迷い込んだのはリリカルな世界 By Build   作:Plusdriver

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賛否両論、人それぞれです。

それでは本編をどうぞ。


18.さらば優しき先輩方

「「へ?」」

「なんじゃこりゃ~!」

『ラビット』『ラビット』

『タンク』『タンク』

『クローズドラゴン』

 

俺の体が二つに別れてそれぞれマイティブラザーズのようになった。

クローズはドラグレッダーのようなドラゴンになっていた。

 

「いくぞ!」

「はい!」「おう!」

 

クローズはキバーラとクウガを乗せ、残りのガーディアンに向かっていく。

俺達はドリルクラッシャーを呼び出しバイカイザーに攻撃を仕掛ける。

 

「なんだそれは?!」

「「悪いが俺達にもサッパリだ!」」

 

どんどん攻めていく。ここだ!

 

「士さん!」「わかった。」

 

カードを2枚セットし、バックルを回転させる。

 

 

『FINAL ATTACK RIDE C,C,C,CROSS-Z B,B,B,BUILD』

 

「龍斗!」

「おう!」

 

俺達は二つのグラフを呼び出しバイカイザーを挟み込む。

そしてそこに龍斗と共に流れるようにグラフに入る。

さらにディケイドのカードが10枚並んでその中を通り抜けキックをする。

 

『『ボルテック・フィニッシュ』』『『YEAH!』』

「「おりゃああああ!!!」」

 

貫通したかのようにバイカイザーの後ろに降り立つ。

 

「これで終わりだ...最上魁星...」

「_______巧君、この後ですぐにトンネルの中にあるアタッシュケースを持っていくんだ。必ず、君の役に立つはずだ。最後に、ありがとう。私を止めてくれて______」

 

バイカイザーからおそらく自分の世界の最上の声が聞こえてきた。そしてすぐに爆発した。

俺はただ後ろを振り向けずにいた。

 

 

_____________

 

 

全員が変身を解除してから最上魁星の残したアタッシュケースを開けた。

そこには俺宛の謝罪の手紙とある物の設計図が入っていた。

これは自分が大切に保管すると話した。

 

「.....これで、この世界での俺たちのやるべき事は終わった。夕方にこの世界を去る。」

「...そうですか...」

「龍斗、俺の家に来いよ。これから一緒に過ごして強くなろう。そしてまた会うんだ、士さん達に。」

「......ああ!」

「ふっ...帰るぞ、ユウスケ、夏みかん。」

「士....」

 

さっさとバイクに乗って行ってしまう。俺は龍斗を連れて光写真館に向かった。

 

~~~~~~~~~~

ユーノとなのはに士さん達が旅立つ事を念話で伝えた。

学校が終わり次第、こっちに来るそうだ。

 

俺は黙々と作業していた。一旦家に帰って設計図の物を作り始めたのだ。

幸い、材料は殆ど家にありそれを組み立てていた。

昼12時を指す時計からかちりと音がした。

 

 

_______________

 

 

「皆さん、今日までありがとうございました!」

 

俺は自分の部屋を片付け荷物の用意をして皆に別れを告げていた。

 

「皆さんに会えて、本当に良かったです!」

 

泣きながらじゃ、うまく言えてるかわかんないな..

皆さんがこれからの事を話してくる中、最後に士さんが近づいてきた。

 

「龍斗、お前はこれから人生を自分らしく生きていけ。俺達はまだまだ旅を続ける。またどこかで会えるさ。」

「士さん....」

「お前はこれから戦兎を支えてやれ。アイツは自分をそこまで大切にしていないみたいだからな。」

「はい!!!」

 

もう少しでここから離れるとなると、なにかが引っかかっていた。

 

「龍斗くん、まだ悩んでいるみたいだね。」

「じいさん..」

「依然士くんにも行った事があるんだけどね、

どんな旅にも無駄はないよ、どんな人生にも無駄がないのと同じようにね。

だから、君は君自身の旅を続けるんだ。大丈夫、また会えるからね。」

「...ありがとう、じいさん。頑張るよ、俺。」

 

ああ、引っかかっていた物が取れた気がした。

そして戦兎がやって来た。

 

 

__________

 

「俺達はいつまでも仲間だぜ。」

「はい!」

 

ユウスケさんと龍斗の会話を聞きながら作ってきた物を見せる。

 

「なんだ、この小手?」

「これは最上魁星の研究の集大成。平行世界移動マシン、エニグマ。それを装着可能にして、サイズも小さくしたものです。アタッシュケースの中にあった設計図を元に作ってきました。」

「これを使って何をする気だ?」

「龍斗と旅に出ようと思っています。この先、どんな敵が現れるかわかりませんし..」

「そうか...」

 

士さんは何か思うことがありそうだが、何も言わなかった。

 

「「お邪魔します~~」」

 

ユーノとなのはが来たみたいだ。

 

~~~~~~~~~~

 

ユーノはユウスケさん達に遊ばれている。

なのはは夏美さんと何かを話しているみたいだ。

 

「さて、そろそろ....」

「もう、行くんですね...」

「まだまだ旅は続くんだ、一定の世界にはとどまっていられないんだよ。」

「そうですよね...」

 

二人そろって龍斗の方を見る。

 

「アイツを頼んだぞ、戦兎。」「...はい!」

 

なのは達に声をかけ光写真館から出た。

 

「じゃあな...」

 

ふと振り返るとそこにはただ空き地が広がっていた。

 

「..いくぞ、戦兎。翠屋でなんかおごれ。」

「わかった...ほら、なのは達も。」

「「はい!」」

 

優しくも不器用な先輩に導かれ、万丈龍斗は進んでいく。

俺はそれを支えていく。そんな未来を夢見て歩いて行った。

 




カイザーはほとんどやられ役になってしまいました。

また次回、お会いしましょう。

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