迷い込んだのはリリカルな世界 By Build   作:Plusdriver

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前々回から続いている話ですので、

まだ読まれてない方はそちらを先にどうぞ。


23.誓いのビー・ザ・ワン 後編

グリスは溶けてしまったツインブレイカーの代わりに、ブリザードナックルを構える。

 

「へぇ、新しい武器か....それでも、僕を倒すことはできないよ!」

 

一斗は走り回ることでパンドラの砲撃を交わす。その間に、貰ったボトルを振ってセットする。

 

『ボトルキーン!』

 

何度も見ていた龍斗の構えを取りながら正面のボタンを押す。

 

「逃がさないよ!」

 

『READY GO!』

 

『ハザード・フィニッシュ!』『ツインフェニックス・フィニッシュ!』

 

全身を不死鳥の炎で包み込み、羽を広げてグリスへ向けて突撃しようとしてくる。それを一斗は利用することにした。ベルトのレンチを倒してゼリーを押し潰す。

 

『スクラップ・フィニッシュ!』『グレイシャルナックル!』

 

「おりゃああああああああああ!!!」

 

両肩に付いたマシンパックショルダーを変形させ、後方に黒煙の様にヴァリアブルゼリーを噴射して加速する。

 

『カチカチカチカチカッチン!』

 

ブリザードナックルから音声が響くとともに、パンドラはその身を氷で覆われていく。

 

「やっぱり君は危険だ!」

 

一斗はパンドラが呼び出したロボットアーマーに突撃され、パンドラと距離を置いてしまう。

 

中途半端に凍った部分を破壊することでパンドラは自由を取り戻そうとする。

 

それを見ながら、一斗はクローズビルド缶を起動させる。

 

「! それは戦兎が持ってた...」

 

プルタブを開けることで、ラビットアーマーとドラゴライブレイザーが召喚される。前者は一斗の周りを飛び回り、後者はランナーにくっついたまま微動だにしない。

 

一斗はビルドドライバーを装着して、クローズビルド缶をセットする。

 

『クローズビルド』

 

ハンドルを回すことで展開されるビルドマーク型のスナップライドビルダーが、金色のラビットと銀色のドラゴンのハーフボディを形成する。

 

『ARE YOU READY?』

 

「変身!」

 

前後から挟み込まれることでライドビルダーは巨大なビルドマークとなり、すぐさま分解される。

 

『ベストマッチな!』『最終実験!』

 

音声と共にラビットアーマーの一部と、ドラゴライブレイザーが素体のビルドに装着され、すぐさま変化し始める。

 

『『クローズ&ビルド!』』『『YEAH!』』

 

ラビットアーマーのバネは金色に代わりその複眼を特徴的なものに変え、ドラゴンは一部パーツを消滅させて片側のみにその羽を添える。

 

「父さん、先輩....ありがとう」

 

一斗はベルトのハンドルを回す。

 

「嫌だ、嫌だ嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だぁぁ!!僕は、まだ戦兎を...戦兎を!!!!!」

 

 

未だ動けないパンドラは一斗によってグラフに拘束される。一斗は召喚したクローズドラゴン・ブレイズと共に走り出し、そのグラフに沿ってキックを放つ。

 

『READY GO!」

 

「これで」

 

『クローズビルド・フィニッシュ!』

 

「終わりだぁぁぁ!!!!!!!」

 

「あああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

 

キックを食らったパンドラはその場で爆発する。その様子を見ていたはやては、詠唱を停めてしまう。だが、

 

「限....界....」

 

一斗の方にも限界が来ていた。いくら一斗専用に調整されているとはいえ、今の一斗では必殺技を放てば限界へ達してしまう。少し粒子を発生させながらも、一斗は後ろで爆発している様子を確認する為に振り向く。

 

「えっ?」

 

「そうだよ、最初からこうすれば良かったんだ。何で気が付かなかったんだろう....」

 

煙が晴れるとそこにはビルドの姿はなく、代わりに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとう、気が付かせてくれて」

 

戦兎が立っていた。

 

「まさ、か...」

 

