迷い込んだのはリリカルな世界 By Build   作:Plusdriver

154 / 331
サブタイトルから滲み出る出オチ感。




50.キリエさん大ピンチ

所々家が破壊されて、戦兎達が倒れている。

 

 

 

 

なんてことはなく、キリエは絶望しそうになっていた。

 

仕方がないだろう。一人でライダー3人を相手にしなければならなかったんだ。

 

経験者からしてみれば悪夢に近いだろう。

 

地面に降り立てばビルドに吹き飛ばされ、空に飛べばクローズが殴り掛かってくる。

 

そして不意をつこうとしてもグリスの砲撃で動けなくなりかける。

 

「はぁ..はぁ......一人じゃ英雄達と戦うのがこんなに辛いなんて....」

 

キリエは自身のデバイスを握り直し空へと逃げる。だが、それを彼等が許すはずがなかった。

 

『フォートレス・フィニッシュ!』

 

「ひっ!!!」

 

飛んできた黒い集束砲を何とか交わしたがキリエは恐怖に押し負けそうになっていた。

 

『ボルケニック・ナックル!』

 

「おりゃあ!!!!!!」

 

すぐさま後ろの回ってきたクローズの拳を防御魔法で防ごうとするが、直ぐに魔法陣を破壊され意味をなくしてしまう。

 

『READY GO!』

 

『スパークリング・フィニッシュ!』

 

「きゃあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

 

クローズから離れるが、すぐさまビルドの飛ばした泡に当たってしまい、落下する。

 

何とか体制を整えるが、既に身体はボロボロだ。

 

「これ以上戦うのは意味がないと思うんだがな」

 

「大人しく投降しろ」

 

「まだ、殴られたりないか?」

 

少女は自分が喧嘩を売った相手がどんな人物なのかを残された伝承でしか知らなかったが、軽率に手をだしてもいいそんざいじゃなかったんだと再確認した。

 

「見つけましたよキリエッ!」

 

さらに彼女は追い込まれた。自身の姉が二人程味方を連れてやってきたのだ。だが、彼女はそ諦めない。

 

「これを使えば.....」

 

「!辞めろ!」

 

いち早く彼女が持っているそれに気が付いた戦兎はやめるように言うが彼女は止まらなかった。デバイスに、そのフルボトルを雑にセットしたのだ。

 

『オリヴィエ』『ブレイカー!』

 

「皆、今すぐに防御魔法を展開しろ!!!!!」

 

戦兎の声を聞いた者達はすぐさま魔法陣を展開する。

 

「ああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

キリエは叫びながらもデバイスのトリガーを引いた。

 

『オールブレイク!!!』

 

___________

 

 

 

「.......危なかった。最大出力で放たれていたら結界がもたなかったな....」

 

戦兎は変身を解除しながら、とても薄くなった結界を見る。そこには人一人がすんなりと通る事ができる大きさの穴が開いていた。

 

「........熱っ」

 

龍斗は変身解除と共に額の汗を拭った。

 

「皆、大丈夫?」

 

『『♪~~~~』』

 

二匹の無事を確認する一斗。戦兎は乱入してきた彼女達に声を掛ける。

 

「取り敢えず、アースラで話をしようか」

 

「「はい」」「うん」

 

戦兎ははやてが自分の時代の彼女と同じ様にならない事を祈しながら魔法陣を展開した。

 

 

 

 




案の定でしたねぇ。

負けちゃダメだからね!キリエちゃん!



評価、感想お待ちしています。

それではまた!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。