迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
A.
はやて「巧にぃ」
パンドラ「戦兎」
戦兎「待って、考え直せ!!!」
※戦兎はヒロインだそうです
一斗からの連絡後、すぐさまはやては一家揃って戦兎の捜索を開始した。
そんな中、はやてはリインを連れて火災事件のあった倉庫跡地に来ていた。
「はやてちゃん、もうここには何もないと思いますよ?」
「そうなんやけど.....どうにも何かが引っかかるんや」
リインが以前調べた為にここには何も残っていないことははやて自身も理解していた。それでも、何かが引っかかっていた。だからこそ、この地を訪れていた。
複数の瓦礫に向かって、サーチ魔法を使用する。
「........あった!」
「ええ!?」
はやてはすぐさま瓦礫を自らの手でどかしていく。
暫くすると、一冊の本が出て来た。
「これって....」
「確か巧さんが言ってた本ですっ!でもなんでこんなところに?」
タイトルは『平行世界からの侵略者』、以前アリシアと共に行方不明となった本だった。
「これがここにあったってことは、ここには何かがあるっちゅう証拠やないかな」
「そうですね。取り敢えずその本をユーノ司書長の所に持っていきましょう!」
はやてとリインは本を持ってすぐさま近くを通り掛かったタクシーを捕まえて、無限書庫へと向かった。
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はやて達が無限書庫へ向かっている頃、一斗はエボルトとフク、フォレスと共に戦兎を探していた。
「エボルト、ここには?」
『ここか....あいつはここにはいないな。だが、何かがありそうだぞ?』
「「♪~~~~~」」
二体が先に遺跡を調べ始める。今一斗が来ているのはエボルトがパンドラタワーを建てた為に残った遺跡だった。
「何かって、一体何が?」
『さぁな。今の俺じゃあ、そこまでを把握することは出来ないからな。自分の目で確認するんだな』
二体の後を追うために歩きながらエボルトと言葉を交わすが、遺跡に近づいて行くに連れてエボルトは話さなくなる。
「「♪~~~!!」」
「! 何かあった!?」
二体の声が普段とは違い何処か慌てている様子が伺えた為に一斗はすぐさま彼らのもとへ走った。するとそこには
「スパークリング?」
『いや、こいつはビルドとクローズの力の集結した缶だな。ラベルにも書いてあるじゃねえか。
『クローズビルド』ってな』
戦兎は缶を遺跡に転移させていたのだ。全ては、パンドラを倒す為に。
「これで戦えってことかな?」
『多分な。だが、こいつはまだ完成してないみたいだ』
「それじゃあ使えないよ」
『ああ。だからこそ科学者の力が必要だ』「起きてるんだろ?」
エボルトの声は一斗以外に聞こえることはない。だからこそ、エボルトは一度一斗の口を制御して声を出した。
『....気づいていましたか』
「ああ。仕方のないことだろう?直ぐに分かったさ」
『一斗様、すいません。マスターのすぐそばに居ながら助ける事が出来ませんでした。』
エボルトは一斗にコントロールを返す。
「それでも、ミカさんがいて良かった。これを、完成させられるんだよね?」
『はい。後は少しの調整です。それに私にはマスターが転移した記録が残っています』
一斗の元に、戦兎を助けるためのパーツが集まった。すぐさま帰宅してはやてに戦兎の居場所が分かった事を伝えると一斗は静かに眠った。
「後は、私の仕事ですね」
ミカは戦兎が何時も座っている椅子に座り、調整を開始した。そして、
「先生、ごめんなさい。約束を破ります」
もう一つ、開発の止まった資料を取り出した。
サブタイトルは前書きのみになりました。
今週の本編を見てて、どうしても
そしてかずみん。次回予告冒頭にBGMがないってどういうことだよ!?
『ゼロ度の炎』とか、どう見ても心火がどうにかなっちゃうじゃないか!?
美空も泣いてたし...どうなる次回!?
作者は甲子園スマッシュを絶対許さない。
そして、エボルトさんの本気。
次回、もしかしたら退場する人が一人ではないかも知れない....
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火災事件の跡地で見付かった本からパンドラの倒し方を知ったはやて達
「絶対にこれを使って変身しないで下さい」
一斗はミカからあるアイテムを受け取る
「ごめん。約束、守れそうにないや」
グリス、最後の変身!
次回、『誓いのビー・ザ・ワン』