迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
この世界に奴がいるなどと!?
戦兎は病院へと運ばれていった。それにヴィヴィオとアインハルト、一斗が付いていった。
負傷者は4人。マリア、切歌と調もLINKERなしでのシンフォギア使用により戦兎と同じ様に東京へと運ばれていった。
既に全員が風鳴機関本部を破棄して撤退している。
「残されたLINKERは戦兎さんの持っていた一つだけ....」
エルフナインは再びLINKERの開発に向かった。そこで、一つの疑問に当たった。
「...アガートラームなら....」
推測だが、エルフナインはLINKERの完成に少しずつだが近付き始めていた。
__________
また、父さんは倒れた。一斗はそれを見て居てられず、病院の屋上へ来ていた。
「最高火力ですら、あの男には......」
一斗は張られた柵を叩いた。今の自分でも、父さんでも勝てるかわからない。それに何処かイラついていた。
『『♪~~~~』』
「フク、フォレス....」
今自分に出来るのは、皆を守った父さんの抜けた穴を埋めること。相棒達と共に、出来る事の為に動き出した。
「声を掛けてくれればいいのに...」
「あなたが、その迷いを自分の力で断ち切ると信じてましたから」
アインハルトは出入口で待っていた。
『複数のアルカノイズがその病院の近くにも現れた!向かってくれ!』
通信が来たために一斗とアインハルトは病院を出た。その途中で合流したヴィヴィオと一緒に。
___________
クリスは切歌達に奢ったものと同じクレープを食べながら考えていた。
以前助けてくれた戦兎の事の役に立ちたかった。幼かった自分の心の支えの一つが、傷ついたのを、見てはいられなかった。
それでも彼女は理解していた。どんな選択をしてもその過去は変わらない。自分の信じた決断を曲げてはならない事を。
『特大サイズのアルカノイズが現れた!至急向かってくれ!』
弦十郎の言葉で我に返った。
「私達はマリアとエルフナインの様子を見てます!」
切歌の言葉に頷きながらもヘリコプターの回収地点へと向かった。
__________
「よっと....ここはどんな世界かな?」
一斗と似たような姿をした男は、ビルの上に転移してきた。
「お~~やってるやってる.....ん?」
大型ノイズと装者の戦いを見ていたその男は自身の知っている気配を察知した。
「俺がいるのか?だが、この世界には俺はいないはず.....」
その気配を追う中で、自身の追い求めているモノを見つけた。
「は、ははははははははははははははははははは!!!!!!」
そして楽しそうに、嬉しそうに笑った。まるで新しいおもちゃを手に入れた純粋無垢な子供の様に。
「会いたかったぞ!戦兎!!!!!!!!!!!」
その男、エボルトは再び動き出した。
『悲報』
BAD ENDルートで世界を破壊しまくっていたエボルト、シンフォギアの世界に来る。
まさかこんなところまでエボルトが関わってくるなんて思わなかった事でしょう。
ですが、やはり彼等の物語には奴が必要だと思いましてね。
また戻ってきて貰いました!
Zの読み方はゼータとなっています。最近見たデュエマのカードから取って来ました。
___________
再び出会った2人のエボルト
だが、一斗は現れたエボルから違和感を感じ始める。
そんな中でも、パヴァリア光明結社の計画は進んでいく
次回、『2人のエボルト』
さぁ、破滅の歌を歌おうか