迷い込んだのはリリカルな世界 By Build   作:Plusdriver

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皆さん、あの人の事を忘れてませんか?



8.アリシア

「フフフ~ン~♪」

 

戦兎と手を繋いで歩く少女はとても嬉しそうに微笑んでいる。だが、その手を繋いでいる戦兎の顔色は余り良くない。その理由は繋ぎ始めてから感じ続けている阿寒が原因である。

 

その大元も既に分かり切っている。船に長時間乗った為に固まった体をほぐしながら歩いていく。

 

「戦兎、何処へ行くの?」

 

「取り敢えずは一旦家に帰るよ。君の事も話さないといけないしね」

 

彼女、アリシアはそっかぁと言いながら戦兎の手を引っ張る。

 

研究所から書類とアリシアを助け出した後に、研究所は崩壊した。いきなりの事だった為に戦兎もその場からすぐさま離れることしか出来なかったのだ。

 

それに腕の中に裸の少女を抱えたまま街の中を歩くわけには行かず、戦兎は魔法陣を展開しホテルに転移したのだがそこからが忙しかった。

 

報告書を纏め、彼女の服を用意したりと時間がかかった。

 

「そういえば、君の名前を聞いてなかったね」

 

「私?私はアリシア。アリシア・テスタロッサだよ?」

 

戦兎はベッドの上でゴロゴロしながら遊んでいる少女にふと聞いた。

 

如何やらスカリエッティはプレシアの出来なかった人格再現を成功させたらしい。それに彼女はしっかりとオリジナルであるアリシアの記憶を受け継いでいるみたいだ。

 

戦兎はアリシアが事故で死んだ後の事を話した。

 

「そっかぁ....ママは....」

 

「うん。俺も話を聞いただけだけどね」

 

アリシアが少し悩んだ末、話し出した。

 

「戦兎、私を連れて行って!」

 

「え!?」

 

アリシアの言った事はアリシアを養子にしろということだった。如何やら話したフェイトの事が気になっているらしい。

 

仕方がなく作った報告書の一部を処分して証拠を一つ処分した。そして夜中まで続くチケット入手の戦いが始まったのだ。

 

そして、既にミッドチルダに帰還した戦兎達は家に向かって歩いているのだ。

 

「ここだよ」

 

「フェイトも来ているのだよね?」

 

アリシアの目はキラキラしている。今日の為にはやてちゃんにフェイトを呼ぶように頼んだのだ。対価は一日言う事を聞くというものだった。

 

「ただいまー」

 

「た・く・み・に・ぃー!!!!!」

 

「ほげっ!?」

 

家のドアを開けた瞬間に正面からの打撃により戦兎は押し倒されてしまう。

 

「おかえりなさいませ、マスター」

 

「お、おお!!!美人さん!美人さんだ!」

 

「おや...」

 

アリシアが家から出て来たミカを見てはしゃいでいる。頭を強く打ち付けた戦兎は痛みと拘束された事で動けなくなっており、その原因であるはやてはその頬を戦兎に擦り続けている。

 

「なにこれ...」

 

様子を伺いに来たフェイトが見たのはカオスな現状であった。





おめでとう戦兎!

君の彼女は以前よりも強力なセンサーを手に入れた!

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