迷い込んだのはリリカルな世界 By Build   作:Plusdriver

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※ネタバレ注意




劇場版編、スタート!


Movie:『Be The One』
ビルド殲滅計画、始動


ある世界の研究所。様々な次元世界にそれを持っていたスカリエッティは、エボルトによって消滅した。

 

だが、誰もいないはずの研究所に3人程の影が写る。

 

「これより、計画を実行する!」

 

男の声と共に影は消滅した。

 

 

_________________

 

 

パンドラとの戦いから半年が経過し既に一斗達学生は一つ上の学年に上がっている。彼らは一度きりの学生時代を謳歌している。

 

そんなある日だった。

 

『一度戻って来るのもいいと思うよ』

 

「そうですね...」

 

戦兎は恒例の定期連絡を葛城巧に対して行っていた。そこで、一度平行世界に戻って来ないかという話が出ていたのだ。

 

「今はまだ難しいかも知れません」

 

戦兎は今、かなり大きな仕事を抱えていた。再びスカリエッティの残した研究所が発見されたのだ。さらに言えば、それが複数も同時にだ。

 

お陰で戦兎は世界を飛び回らなくちゃならない状況下にいる。今もなんとか時間を作って連絡しているくらいなのだ。

 

『まぁ、今度の夏休みにでも皆で来るといい。今回は中々良いものができたと思うんだ。』

 

「へぇ、何を作ったんですか?」

 

二人の会話は続いていく。戦兎はふと部屋の時計を見た。

 

「あ、そろそろ切りますね。次の現場に行かなくちゃならないんで。」

 

『そうかい。巧君、無茶は禁物だよ』

 

「わかってますって。それじゃあまたの機会に」

 

戦兎は通信を切り、メンテナンスを終わらせたビルドドライバーを鞄へと入れる。

 

「さて、行きますか。ミカ、これから行くのはどこだっけ?」

 

『今回研究所が発見されたのは第4______________________』

 

 

戦兎とミカは次元空港へと向かう。今回の仕事もいつもと同じ様に探索、危険の排除、資料回収に建造物の取壊しで終わるだろうと、そう思っていた。

 

 

 

___________________

 

 

 

次元の狭間にある管理局の幽閉所。ここにティーダは訪れていた。以前捕まえた男から、誰が自身に力を与えたのかを聞かなければならなかったからだ。

 

「....お前と話すのは反吐が出るほど嫌だけどよぉ、話すだけで俺の手足が元に戻るなら、言ってやるよ。」

 

「ああ。必ず約束する。僕はお前の両手足を元に戻そう」

 

これはティーダの口約束ではない。以前、ティーダは囚人から情報を聞き出す際、無くなっていた足を完全に復活させることで情報を聞き出したのだ。

 

「それを聞いて安心したぜ。俺が力を手に入れたのは、ある3人のお陰なんだ。」

 

「その3人とは誰なんだ?」

 

「________________」

 

犯人が語った事に、ティーダは驚きを隠せなかった。ティーダは檻にしがみ付く。

 

「そいつらは今どこにいる!?」

 

「俺にもわからねぇ。俺に力を与えたらそのまま何処かに行っちまったからな。あ、後もう一つ。あいつらが立ち去る前に言ってたことがあるんだ」

 

それは、事件の始まりを意味していた。

 

「______邪魔なライダーが1人減ったってな」

 

ティーダは檻から手を離し走り出した。

 

「おい!俺の手足はどうなるんだ!?」

 

「直ぐに戻って来る!」

 

約束を守ることよりも、ティーダはその情報を戦兎達に伝える事を優先した。

 

 

 

____________________

 

 

 

戦兎は次元船の中で

 

「ん?なぁミカ。ミッドチルダに向けて連絡出来るか?」

 

『いえ.....出来ません。何かが邪魔をしているようです。調べますか?』

 

「ああ、頼んだ。」

 

戦兎は仕事が終わった為に家族へ連絡しようとしたのだが、連絡出来なかったのだ。

 

「....単なるバグであって欲しいが...」

 

自分達しか(・・)客が居ない次元船の中で戦兎は呟いた。

 




遂に始まった劇場版編。


これからは、作者が見た予告が元になっているオリジナル編です。


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