迷い込んだのはリリカルな世界 By Build   作:Plusdriver

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68.戦士も散る

「何、アーマーの色が変わった所でぇ!!!!!」

 

「おらぁ!!!」

 

ナックルとブレードはぶつかり合った。何度も何度も。少しずつマッドローグの動きについていけるようになるクローズ。だが、問題があった。

 

「ぐっ.....あああああああああああ!!!!!!!!」

 

パンドラボックスがしたのはクローズドラゴンとドラゴンエボルボトルの強化、つまりライダーシステムの強化だ。だが、既に殆どの体力を使ってしまっている龍斗に勝ち目はない。

それでも、友が傷つけられた。その怒りで戦い続けていた。

 

今のクローズに何か大きな攻撃を食らわせたら、変身解除に追い込まれるだろう。

 

だから、龍斗はかけたのだ。自身の仲間に。

 

 

 

『クロコダイル in ローグ』『オーラァ!!!』

 

「はぁ!!」

 

 

そして、遂に無限書庫にティーダが到着した。

 

「おせぇ.....」

 

「このままだと僕達も全滅ですよ!?」

 

JIMから魔力弾を連続で放ちながらティーダは言う。

 

「そんのわかってらぁ。俺も暫くは戦えなくなりそうだ.....」

 

そう言いながらでも、ハンドルを回す。

 

「俺の技が決まったら、直ぐに撤退するぞ!!!」

 

『ボトルバーン!』

 

「何をごちゃごちゃと!!!!!!」

 

『デビルスチーム』

 

『READY GO!』

 

グレートクローズの力はナックルに集束されていく。ティーダが張っていたバリアもそろそろ限界だ。だからこそ、そこに攻撃しに来たマッドローグにナックルを叩き込む。

 

「どらああああああああ!!!!!!」

 

『ボルケニック・ナックル!』

 

「今!」

 

ナックルが当たった瞬間、JIMから煙を放ちクローズとユーノを連れてローグは姿を消した。

 

 

「ふん!!!!」

 

マッドローグはナックルの衝撃を流した。そして目的の物であるパンドラボックスを手に入れた。

 

「ここにこれ以上用はない。破壊してもいいが、結局ここも滅ぼすんだ___」

 

そう言って同じ様にマッドローグは姿を消した。

 

残されたのは、あちらこちらがマグマやイナズマ、氷で覆われた図書館だった。

 

 

 

___________

 

ティーダは変身解除しながら、ユーノを病院へと運んでいった。

 

「がふっ....」

 

龍斗は変身を解除すると、血を吐いた。背中から生身のまま建物に直撃したのだ。龍斗もこれ以上戦うことは出来ない。それが理解できた龍斗は色の変化した相棒に頼み事をした。

 

「_____________」

 

『♪~~~~~~~~』

 

ドラゴンは頷くと何処かへ飛んでいく。そして龍斗は倒れた。

 

「た、大変だ!!!!誰か!!!!!!」

 

背中から血を流した青年は、病院の前で発見された。

 




龍斗も倒れた。

残されたのはティーダただ一人。


それでも、変身できなくても戦う決意を新たにする一斗。


次回、『悪夢 再び』

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