迷い込んだのはリリカルな世界 By Build   作:Plusdriver

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前回の続きです!

まだ読まれてない方はそちらから先にどうぞ。


22.誓いのビー・ザ・ワン 中編

「少し時間が掛かっちゃったけど、ようやく身体を手に入れられた♪」

 

パンドラは水からあがる。その姿は、

 

「お待たせ、戦兎♪」

 

アリシアそっくりだった。戦兎の意識は戻っておらず、眠り続ける戦兎にパンドラは服を着ることなく、濡れたまま戦兎にくっついた。

 

「戦兎を裸で感じられる.....ああ....」

 

彼女が肉達を手に入れた為に、そばにあったビルドドライバーに手を伸ばす。

 

「必ず、君を狙う雌猫を殺しきって見せるからね」

 

彼女の目からは、光が消えていた。

 

____________

 

 

 

ミカによって転移したはやては、パンドラと会っていた。

 

「はぁ...来たんだ泥棒猫。いや、タヌキかな?」

 

「あなたが犯人なんやろうけど、私は巧にぃを取り戻しに来たんや。」

 

パンドラの横を通って

 

「嫌だと言ったらどうするの?」

 

「その時は.....」

 

はやてはすぐに自分にかけていた変身魔法を解除する。

 

「力ずくでも取り返すから」

 

『巧さんを返してもらいます!』

 

背中から複数の羽を広げる。

 

「へぇ、ユニゾンか....でも、そんなの僕の前では意味をなさないよ?」

 

『マックスハザード・オン』

 

パンドラは装着したビルドドライバーにハザードトリガーを差し込む。そのままソファの上で横になって眠っている戦兎のもとへ行く。その間もはやては警戒を解くことはなかった。

 

「戦兎.....君の力を借りるよ......僕に、あの女を殺させて!!!」

 

『ARE YOU READY?』

 

『ツインフェニックス!』『ヤベーイ!』『マジヤベーイ!』

 

戦兎と同じ様にツインフェニックスへと姿を変える。はやてはそれを不快に思いながらも複数の魔法陣を展開する。

 

「基本広域・砲撃魔法を使うお前が僕に勝てるとでも思ってるわけ?だとしたら傑作だなぁ」

 

ハハハハハと笑いながらもパンドラは少しずつ走り出す。

 

「死ねぇ!!!!」

 

不死鳥の炎をまとった拳がはやてに放たれたが、それがはやてに当たる事はなかった。

 

「何時、私が一人で来たって言った?」

 

「......やっぱり来たんだ」

 

 

 

 

 

「お前は、はやてさんも俺も倒せない」

 

一斗、グリスが拳を受け止めていた。

 

「君は戦兎の息子だし、エボルトの一部だし、殺すのは後にしようと思ってたのに.....」

 

パンドラは全身から炎を放出する。

 

「今すぐ殺す!!!」

 

「ちぃ!」

 

ツインブレイカーで突撃してきたビルドを受け止めるも、熱によりツインブレイカーが溶けてしまう。

 

「マジかよ....仕方がない、か!」

 

溶けたツインブレイカーをビルドに投げつける。それを軽々しく溶かしきってしまうビルド。

 

「一斗!」

 

「うるさいなぁ!君はそこで見てるといい!」

 

パンドラは自分の能力で創り出した牢屋にはやてを中に閉じ込める。

 

「こんなもの...」

 

『はやてちゃん、それに触れないで下さい!』

 

リインの声ではやては手で策に触れるのを止める。

 

「これに、なにかあるんか?」

 

『はい。これの熱が問題なんです』

 

はやてが閉じ込められた策はパンドラボックスの力で造られた1000度を超える熱を持っているものだった。

 

もしリインがそれに気が付かなかったら、はやてはそれに触れていただろう。

 

「リイン、ここで氷結の息吹を使ったらどうなるん?」

 

『一斗さんの方には被害が行かないと思うです』

 

「それじゃ、やるで!」

 

リインがサポートする中、はやては詠唱を始める。





次回予告が本当に生かされるのは、次の話....

彼の覚悟を、見届けてくださいね。


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