迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
「何、アーマーの色が変わった所でぇ!!!!!」
「おらぁ!!!」
ナックルとブレードはぶつかり合った。何度も何度も。少しずつマッドローグの動きについていけるようになるクローズ。だが、問題があった。
「ぐっ.....あああああああああああ!!!!!!!!」
パンドラボックスがしたのはクローズドラゴンとドラゴンエボルボトルの強化、つまりライダーシステムの強化だ。だが、既に殆どの体力を使ってしまっている龍斗に勝ち目はない。
それでも、友が傷つけられた。その怒りで戦い続けていた。
今のクローズに何か大きな攻撃を食らわせたら、変身解除に追い込まれるだろう。
だから、龍斗はかけたのだ。自身の仲間に。
『クロコダイル in ローグ』『オーラァ!!!』
「はぁ!!」
そして、遂に無限書庫にティーダが到着した。
「おせぇ.....」
「このままだと僕達も全滅ですよ!?」
JIMから魔力弾を連続で放ちながらティーダは言う。
「そんのわかってらぁ。俺も暫くは戦えなくなりそうだ.....」
そう言いながらでも、ハンドルを回す。
「俺の技が決まったら、直ぐに撤退するぞ!!!」
『ボトルバーン!』
「何をごちゃごちゃと!!!!!!」
『デビルスチーム』
『READY GO!』
グレートクローズの力はナックルに集束されていく。ティーダが張っていたバリアもそろそろ限界だ。だからこそ、そこに攻撃しに来たマッドローグにナックルを叩き込む。
「どらああああああああ!!!!!!」
『ボルケニック・ナックル!』
「今!」
ナックルが当たった瞬間、JIMから煙を放ちクローズとユーノを連れてローグは姿を消した。
「ふん!!!!」
マッドローグはナックルの衝撃を流した。そして目的の物であるパンドラボックスを手に入れた。
「ここにこれ以上用はない。破壊してもいいが、結局ここも滅ぼすんだ___」
そう言って同じ様にマッドローグは姿を消した。
残されたのは、あちらこちらがマグマやイナズマ、氷で覆われた図書館だった。
___________
ティーダは変身解除しながら、ユーノを病院へと運んでいった。
「がふっ....」
龍斗は変身を解除すると、血を吐いた。背中から生身のまま建物に直撃したのだ。龍斗もこれ以上戦うことは出来ない。それが理解できた龍斗は色の変化した相棒に頼み事をした。
「_____________」
『♪~~~~~~~~』
ドラゴンは頷くと何処かへ飛んでいく。そして龍斗は倒れた。
「た、大変だ!!!!誰か!!!!!!」
背中から血を流した青年は、病院の前で発見された。
龍斗も倒れた。
残されたのはティーダただ一人。
それでも、変身できなくても戦う決意を新たにする一斗。
次回、『悪夢 再び』