迷い込んだのはリリカルな世界 By Build   作:Plusdriver

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別次元での仕事を終わらせた戦兎とミカはミッドチルダの街に戻ってきた。

だが、そこはいつもと異なっていた。


桐生戦兎をジャッジせよ

「未だに連絡は取れず、か....」

 

『すいませんマスター。出来る限りの手は尽くしたのですが...』

 

ミッドチルダに戻って来た戦兎達だが、未だに連絡が取れなかった。

 

取り敢えず家に帰ることを決め、マシンビルダーに乗る。

 

『今回で仕事はひと段落。といったところでしょうか』

 

「長かったな....」

 

自らこういう仕事(事件の後始末)を受けているが、ここまで沢山、更に同時にとなると戦兎も疲労が絶えない。

 

左にハンドルをきり、曲がり角を曲がる。すると、悲鳴が聞こえてきた。

 

『マスター!スマッシュです!』

 

「分かった!」

 

スマッシュが姉弟を襲おうとしているのが遠くに確認できた戦兎はビルドドライバーを装着し、フルボトルをセットする。

 

『ラビット』『タンク』『ベストマッチ!』

 

「変身!」

 

バイクに乗りながら戦兎はビルドへと姿を変える。すぐさまドリルクラッシャー・ガンモードを呼び出して、襲おうとしているスマッシュへ銃口を向けてトリガーを引く。

 

スマッシュ自体は余り強くなく、数発のエネルギー弾で消滅した。

 

ビルドはバイクを降りて2人に近づく。

 

「大丈夫だったか?」

 

「は、はい..」

 

「び、ビルドだ!姉ちゃん、ビルドが助けてくれたんだ!」

 

嬉しそうにする弟をしっかりと抱きしめた少女に動けるかどうか戦兎が聞くと動けると返事が返ってきた。更には物陰から3体程のスマッシュいや、クローンスマッシュが出てくる。

 

「早く逃げろ!」

 

「は、はい!」

 

しっかり者な姉なのだろう。弟の手を引っ張って街中へと逃げていく。戦兎はその背中を見ながらもスマッシュ達の相手を務める。そんな時だった。

 

 

『皆さん、ご覧下さい。我々管理局は、あの英雄仮面ライダーと戦える力を手に入れました。ですが、それをも超える仮面ライダー、『ビルド』は我々の次元世界をその力で恐怖に陥れるかもしれません。その為、皆さんに力を貸して頂きたいのです!』

 

ミッドチルダに複数展開された仮想スクリーンにはでかでかと戦兎達が見知った人を映し出した。

 

「何をやってるんだ、リンディさん....」

 

闇の書事件で知り合った、リンディ・ハラオウンがミッドチルダに住まう人々に語りかけていた。

 

『これから管理局は仮面ライダービルド、桐生戦兎を危険人物に指定します!ここに『ビルド撲滅計画』を始動させます!』

 

高らかに右手を挙げて話しきったリンディが手を降ろすと同時に、大きな歓声がミッドチルダの街に響いた。

 

「何で...どうして.....」

 

『マスター!インターネットの方でもマスターの位置情報を探り始めた者が多く、いえ、増え続けています!』

 

ドリルクラッシャーを叩き付け最後のスマッシュを爆散させると同時に、戦兎の目には身近なものを武器にした人々が走ってきていた。

 

「逃げるしか、ないのかよ!?」

 

『マスター!』

 

戦兎はすぐさま停めておいたマシンビルダーに乗り、そのエンジンを起動させた。

 

何処へ逃げても無駄だとわかっていても、戦兎にはそれしか出来なかった。

 

 

_______________

 

 

「全次元世界の住民が、彼の敵だ」

 

リンディは言う。いや、()はリンディではない。本物はこんなことが起こっているとは知らずに家でのんびりしている頃だろう。もうその姿でいる必要がないのか、男は変身魔法を解く。

 

「これで私達の目的も達成できそうね。」

 

「エボルトがいない今、今何処こそ我らがブラッド族の使命を果たす時」

 

彼れはそれぞれ異なるロストボトルを掲げた。

 

