迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
戦兎が戦う中、装者達は現場を目指した。
「何でこんな事を...」
クリスは戦兎が自分達に何も言わずに行った事にイラついていた。でも、その理由を理解しているからこそ、強く攻めることはない。
「クリスさん!」
「一斗か!?どうした?」
一斗に呼び止められたクリス。そこで一つのボトルを渡される。
「これを父さんに。」
そのボトルは、龍斗が傷つきながらでもその存在をエボルトに知られずに守り抜いたものである。3日にも及ぶ浄化がついさっき終わったのだ。
「必ず届ける。」
「頼みます」
クリスはそのボトルを握りしめて走り出す。アームドギアからミサイルを創り出してそれに乗る。
「さて、僕も行くかな。」
計画は何とか順調に進んでいる。一斗は弦十郎に自分も出ることを伝えて戦場に赴いた。
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「これ以上は...」
戦兎はタンクタンクにフォームチェンジして砲撃をし続けたが、余り効果が見られなかった。これ以上室力を上げれば中にいる響ちゃんに影響があるかも知れない。
そう考えてしまい、戦兎は攻撃できずにいた。
「戦兎さん!」
「来たか!」
シンフォギア装者達が到着したことにより戦兎は一旦戦線離脱する。遠距離からの支援に徹底するためだ。その際に投げ渡されたボトルをバスターキャノンにセットしておく。
「父さん、何時でも行けるよ!」
『お待ちしてました、マスター』
「ミカ、一斗、やるぞ!」
アガートラームによって拘束されているヒビキに向かって、複数の魔法陣を展開する。
「「『バインド!』」」
放たれた複数の鎖がヒビキの体に巻き付き、更にその自由を奪う。そして、S.O.N.G.の特殊部隊によってアンチリンカーが撃ち込まれる。
『響~!』
響ちゃんの幼馴染、未来ちゃんの声が聞こえる。彼女の声は、以前も響ちゃんを救ったらしい。今はそれにかけるしかない。
「一斗、準備はいいな!」
「おう!」
既にグリスフォートレスは準備を終えており、砲撃を構えている。戦兎はフルフルラビットタンクボトルをベルトから取り外しバスターキャノンにセットする。
『フルフルマッチで~す!』
『足場の固定化を完了』
ミカが魔法陣を展開して、2人の足場を固定化する。これにより、砲撃を放った後の復帰に直ぐに迎えるようになっている。
そして、響は助け出された。残るは、アメリカから放たれると思われる反応兵器である。
『マスター、やはり放たれました』
「一斗!狙いを定めろ!」
一斗と戦兎はその向きを変更する。展開された魔法陣はミサイルに向かって連なっている。
そして、戦兎達は引き金を引いた。
結果から言うならば反応兵器は戦兎達と、サンジェルマン、カリオストロ、プレラーティ、戦兎達を除いた3人はその命を燃やしてまでその被害を打ち消した。余波を防ぐために結界を展開した戦兎も魔力が切れてしまい、変身が解除される。
「父さん!」
「大丈夫....」
戦兎は消えていく彼女達を見上げた。自身の世界のエボルトにした様に。
「チャオ.....」
彼女達は日本を救った。これまでの犠牲で世界を変えようとしたが、利用されていた彼女達は......
きっと英雄になれたのだろう。
「しなければな。君たちに感謝を」
アダムは次元の狭間から自身の左腕に神の力を付与させ始めていた。
装者達がそれを食い止めようとするが、アダムはそれを止める。
「だとしても!」
響はガングニールを身にまとい、飛び上がる。
「近づかせないよ。君だけは!」
左腕に攻撃されまいとアダムは攻撃しようとするが
「アダムのいけず~!」
彼の足に壊れたティキがしがみつく。
「はあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
「やめろ!都合のいい神殺しかその力は!」
アダムはティキに押し倒され動けないままその言葉を発する。
「2000年の思いを得たその哲学兵装を!使えば背負う!呪いをその身に!」
アダムは忠告する。だが、響は止まらない。
「私は歌で、ぶん殴る!!!!!!!!」
「あ、あ.....あ.............」
響が放った一撃は、アダムの腕ごと神の力を消滅させた、はずだった。
「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
エボル・ブラックホールフォームが、その神の力を吸収していた。