくちゃいけないんです。」
葛城さんは俺が決着を付けなければならない理由を知っている。だから俺のいう事を聞いてくれた。
「だけど、本当に使用するなら最後の最後で使うんだ。君の命は、みんなが生きる事を望んでいるんだから。」
そんな事は分かってる。それでも、俺の命でみんなが救われるなら。
「巧にぃ、行かないで。」
後ろからはやてちゃんの声が聞こえる。大きな声を出してしまったから起こしてしまったのだろう。
「はやてちゃん.......ごめん」
「なんで!?なんでもっと自分を大事にしてくれないんや!?」
はやてちゃんは背中にくっつきながらそう言う。俺にはその返事がこういうしか見つからない。
「感謝なんてしなくていい。誰に頼まれたわけでもない。俺が戦うのは自己満足さ。」
「なら....」
「それでも!それでも、俺は戦うんだ。俺を信じてくれた皆の為に。自分が信じた未来の為に。」
平成ジェネレーションズFINALで万丈が言った自分自身が何故仮面ライダーとして戦う理由の俺なりの理由。
「そんなん、ずるいよ。私が何も言い返せないような言葉ばっか並べて.....」
顔を俯いたままのはやてちゃんにこう言う。
「もし、俺が生きて帰ってこれたら.....話をしよう。はやてちゃんと俺の話をさ。」
「!!!!!」
俺ははやてちゃんを置いて転移した。その先に待っているエボルトを倒すために。
「.......必ず、帰ってきてな。」
はやてちゃんのその声を耳に覚えながら。
今回も前後編に分けてみました。
評価、感想お待ちしています。
それではまた!