迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
青春スイッチ、オン!
「悪いなフェイト....」
「う、うん。いきなりはやてが飛び跳ね始めたからどうしたのかなと思っちゃったよ」
戦兎は何とか復活し、はやてが背中にくっついたまま家の中に進んでいく。はやてがまるでボールの様に跳ね始めてそのまま玄関に突っ込んでいったらしい。これには戦兎もびっくりである。
アリシアはミカに抱えてもらっておりとても幸せそうな顔をしている。
「えへへ」
「マスター、この子は?」
「ああ、それも直ぐに話す。取り敢えずはリビングまで行かせてくれ....」
戦兎の顔色はやはり悪かった。
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「フェイト、覚悟して聞いてほしい」
「う、うん」
戦兎はフェイトにミカにくっついたままえへへ言い続けているアリシアについて説明した。
「やっぱり姉さんだったんだ.....」
見た目からカプセルの中で浮かんでいたプレシアとアリシアを埋葬した過去があるフェイトはアリシアの顔を覚えている。その為彼女がアリシアなのではないのかと思っていた。まぁカオスを経験した為に、一周回って思考が冷静になっている。
「貴方がフェイトね?私はアリシア。貴方のお姉ちゃんですよ~」
「はぅ!」
ミカにおろして貰いアリシアはフェイトににこやかに微笑みながら話し掛ける。するとフェイトの様子が変化した。
「あれは堕ちたな」
「良いから離れてくれない?」
いーやーと言っている背中にくっついたはやてを離れてもらう為に戦兎は試行錯誤する。
「ちっちゃい姉さん....可愛い....」
「?、どうしたのフェイト?」
「ハグしてもいい?」
「いいよー、おいでー」
ぎゅ~と聞こえてきそうな様子を見ているミカはシステムの一つを起動させる。
「●REC」
その撮影された動画が2本あり、それぞれをはやてとフェイトが購入したとか。
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「はぁ....はぁ.....ありがとう、ございました.....」
「はい、お疲れ様」
翼によってボロボロになったフーカは息を整える為に立ち上がろうとする。
「あ、今日はこの後私の家に来なさい」
「え?」
リングから降りていく背中を見ながらフーカは抜けた声をあげる。
「義父さんが帰って来たって」
にこやかに笑いかけられたフーカはその振り返りながらの台詞にドキッとしてしまう。
「どうかしたの?」
「あ、いえ....行かせていただきます」
一旦ノーヴェに確認を取りに行き、許可を得た上でマンションに戻り着替えを済ませる。
この後アインハルトと一斗、ナカジマジムに来ていた龍斗と共に家に向かった。
遂に桐生家全員が揃う!
そして、作者の限界が訪れる。
次回、作者書ききれず
※これは偽予告です。