「「「この世界()を破壊する!」」」

 

そしてそれを自らの身体に刺した。

 

_______________

 

 

戦兎は逃げ続けた。路地裏も、海沿いさえも。そして、街の端にある魔法競技専用のスタジアムへと追い詰められた。

 

「こういう時に限って、何で俺はボトルを殆ど持ってきてないんだよ...」

 

『ごめんなさい先生。私達の転移すら、出来ません』

 

まだ魔導士達が来てないだけが救いである。だが、それすらも絶望的になった。

 

『バインドが来ます!』

 

「ちぃ!」

 

ビルドの周りに魔法陣が展開され始めたのだ。それはつまり、魔導士達が追いついてきたことになる。

 

「貴様を拘束する」

 

魔導士達が戦兎へ向けてデバイスを構えている。流石にこの数を傷つけずに切り抜ける事は、戦兎には出来そうになかった。

 

『レッツフィニッシュ!』

 

『ファンキーアタック!』『クロコダイル』

 

展開された魔法陣からバインドが出現しようとした瞬間に、全ての魔法陣が砕かれる。

 

「良かった、間に合いました。」

 

「父さん、無事か!?」

 

「ティーダ!一斗!」

 

それを行ったのはローグ(ティーダ)グリス(一斗)だった。

 

「お前達は、俺を捕まえないのか?」

 

「どうやら管理局の発表自体がデマのようです。」

 

「俺達仮面ライダーは洗脳されなかったみたいだな」

 

ティーダ達が一体何を言っているのかが分からず、戦兎は困惑してしまう。

 

「何が起来ているんだ!?」

 

「話は後です。今は、逃げてください!」

 

「行くぞ、ハル!」

 

「はい!」

 

一斗が名前を呼ぶことでアインハルトがバリアジャケットを展開して現れる。

 

「このまま、みんなを傷つけずに無力化するぞ!」

 

「了解です!」

 

アインハルトが人々の中に入っていき、一斗は魔導士達を相手にする。

 

「さぁ、早く!」

 

「...分かった。頼んだぞ!」

 

ティーダは戦兎がスタジアムから出ていくのを確認すると、銃口を人々へ向けた。

 

「これは忠告です。僕に攻撃するのなら、死ぬ覚悟で来なさい!」

 

「フリーの魔術師の癖に、この世界の住民に武器を突き付けるんですね」

 

「なっ!?」

 

人々をかき分けて出てきた人物に、ティーダは驚いた。

 

「その子の身体を、奪ったのか!」

 

「ええ。この体は私との相性抜群よ」

 

『エボルドライバー!』

 

彼女は管理局が管理していたもう一つ(・・・・)のエボルドライバーを装着し、ハサミを取り出しボトルをセットした。

 

「パンドラが残したこの子も、結構やるのよ」

 

『シザース』『SIN』

 

ハンドルを回す事で展開されたパイプは次から次へとローグを攻撃してきたが、何とかそれをティーダは交わした。

 

「変身」

 

『ジャック・ザ・リッパー!』『フッハハハハハハハハハハ!』

 

「仮面ライダー、ジャックとでも名乗ろうかしら」

 

「...僕の彼女の妹を、アリシアを返せぇぇぇぇ!!!!!!!!!」

 

スチームブレード同士がぶつかり合った。

 

 

________________

 

 

 

戦兎がスタジアムの扉を開けると、海が見えた。

 

「これから、どうすれば「動くな」

 

ビルドは頭に銃を突きつけられ、動けなくなってしまう。

 

「....な~んてね。義父さん、翼です」

 

その銃、ネビュラを突き付けていたのは翼だった。

 

「...お前は、どっちだ?」

 

「私は義父さんの命は狙ってないよ。ここだとなんだから、家に帰ろう」

 

『ファンキードライブ!』『ギアリモコン』

 

戦兎と翼は姿を消した。




グランディアが消滅した際、戦兎が作ったエボルドライバーは消滅しましたが、

アリシアが着けていたエボルドライバーは未だに残っています。

パンドラの事件の後、管理局が回収しました。
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