迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
それでは本編をどうぞ。
「「へ?」」
「なんじゃこりゃ~!」
『ラビット』『ラビット』
『タンク』『タンク』
『クローズドラゴン』
俺の体が二つに別れてそれぞれマイティブラザーズのようになった。
クローズはドラグレッダーのようなドラゴンになっていた。
「いくぞ!」
「はい!」「おう!」
クローズはキバーラとクウガを乗せ、残りのガーディアンに向かっていく。
俺達はドリルクラッシャーを呼び出しバイカイザーに攻撃を仕掛ける。
「なんだそれは?!」
「「悪いが俺達にもサッパリだ!」」
どんどん攻めていく。ここだ!
「士さん!」「わかった。」
カードを2枚セットし、バックルを回転させる。
『FINAL ATTACK RIDE C,C,C,CROSS-Z B,B,B,BUILD』
「龍斗!」
「おう!」
俺達は二つのグラフを呼び出しバイカイザーを挟み込む。
そしてそこに龍斗と共に流れるようにグラフに入る。
さらにディケイドのカードが10枚並んでその中を通り抜けキックをする。
『『ボルテック・フィニッシュ』』『『YEAH!』』
「「おりゃああああ!!!」」
貫通したかのようにバイカイザーの後ろに降り立つ。
「これで終わりだ...最上魁星...」
「_______巧君、この後ですぐにトンネルの中にあるアタッシュケースを持っていくんだ。必ず、君の役に立つはずだ。最後に、ありがとう。私を止めてくれて______」
バイカイザーからおそらく自分の世界の最上の声が聞こえてきた。そしてすぐに爆発した。
俺はただ後ろを振り向けずにいた。
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全員が変身を解除してから最上魁星の残したアタッシュケースを開けた。
そこには俺宛の謝罪の手紙とある物の設計図が入っていた。
これは自分が大切に保管すると話した。
「.....これで、この世界での俺たちのやるべき事は終わった。夕方にこの世界を去る。」
「...そうですか...」
「龍斗、俺の家に来いよ。これから一緒に過ごして強くなろう。そしてまた会うんだ、士さん達に。」
「......ああ!」
「ふっ...帰るぞ、ユウスケ、夏みかん。」
「士....」
さっさとバイクに乗って行ってしまう。俺は龍斗を連れて光写真館に向かった。
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ユーノとなのはに士さん達が旅立つ事を念話で伝えた。
学校が終わり次第、こっちに来るそうだ。
俺は黙々と作業していた。一旦家に帰って設計図の物を作り始めたのだ。
幸い、材料は殆ど家にありそれを組み立てていた。
昼12時を指す時計からかちりと音がした。
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「皆さん、今日までありがとうございました!」
俺は自分の部屋を片付け荷物の用意をして皆に別れを告げていた。
「皆さんに会えて、本当に良かったです!」
泣きながらじゃ、うまく言えてるかわかんないな..
皆さんがこれからの事を話してくる中、最後に士さんが近づいてきた。
「龍斗、お前はこれから人生を自分らしく生きていけ。俺達はまだまだ旅を続ける。またどこかで会えるさ。」
「士さん....」
「お前はこれから戦兎を支えてやれ。アイツは自分をそこまで大切にしていないみたいだからな。」
「はい!!!」
もう少しでここから離れるとなると、なにかが引っかかっていた。
「龍斗くん、まだ悩んでいるみたいだね。」
「じいさん..」
「依然士くんにも行った事があるんだけどね、
どんな旅にも無駄はないよ、どんな人生にも無駄がないのと同じようにね。
だから、君は君自身の旅を続けるんだ。大丈夫、また会えるからね。」
「...ありがとう、じいさん。頑張るよ、俺。」
ああ、引っかかっていた物が取れた気がした。
そして戦兎がやって来た。
__________
「俺達はいつまでも仲間だぜ。」
「はい!」
ユウスケさんと龍斗の会話を聞きながら作ってきた物を見せる。
「なんだ、この小手?」
「これは最上魁星の研究の集大成。平行世界移動マシン、エニグマ。それを装着可能にして、サイズも小さくしたものです。アタッシュケースの中にあった設計図を元に作ってきました。」
「これを使って何をする気だ?」
「龍斗と旅に出ようと思っています。この先、どんな敵が現れるかわかりませんし..」
「そうか...」
士さんは何か思うことがありそうだが、何も言わなかった。
「「お邪魔します~~」」
ユーノとなのはが来たみたいだ。
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ユーノはユウスケさん達に遊ばれている。
なのはは夏美さんと何かを話しているみたいだ。
「さて、そろそろ....」
「もう、行くんですね...」
「まだまだ旅は続くんだ、一定の世界にはとどまっていられないんだよ。」
「そうですよね...」
二人そろって龍斗の方を見る。
「アイツを頼んだぞ、戦兎。」「...はい!」
なのは達に声をかけ光写真館から出た。
「じゃあな...」
ふと振り返るとそこにはただ空き地が広がっていた。
「..いくぞ、戦兎。翠屋でなんかおごれ。」
「わかった...ほら、なのは達も。」
「「はい!」」
優しくも不器用な先輩に導かれ、万丈龍斗は進んでいく。
俺はそれを支えていく。そんな未来を夢見て歩いて行った。
カイザーはほとんどやられ役になってしまいました。
また次回、お会いしましょう。