迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
平行世界への転移は様々な被害を出した。主に部屋の中で。
「これはひどい」
そう言わずにはいられない。
部屋中に散らばる紙切れそして明らかに壊れたとしか言いようのないエニグマが
そこには広がっていた
「そういえば手紙はどこだ?」
転移前に持っていた手紙がなくなっていた。探していくが
細々とした紙切れしか見つからない。
まさかと思ったが手紙らしきものがあった。
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~~~佐野巧君へ~~~
どうやら無事に到着したみたいだね。君のためにさっさと済ませよう。
アタッシュケースに銀行口座の手帳と服、部屋の鍵が入っている。好きに使ってくれて構わない。
そしてこの世界についてだがここは〈魔法少女リリカルなのは〉の世界ということを
理解してもらいたい。なお、アタッシュケースには君のハザードレベルが上がるとロックが
外れて、新たなアイテムを使えるようになる様にプログラムしてある。
君自身が決めるといい。自分の信じた正義のためにね。
P.S.---君の戸籍を作っておいた。桐生 戦兎。君の新たな名前だ。
~~~葛城 巧~~~
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リリカルなのは?なんだそれ?どこかで聞いたことがあるような...
でもとりあえず、
桐生 戦兎...仮面ライダービルドの主人公の名前を僕に......
よし、これから僕は....いや、俺が戦兎だ!!!!
とりあえずまずは
「掃除からかな」
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あれから2時間半で掃除を済ませて、着替えてから一生遊んで暮らせるレベルの手帳を持って外へ出た。
ここは本当に自分のいた世界ではないようだ。知らない街並みが流れていく。
歩いていくと、翠屋という喫茶店についた。
「なんだろう?何かを感じる...」
まあ、入ってみよう...
「いらっしゃいませ」
かっこいい兄さんに話しかけられた
「一人で来ました。お昼ご飯食べに来ました。」
そう言うと奥へ案内された。メニュ―から食事を決めて注文した。待つ間にこれからのことを考える。
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食事をおえて、会計を済ませ外へ出る。
「ありがとうございました。」
出たらすぐ何かに当たった。
「にゃっ、痛たた...ごめんなさいなの。」
にゃ?なの?そしてゆかりさんボイス......ま、まさか....
「高町.......なのは?」
「あ、はい。そうですけど...」
ま、まずい...思い出したぞ...管理局の白い悪魔...OHANASI....
ヤバイ...ヤバイヤバイヤバイ!!!!
リリカルなのはだ!!!!思い出した。
どうやってここを切り抜けるか...
「あの、大丈夫ですか?」
「!?」
しまった、ものにふけっていたから怪しまれたか...
「いや、さっきその名を聞いたんだ。」
「そうだったんだ。ならなのはの名前を知ってたんだね。」
納得してくれたみたいだ。
「それじゃ、もう用があるから」
隣をぬけていく。
「あ、待って。名前教えて欲しいの。」
聞かれたなら答えないとな...
「俺は桐生 戦兎。」
これが俺たちの初めての出会いだった。