迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
サブタイトルを目次で縦読みすると
『戦記絶唱シンフォギアAXZ』
という言葉が出てきます。
お気づきでしたでしょうか?
それでは本編をどうぞ!
戦兎は彼女、フーカ・レヴェントンから聞き出した職場に連絡して、彼女が身寄りのない状態になることを知った。
「そうですか....」
戦兎は先程社長から伺った事を伝えた。その上で一つ提案することにした。
「フーカ、君さえ良ければ俺達と暮らさないかな?」
「!、今日会ったばかりのワシを...」
彼女も思うところがあるのだろう。今朝聞いた話から戦兎は彼女の才能を無駄には出来ないと思ったのだ。それが彼女に必要な事だと思って。
「まぁ、今日一日考えてみてくれ。俺は仕事だからもう行くよ。ミカ、後はよろしくね」
「はい、マスター」
戦兎は今日休暇のはずである。それを知っているが指摘しないミカ。戦兎は少しずつ冷えてきた外に出た。
「さて、これからどうなることやら」
最近エボルトに似てきたかと龍斗に聞かれてから何となく人がどの様に生きていくのかが気になっている事に戦兎は気づき始めていた。まぁ、これから起こるのは単なる平和を守ることだが。
「よしっと」
警察に連絡する。デバイスが直ぐにメッセージを受信するが戦兎は無視した。
次の日のニュースで不良集団が警察官達によって根こそぎ捕まったことが報道された。
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「さて、フーカ様」
「は、はい」
ミカはフーカにアインハルトから受け取った書類を見せる。
「昼食後、ここにて貴方を助けた方が待つとのことです。」
「え?あなた方が助けてくれたのではないのですか?」
如何やら気絶するまでの事を覚えていないようだ。ミカは荷物はないのかと聞くとあると答えられたので、部屋の外へ行く。
「すいません、フーカ・レヴェントンの荷物を取りに来ました」
「うお!あんた一体何処から....」
「こちらですか?」
「...ああ」
社長が質問するもミカは目的の物へと手を伸ばした。
「あ、待ってくれ。こいつを」
「退職金、ですか」
「一応な」
社長を何処か心配している表情を伺える。ミカは渡すといってすぐさま魔法陣を展開し転移していった。
「お待たせしました」
「あ、お帰りなsワシのバッグ!?」
普通の反応である。いくら魔法文化の進んだミッドチルダであろうとも転移とは基本専用の機械が必要になる。そこをビルド式とミッド式、ベルカ式ですべて補っているミカと戦兎は転移魔法が可能なのだ。ついでに言うと、龍斗も使えるはずなのだが、転移が安定しないのだ。基本的に目的の場所へではなく、その近くに転移する事が多いらしい。
「これを。退職金だそうです」
遂にいよいよ決断を迫られたフーカは口を開いた。だが本人よりも先に答えるものがいた。
「そういえば朝食いえ、時間帯的には昼食ですね。今から準備してきます」
「お、お願いします...」
フーカの腹の虫である。本人は赤面しならミカが去った後の部屋で悶えていた。
この速度でいくといつウィンターカップに行けることやら...
それではまた!