迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
『フッハッハッハハハ!』『フッハッハッハハハハハ!』
「ファイナル・フェイズ!!!!!!!」
全身のアーマーはビッグバンフォームとは異なり胸部アーマーに赤が追加された。
「マジかよ.......」
「エボル・ビッグバン!!!!!!!!!!!」
変身が完了すると同時に周囲が衝撃波で吹き飛ぶ。
『マスター!転移します!!!』
戦兎はその場からいなくなったが、エボルトは止まらない。
「破壊、破壊だぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」
パンドラタワーは全てエボルトに吸い込まれていった。
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『巧にぃ、無事!?』
「あ、ああ」
何とか戦兎はミカの転移によってパンドラタワーから脱出に成功していた。
『何とかスマッシュ達は倒せたんやけどな.....』
あのパンドラタワーを吸収していくエボルトの姿は全世界に放映された。その為既に人々は諦め始めている。
そのことを伝えられた戦兎は再びジーニアスフルボトルを起動させる。
『グレート!オールイェイ!』
「ミカ、ユニゾンだ」
『はい』
『巧にぃ......』
戦兎を心配している表情が伺える。だが、世界を救いに行こうとしている彼を自分が止めることは出来ないとわかっているのだろう。はやては笑顔で言った。
『みんなの未来を、救ってきて』
「ああ!!!」
『ジーニアス』
ビルドドライバーにジーニアスフルボトルをセットしてハンドルを回す。展開されたライドビルダーがこの戦いの為のアーマーを形成していく。
『ARE YOU READY?』
「変身!」
その掛け声と共に、高く飛び上がる。はやては通信を切って祈った。未来を切り開くであろう彼のことを思って。
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「これで、俺は全てを破壊できる!!!!!!」
エボルトは地面に降り立ち高らかに笑った。既にパンドラタワーは面影すらなく、エボルトのエネルギーとなっている。
「お前なんかにこの世界を破壊させるか」
「......ああ、まだ俺を楽しませてくれるか!!!!」
ビルド・ジーニアスフォームが目に入った瞬間から、エボルトは喜んだ。まだまだ俺を、人間は、戦兎は楽しませてくれるのだと。
『フルボトルバスター!』
「さっさとあの世に戻れ!!!!」
『フルフルマッチでーす!』
ビルドはフルフルラビットタンクボトルをバスターにセットしてベルトのハンドルを回す。
『READY GO!』
『フルフルマッチ・ブレイク!』
『ジーニアス・フィニッシュ!』
「おりゃああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
ビルドが放ったその一撃はエボルトに当たった。だが、どんどんと吸収されていく。
「俺は無限に進化し続ける!全てを破壊しつくすまで!!!!!」
『マスター!これ以上は危険です!!!!!!!!!』
「あああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
ミカの静止を振り切ってまで放ち続ける一撃は全てエボルトに吸収された。
「なんだ、俺にはもう追いつけないか。詰まらない。詰まらない詰まらないぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!!!!」
エボルトはその怒りを周りにぶつけた。有ったはずの瓦礫は全て砂に変わり、一部はエボルトが消してしまった。
「...........いつ俺が、これだけだと言った?」
「ああああああ、あ?」
エボルトは叫び続けるのを間抜けな声で止めた。ビルドの手には、禁断のアイテムが握られていたからだ。
「ハ、ハハハハハハハハ!!!!!!!これだからお前は面白いんだ!!完全に人間を辞めることすらためらわないなんてなぁ!!!!!!!!!!」
『マックスハザード・オン』
「俺が今戦っているのは、これからの未来の為だ。その為の犠牲が俺だけで済むなら、遠慮なく使う!!!」
ビルドはハザードトリガーを起動させてベルトにセットする。
『ドンテンカーン!』『ドンテンカン!』『ドンテンカーン!』『ドンテンカン!』
ハンドルを回す。展開されるジーニアスライドビルダーはビルドマーク型になっておりボトルが全てセットさている。
『ARE YOU READY?』
「ビルド、アップ!!!!!!」
『オーバーフロー!』
『完全無欠のボトルヤロー!』『ビルドジーニアス!』『スゲーイ!』『ヤベーイ!』『モノスゲーイ!』
挟み込まれて変化したジーニアス。そのボディは虹色に輝いている。
「いくぞエボルト。これで最後だ!!!!!!!!!!」
「ハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
お互いにハンドルを回していく。二人との空高く上がっていく。
『『READY GO!』』
『ビッグバン・フィニッシュ!』
『ハザード・フィニッシュ!』『ジーニアス・フィニッシュ!』
「おりゃあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!」
互いのキックは衝突した。全てを破壊する力と全てを創造する力。その正反対な力のぶつかり合いは、周りに被害を出すことは無かった。
「ああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
「お前じゃ俺には勝てないんだよおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」
徐々にエボルトがビルドを押していく。だが、
『バッドエンジン!』『サメバイク!』『サイドライヤー!』『ハチマリン!』『スパイダークーラー!』『ペンギンスケーター!』『キリンサイクロン!』『シカミッド!』『クジラジェット!』『トラユーフォ―!』『タートルウオッチ!』『ローズコプター!』『ユニレイサー!』『スマホウルフ!』『フェニックスロボ!』『オクトパスライト!』『海賊レッシャー!』『キードラゴン!』『ライオンクリーナー!』『ファイヤーヘッジホッグ!』『ロケットパンダ!』『ニンニンコミック!』『ホークガトリング!』『ゴリラモンド!』『ラビットタンク!』
『ハイパー・ベストマッチ!』
「くらええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!」
ジーニアスは全てのベストマッチのエネルギーをキックへと変換し始めた。そのためドンドンと威力が上がっていく。
「ハハハハハ!!!!!!これが、人間の可能性かぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
「はああああああああああ!!!!!!!!!!」
そしてそのキックはエボルトに押し勝ち、爆発を起こした。