迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
僕らの学年が上がるまで、残り1か月を切った頃、僕は父さんにリビングで待つように言われた。
「お待たせ。こいつが新しい仲間だ」
『♪~~~~~!』
そう言って父さんが連れてきたのはクワガタムシだった。
「...これって?」
「まだお前にはブリザードを完全に使いこなすことは出来ない。だからそれを一時的に使えるようにする為にこいつを作った」
クワガタ型のガジェットは大きな顎をしているがそれを決して僕に向けないようにしていた。
「フォレス達の新たな仲間だ。名前を付けてやってくれ」
「名前...」
クワガタ...青い...
「ガタックとか?」
「....そいつは、やめてやってくれ」
「.......戦いの神....」っていったまま固まってる。何だかやめたほうがいいみたいだ。
「君はどんな名前がいい?」
『♪~!』
何でもいいよーと言っているように短く鳴く。ウ~ム、良さそうなのは....
「ゴウラム?」
「こだあああああああああああああああい!!!!!」
父さんが叫び出してしまう。ダメみたいだ。というか、父さんの様子が変だ。
「フォレス、フク。頼める?」
『『♪!』』
返事をくれた後、フクが音波で眠らせ、フォレスが毛布を運んできてくれる。
「さて、僕は起きたとき用にっと」
父さんの頭に熱さまシートを貼り付ける。何だかうなっている。
「大丈夫かなぁ?」
『『『♪♪?』』』
さぁ?と言っているように飛び跳ねる三体。さて、今度こそ決めてしまわないと...
「...ガタキリバ?」
「......予算破壊コンボ.....」
あれ?父さん寝てるはずだよね?
「ギラファ?」
「..この距離なら、バリアは......張れないな.....」
これ、何だか...面白い....
『♪!』
「あ、ごめんごめん。すぐに決めるね」
危ない危ない。
「スタッグ、でどうかな?」
『♪~~~~』
どうやら気に入って貰えたみたいだ。結構簡単なものになっちゃったけど。
『♪!』
「うわっと、これって...」
スタッグが投げ渡してきたのは、以前恭也さんに見せてもらったクワガタロストボトル。
「これを僕に?」
空中で頷くスタッグ。つまり、これは恭也さんが僕を認めてくれたって事?
「.....無茶は、あまりするなってさ。」
「え?」
父さんが起きている気がしたけど、僕が確認したら父さんはしっかりと寝てた。
「....ハルの所にでも行こうか」
『『『♪』』』
皆でハルの元へ向かう。少し驚いた彼女の顔は少し珍しく、僕はそれだけを見つめていた。でも...
「.......カズトサン?」
「へ?」
僕は彼女が持っていた物を見た瞬間に、逃げ出した。
「折角ですから、私の家で撮影会と行きましょう!」
「
こうして、平和な日々は続いていく。
でもそれは、急に終わりを迎えたんだ。
彼はあの日の事を半分だけ思い出しています。
TS?
....覚えてないと、いいですよね....
さて、この続きは劇場版編で!
大丈夫、しっかりとシリアスしてるはずですから!