迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
フーカの昼食を済ませミカとフーカは足並みを揃えてナカジマジムへ向かった。
「ここは、スポーツジムですか?」
「はい。ここで待っていればいいと思われます」
ミカはその足をジムの中へと進めていく。少し遅れてフーカも付いていった。
「ノーヴェ様」
「ん?ああ、ミカさん!と....」
「アインハルト様のお客様です」
「了解。後は任せてください」
「はい。マスターから、すぐに帰ってくるようにと連絡が着ています」
ミカはノーヴェにフーカの事を任せて転移用の魔法陣を展開した。
「それでは、また伺います。フーカ様、また後で」
こうしてミカは転移していった。それを見ていたフーカは口を開いたまま暫く動かなかった。
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「ただいま戻りました、マスター」
「お帰り、悪いけど直ぐに仕事に取り掛からなくちゃいけなくなっちゃんだ。これを頼めるか?」
ミカは帰宅すると既に戦兎が帰宅していた。ミカは手渡された書類に目を通す。
「また厄介ごとに巻き込まれに行くのですね」
「まぁ、仕方がないかな。あいつが残した爪痕を俺は全部集めなきゃいけないからな」
今、戦兎がしている仕事は以前と比べて増え、管理世界中に散らばっているエボルトの爪痕を回収している。
今回は一番ミッドチルダから離れたアグネスと言う世界に向かい、残されたボトルと冷凍保存されたスマッシュ達をどうにかしなければならないのだ。
「その間、ミカはこっちでそれをやってほしいんだ」
「了解しました。簡易デバイスの方に新たなデータを登録しておきます」
「頼んだ」
そう言って戦兎はリビングを出ていった。今日の夜には臨行時空船でいかなければならないために睡眠をとる。
「伝えて置かなければなりませんね」
ミカは仮想スクリーンを開き一斗と龍斗、そしてはやてにメールを書き上げ送信した。
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「ハル、悪いけど今日はナカジマジムに行けそうにないや」
「戦兎さんの仕事ですね」
放課後アインハルトとユミナと共にナカジマジムへ向かおうとしていた所で、フクに連絡が来ていた事に気が付いた。それを見た一斗が残念そうに伝えるとアインハルトは直ぐにその理由に辿り着いた。
「うん。今回はかなり長くなりそうだからね。今度埋め合わせはするよ!」
「楽しみにしてますね」
「いってらっしゃ~い!」
アインハルトとユミナに別れを告げて家に向かって歩き出した。
「アインハルトさん、私達も行こう」
「はい」
この後アインハルト達はフーカに出会い格闘技を進めるのだが、断られてしまうもノーヴェに痛い所を疲れてフーカがノーヴェ宅に住み込みで働き始めるのだがそれは別のお話。