迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
「やっと退院か.....」
「長かったね」
龍斗とフェイトは足並みを揃えてミッドチルダの街を歩いていた。
「戦兎さんももうすぐ退院だよね」
「ああ。後残るはティーダだけなんだよな」
ティーダは一斗の集束砲を諸に喰らった為に、全身打撲に襲われていたりする。
「確か今日は翼の奴が見舞いに行ってるんじゃなかったか」
「そうなんだ。最近、良くお見舞いに行ってるよね」
フェイトは気づいてはいない。龍斗はばれないようにため息をついた。彼女の鈍感さには、こちらから告白するまで自身の気持ちに気が付かない程だ。
暫く歩くと、石碑が見えてきた。そこには沢山の花束が積まれていた。
「............」
「龍斗、大丈夫?」
「....悪い、昔の事考えてた」
あの日、グランディアは逮捕された。そして、一斗が姿を消した。
再び訪れた世界の終わりは、一人の少年によって防がれた。
それは、管理世界中に知れされた。そしてこの石碑に改めて名が記された。
『第二の英雄』『桐生一斗』
アインハルトの話だと学院でも追悼式が行われたらしい。ヴィヴィオは泣き続けていた。師匠は早々と退院して、ずっと姉弟子と一緒に傍にいてあげたらしい。今ではまた学院に通い始めている。
「....一斗は、生きていると思うんだよな」
「そうだね」
龍斗のこぼした言葉に、フェイトは静かにそう答えた。
___________
この世界は一斗が救った。それは限りない事実であり、変えられない過去だ。いくらエニグマで過去に飛ぼうとも、あの子の意思を無駄には出来ない。
「巧にぃ?大丈夫か?」
「うん、何とかね」
戦兎の体は既に治っている。そう、体だけは。
今回の事件は、G.M事件と呼ばれた。世界を変えようとした男とそれを止めた少年の事件。
戦兎は決してグランディアを責める事はなかった。それは、現場に落ちていたビルドフォンに残されていた物があったからだ。
『行ってきます』
そう書かれたメールは今も残っている。戦兎は誰にもそれを伝えてはいない。そうしたら、意味がなくなってしまう気がしたから。
『マスター、メールです』
「開いて」
病院の一部屋に届いたメールを読む男は、泣き出した。
そして、それを見たはやても泣き出した。
『父さんへ
あれから何日経ったか分からないけれど、僕は今、葛城さんの所にいる。
パンドラボックスに負荷をかけたら次元の狭間に飛ばされちゃってそのまま流れてたら研究所に流れ着いたんだ。
暫くしたら直ぐに戻るよ。皆に伝えておいてね
桐生一斗より』
これにて『マッドな世界』編は完結です。そしてVivid編も同じく完結です。
こうして彼は英雄になった。
ラビットドラゴンが映画の告知で登場してからどうしてもこの形で登場させたかったんです。
前売り券に付いてくるシルバーとゴールドのフルボトルを使っても良かったのですが、自分で予想してグレートクローズドラゴンを使うものだと思ってしまっていたのですが、また別ライダーが使うんですね。
映画がDVDになったら、映画編も書こうかなと思っております。
ここまで長々とお付き合いいただきありがとうございました。
次回からはクロスオーバー編を予定しております。
そしてその先には_____
これからもよろしくお願いします。
それではまた!