「うん、君に倒されそうになった時にね。思いついちゃったんだ。僕と戦兎が一緒になれば、ずっと一緒に居られる。ずっと、ずっと、一生一緒だ。2人でずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずうっと....」

 

一斗もはやても、パンドラの変わりように驚くことしか出来なかった。

 

「その為にも、この世界を破壊しなきゃ....」

 

『オーバー・オーバー・ザ・エヴォリューション』

 

エボルトリガーを起動させたパンドラは、空を仰ぐことでエボルドライバーを呼び出して装着する。

 

『おい一斗!不味いぞ!このままだとあいつは....』

 

エボルトはパンドラがしようとしている事に気が付き警告するが、一斗は息を切らしておりそれを止めることが出来ない。

 

『グレート!』『オールイェi__オールブレイク!』

 

「ああ、僕は、戦兎と一緒になれるんだ....」

 

『ジーニアス』

 

エボルドライバーにセットされたエボルドライバーから黒い靄が発生し、ジーニアスボトルを包み込んでいく。

 

『デストロイ!』『デストロイ!』

 

『ブレイク!』『ブレイク!』

 

ハンドルを回す度にパンドラの周りが粒子へと変わっていく。足元から展開されたプラントライドビルダーGNはいつもと色が違い、黒く染まっていた。周りから展開されるエンプティボトルは全て黒く染まっている。

 

『ARE YOU READY?』

 

「変身」

 

静かにアンダースーツが形成され、全身に60本のボトルが装着される。

 

『フィーバーフロー』

 

『完全破壊のボトルブレイカー!』『ビルドパンドラ!』『デストロイ!』『マジデストロイ!』

 

『フッハッハッハハハ!』『フッハッハッハハハハハ!』

 

鳴り響くエボルトの笑い声が、パンドラだけの仮面ライダーへと変身させた。

 

「仮面ライダーパンドラ。僕は、全てを破壊して戦兎を手に入れる!」

 

変身完了と共に一斗は吹き飛ばされる。ガジェット達が一斗を守るために前に出るが、直ぐに衝撃波によって破壊されてしまう。はやてのユニゾンも解除されてしまい、檻の高熱の策に触れてしまいそうになるが、どうにか吹き飛ばされるのをリインが展開したシールドによって防がれる。

 

仮面ライダーパンドラとなったパンドラはゆっくりと一斗へ近づいて行く。

 

「ごめん。約束、守れそうにないや」

 

一斗は立ち上がりナックルを構える。

 

「この期に及んで何かするのかい?」

 

はやては、ミカから一斗があれ(・・)を使って変身させない様にと言われていたために一斗が何をしようとしているのか気が付いた。

 

「ダメや!そんなことしなくてもええ....私たちが必ず倒すから!!」

 

はやてが叫ぶも一斗は止まらない。

 

「はやてさん、いや母さん。今迄ありがとう。父さん達によろしくね」

 

一斗はボトルのキャップを正面に合わせてナックルにセットする。

 

『ボトルキーン!』

 

『グリスブリザード!』

 

変形したナックルをベルトにセットしたた為にはやてはどうにかして檻から出ようとする。だが、檻から出ることはできなかった。

 

「止めて....やめてよぉ!!!」

 

リインもどうにもできない苦しみからその目から涙を流している。

 

一斗がベルトのハンドルを回した事によりナックルを模した取鍋が冷気と共に出現する。そして静かに、問いかけられた。

 

 

 

 

 

 

 

ARE YOU READY(覚悟はいいか)?』

 

「できてるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

取鍋がひっくり返って中にある液体と冷気が一斗の頭上から浴びることでその姿を氷の結晶へと変える。

 

氷の結晶を背後の取鍋が前後する事で砕く。

 

『激凍心火!』『グリスブリザード!』『ガキガキガキガキ!』『ガキーン!』

 




「一斗!」

仮面ライダーは正義の為に闘う

「お願いだから生きてよ!!」

さよなら、仮面ライダーグリス

「これが最後の、祭りだぁぁぁ!!!!!!!!」

次回、『ゼロ度の炎』
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