迷い込んだのはリリカルな世界 By Build   作:Plusdriver

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ここに来てハザードトリガーが役に立つなんて....

次回予告のかずみん、退場フラグにしか見えないよ!


分かってる。必ず、一斗の最終フォームにするから!(ブリザードナックルを持ちながら)


15.ハザードは止まらない

はやてから龍斗とフェイトが入院した事が伝えられた。戦兎はすぐに家を飛び出した。

 

「失礼します」

 

病室のドアを静かに開くと、全身を包帯で巻かれた龍斗と頬にガーゼを貼っているフェイトがいた。

 

「一体何が.....あったんだ....」

 

戦兎は静かに怒りの炎を燃やした。既にパンドラボックスの欠片が2人が襲われたと思われる場所から発見されていることは伝えられている。

 

 

「銀色の....ドラゴンボトル.....」

 

各現場で度々発見されたパンドラボックスの欠片。無限書庫でも一冊の本の中に入っていた事がわかっている。そして、増えたボトル....

 

「ミカ、フルボトルを作るのには、必ずパンドラボックスの力を使わなくちゃいけないんだよな」

 

『はい。ベルナージュですらその複製は不可能です』

 

それは、事件の犯人がパンドラボックスを所持しているという事。だが、パンドラボックスは以前一斗が破壊したはず....

 

ここで、戦兎は一つの可能性に辿り着いた。

 

「......ミカ、パンドラボックスに意識が宿っている可能性はあるか?」

 

『パンドラボックスはエボルトと同じく常に進化し続ける。その為.....わかりません』

 

戦兎は以前からパンドラボックスが事件の度、必要なタイミングで現れている事を思い出していた。

 

「もし、意識が宿っているとしたら....」

 

戦兎は銀のドラゴンボトルを持って早々と病院の外に出た。揃ったパンドラボックスの欠片は既に3つ。あと一つでパンドラボックスが完成するのだ。つまり

 

「あと一回、誰かが襲われる!」

 

_____________

 

 

「流石にヒントを与えすぎたかな」

 

青年はベルトを撫で何かを思い出すようにその身を震わせる。

 

「....間もなくだ....()専用のエボルドライバーが完成する....」

 

 

青年は横になっていたベッドから飛び降り、アリシアの元へと足を運んだ。

 

「................」

 

「君には僕と一緒に来てもらうからね。ね、アリシア?」

 

「はい...._____様」

 

青年はその声を聞くと嬉しそうにアリシアの拘束具を外した。

 

「君の最初の仕事だよ。さぁ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「桐生一斗を殺してきて」

 

「仰せの通りに」

 

『エボルドライバー!』

 

アリシアは机の上に有ったエボルドライバーを装着する。

 

そして、同じく置いてあったハサミへと手を伸ばす。

 

『シザース』

 

そして、そのハサミに握っていたハサミロストボトルをセットしてベルトに取り付けた。

 

『SIN』

 

ハンドルを回すとマッドローグと同じ様に複数に絡み合うパイプが展開される。

 

「変身」

 

自然体のままのアリシアを包み込むようにパイプが集まり、装甲を形成する。

 

『ジャック・ザ・リッパー!』『フッハハハハハハハハハハ!』

 

 

「行っておいで」

 

 

_____________

 

 

戦兎はすぐさまバイクでナカジマジムを目指した。だが

 

「がっ!」

 

一斗が既に小回りの利くロックで戦っていた。

 

「一斗!」

 

すぐさまツインフェニックスで戦おうと考えるが、あのボトルがパンドラボックスによって完成したことを思い出した。

 

「.....『ハザード・オン』仕方がない」

 

『ラビット』『タンク』『スーパーベストマッチ!』

 

ハザードトリガーを起動させ、ビルドドライバーにセットする。

 

「変身!」

 

バイクに乗ったままハザードフォームへと姿を変える。

 

「一斗!離れろ!」

 

ラビットの能力を生かして対峙していたライダーを蹴り飛ばす。だが、何事もなかったかのようにそのライダーは立ち上がった。

 

「エボルドライバー!?」

 

戦兎はそのライダーが装着しているものに見覚えがあった。何せそのベルトは....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アリシア、なのか?」

 

アリシアが装着していたものなのだから。

 




『ハザードは止まらない』と題しておきながら全然ハザードしていないというね。

遂に青年の正体に気が付いた人がいるだろう。



そう、彼は______


既に登場している!

全く別の姿でね!

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