迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
戦兎は転移し変身を解除した。部屋には一斗達が待機している。
「父さん、やっぱり抜け出してたんだね」
一斗達に対して戦兎が行方不明になったと連絡が来ていた。そのまま戦兎は閉じられたカーテンを開く。
そして、神の力の具現化しているティキを見る。
「エボルトがあの力を狙ってる。どうしても阻止しなければならない。力を貸してくれ」
「勿論、僕は戦うよ」
「私達も、何か力になれる事はありませんか?」
アインハルトとヴィヴィオが何か出来ることはないかと聞いてくる。その為戦兎は一つ頼みごとをする。
「これでいいんですか?」
「ああ。きっと力になるはずだ。」
すると、ディバインウェポンを解除したのが確認できた。
「いくぞ!」
戦兎は魔法陣を展開し、一斗と共に転移した。
_____________
響はティキを破壊した。そして、アダムはちぎれた自身の左腕にその力を付与しようとした。だが、
「うあああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
神の力は響に宿った。
「楽しくなってきた。あの力を、俺のものに....」
エボルトは楽しそうにその様子を見ていた。出来上がった繭は脈を打ち続けている。
__________
__________
それから3日が経った。戦兎と一斗はS.O.N.G.本部に入り浸り作戦を練り続けた。そして、立花響救出作戦が始まるはずだった。
国連の軍隊が繭に攻撃を始めたのだ。このままでは中にいる響に何があるかわからない。戦兎はすぐさま現地へと魔法陣を繋げて転移した。
「仕方がない、か」
戦兎はラビットラビットに姿を変え、フルボトルバスターを振るった。砲撃をしていた戦車の砲身を完全に破壊した。
「あなた達がここで戦う必要はない」
『待て!貴様は..』
誰かが質問をしてくる前に、風鳴機関の跡地に戦車全てを転移させた。
「さて.....」
繭は先の砲撃によりひび割れている。更にその鼓動を早くして光輝いていく。
「響ちゃん、必ず助けるから」
戦兎はフルボトルバスターをキャノンモードにして構えた。強い光を放ちながら繭は地面に落ち、中身が出て来た。
「ディバインウエポン....あいつには渡さない...!」
破壊神ヒビキと別世界の英雄の戦いが始まった。
『ティーダ様、あそこにヴィヴィオ様とアインハルト様がいます』
「わかりました!このまま飛ばします!」
ローグはマシンビルダーを乗りこなしてホテルの屋上に辿り着く。
「お待たせ、二人共」
「行けます、ティーダさん!」
「私も準備は万端です」
ミカが魔法陣を展開し、屋上がその様子を変えていく。そんな中でも、戦兎の戦いは続いていた。