迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
次々と襲ってくるスマッシュ達を倒していく。
「.........」
見慣れたガジェットの姿もあった。関係なしにJIMの銃口を向ける。
「...........」
放ったエネルギー弾が数体のガジェットを貫通していく。僕はベルトのレンチを倒した。
『クラックアップ・フィニッシュ!』
飛んでいるスマッシュを両足で挟み込み、そのまま真下のスマッシュ達に叩きつける。
一体何体倒したのだろうか?それすら僕には分からなかった。
「ティーダさん、こちらへ」
殆どのスマッシュを倒した頃、グランディアがスマッシュ達がぞろぞろと出てきているところを発見した。
「必殺技を叩き込みましょう。いけますか?」
「勿論だ」
『『ライフルモード』』
僕らはライフルモードにボトルをセットして構える。少しずつスマッシュ達が出てきているのが見える。
「今です!」
『ファンキーショット!』『クロコダイル』
『スチームショット!』『バット』
放たれたエネルギー弾はそのままスマッシュ達に当たることなく、出現位置にある次元転移機を破壊した。
起きた爆発によりスマッシュ達にが吹き飛ばされる。
「彼らは、人間ではないようですね」
グランディアが言う通り、彼らは人間ではない。僕も戦ったことがあるクローンスマッシュだった。
スマッシュ達が全滅したのを確認すると、迎えの車がやってくるのを待つ。僕は変身を解除したが、グランディアは解除しなかった。
「....これで、この事件は終わりだと思いますか?」
グランディアは何かが引っ掛かっているらしい。確かに、何故クローンスマッシュ達がこの場に現れたのだろうかが分かっていない。
「...来ましたよ。どうやらこの事件の犯人の狙いは、貴方だったみたいですね」
僕は振り返るとある男が目に入った。
「....ようやくだ。この日が来るのを俺がどれだけ心待ちにしたことか.....」
両腕をブラスターへと変形させ、銃口をこちらへと向けてくる。そうか、僕が原因か
「今日がお前の命日だ!ティーダ・ランスタァァァァ!!!!!」
僕が両腕を切り落とした犯罪者が、この事件の犯人だったんだ。
「行け!お前らぁ!!!」
地面の中から大量のスマッシュが這い上がってくる。
「.....貴方は彼を相手にしてください。他は私が」
「....お願いします」
『デンジャー』
「オラオラオラオラ!!!!!!」
発射される魔力弾を交わしながら、JIMを構える。
『クロコダイル』
レンチはまだ押し倒さない。
僕はJIMのトリガーを引き、男の足に向かって弾丸を放つ。
「ぐぉ!?ば、バカな!?魔力弾は効かないはず!?」
それはそうだろう。僕はこの弾を今の今まで使ってこなかったんだ。
「お前がシールドを張ることぐらいは分かっていた。だからこそ、これを使った」
これは、僕ら仮面ライダーですら持っていることを許されないものだ。でも、それを犯罪者相手なら使える。
「僕が一つしか持っていなくて良かったな」
僕は、
管理局が管理している世界では、質量兵器を使用・所持する事を法律で禁止している。だが、僕は戦兎さんに頼んでいたのだ。JIMで実弾を扱えないかと。
「そんなものぉ、関係ないぃぃ!!!」
乱射しているが、僕には当たる気配はない。ゆっくりとレンチを押し倒す。
『割れる!』『喰われる!』『砕け散る!』
『クロコダイル in ローグ』『オーラァ!!!』
僕はJIMを待機状態に戻す。いいのか?と聞かれ僕は
「これが僕の罪の一つだから」
と返した。最後まで付き合うぜ、マスターと返してくれるJIM。
無口な彼が今日はよく話す気がした。
レンチを押し倒し、両足にエネルギーが集束しているのを確認する。
「はああああああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
『クラックアップ・フィニッシュ!』
エネルギーで創り上げた鰐の顎で男を挟み込み、連続で嚙み砕く。
男の両腕が砕け散りそして僕は、足をも切断した。
「ぐあああaむぐぅ!?」
五月蠅い。この男には、既に死刑が執行されていたが、何故この事件を起こしたか聞かなければならない。
『エボルテック・フィニッシュ!』
「ふぅ....こんなところでしょうか」
グランディアが技を放ち、スマッシュ達を爆散させる。
僕は男をバインドで拘束し、グランディアの元へと向かった。
「....気が付きましたか?」
「...これが、答えかどうかはわからないけど_______」
僕の罪は消えない。過去に戻っても、きっと僕は変わらない。だからこそ
「それが貴方の償い方なんですね」
グランディアはベルトのボトルを外し、僕へと投げ渡してくる。
「貴方のこれからを、空から見届けさせて貰いますよ」
「...ありがとう、ございました」
背中を向けたまま、グランディアは消滅した。
_____________
「ティーダ?」
「....貴方の隣に居れてよかった」
「え?何を言ってるの!?」
僕は彼女に叩かれてしまう。彼女は家族を、大切な人を失うのが怖いんだ。翔が消滅したのが、彼女のトラウマになってしまっている。
僕がライダーである以上、何が起こるかは分からない。
「大丈夫だよ。僕は何も言わずに消えたりしないから」
「う~、今日は泊めなさい!!!」
ハイハイと返すと、ハイは一回!と言われる。彼女が先生になる日は近いだろう。
こんな日常を守るのが、僕の償いなのだから。
新しい目標を手に入れたティーダ。
彼は彼なりの償いを続けていく。
だがこの事件は、単なる始まりにしか過ぎない。