迷い込んだのはリリカルな世界 By Build   作:Plusdriver

254 / 331
ドロドロとした闇が彼らを襲う。


犠牲は

僕は飲み物を買いにボウリング場の外に出ていた。

 

「あ、ティーダ!」

 

「翼?何でここに?」

 

「えっとね...」

 

確か今日は仕事(・・)があると話していた彼女が何故ここにいるのか。

 

「イッショニキテクダサイネ、ティーダ」

 

『すいませんティーダ。マスターからの命令には逆らえません』

 

いきなりネビュラを突き付けられた。僕もJIMを起動させようとするがその前にエンブレム(JIM)が奪われた。

 

「テイコウシナイデクダサイネ」

 

『ファンキーアタック!』『ギアリモコン』

 

僕は誰に知らせることもできずにその場から連れ去られた。

 

 

_________

 

おかしい。明らかにおかしい。

 

気が付いたのはいつ頃だっただろうか。

 

「なぁユーノ。ここってこんなに寒かったか?」

 

「...ここは、室内ですよ...でも、確かに寒いですね....」

 

寒気だけじゃない。視線も感じる。獲物を狩る獣の様な殺気を。

 

「一斗も龍斗も、ティーダさえもボウリング場を離れてから戻ってこない...」

 

それだけじゃない。既に客も俺達のみ。

 

「....どうする?」

 

「犯人の目的すらわかっていません。このまま動かない方がいいかと」

 

視線に気が付いていないように俺は視線に対して背中を向けた。その時だった。

 

「うわあああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

 

「!ユーノ!?」

 

叫び声と共に、ユーノが物陰へと吸い込まれていく。

 

「ば、バインド...しかもピンク...」

 

俺が知る中でピンクの魔力光の人間は、一人しかいない....

 

「た~くみにぃ?」

 

「.......」

 

やはり彼女達が犯人だったんだ。でも何故...

 

「わかってるんやろ?」

 

「.....ミカだな?」

 

「正解♪」

 

俺は次の瞬間、気を失った。

 

 

_____________

 

 

「皆~、捕まえられた?」

 

「勿論だよ」

 

「傷付けちゃった...」

 

「初めてです。こんなにも幸せを感じたのは」

 

「フフフフフフフ....」

 

戦兎を気絶させたはやては同士が集まる某所へ来ていた。問いを投げかければ皆から異なる答えが返ってくる。

 

「皆様、お疲れ様です。」

 

「お帰り、なさい」

 

そこへミカとクロがやって来る。

 

「あ、ミカさん。ありがとうございました。こんな事、なんで思いつかなかったのかわからないくらいに今幸せなんです」

 

アインハルトは気絶した一斗に抱きつきながらそう言う。ミカは顔色を変える事なく、再びスイッチを押す。

 

「所詮、こんなものですか...」

 

「実験終了ですか?」

 

「これ以上は先生や他の方々にどんな影響があるかわかりませんからね」

 

ミカはすぐさまそのスイッチを破壊した。

 

「さぁクロ。あともう少し手伝ってください」

 

「はい」

 

ミカの目的はただ一つ。このスイッチを完成させてこの世界、いや全ての次元世界を平和にする事。そしてもう一つ。

 

「待っててください。先生....」

 

戦兎を自身と同じ様にデバイスにする為に、常に隣りにいるために。彼女の実験は続いていく。




本物のヤベーイ奴はミカファール・クロゼルクでした。

これは完全なる番外編になっています。

本編とは一切関係がありません。

_______


再会したその日からミカファールは只々彼の隣にいる事を望んだ。

だが、デバイスと人間では明らかに寿命の差があった。

彼女は実際に自身が長い間眠っていたこともあった為そのことを理解していた。

戦兎をデバイスに変え、そして世界を平和にする。

そうすることで、デバイスとなった後も破壊という危険は排除されると。

その為なら、どんな人も犠牲にすると。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。