迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
一体何者なのか!?
まぁ、気づいている方もいるでしょうがね。
「なんでさ.....」
いやはや、事情を知らないものは絶対にこういうだろう。空から落ちてきた少年が飛んでる女の子にキスしてるんだぜ?
『お似合いですね』
ミカさん、そう言ってやらないで。ほら、そこで啞然としたまま固まっているASTの隊員がいるから。
だけど、よかったのもここまでだった。
「お前はもう用済みだ」
この世界に居ないはずの
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「シドー?」
こいつの体を手に入れるのも、少し時間がかかったな。
「お前はもう用済みだ」
この体に備わっていた精霊の力を奪う能力は素晴らしい。既に俺は全身を消し飛ばされない限り死にはしないだろう。女の腹部に手を突っ込む。血を吐いてきたが気にしない。
「どうして....信じてたのに....」
「言ったはずだ。用済みだとな」
俺は手の中に小さなブラックホールを創り出す。それに女の体を吸わせ吸収する。
「ん?お前も丁度いい。飲まれておけ」
もう一人近くにいた女を吸収する。ああ、力がみなぎる。これでこの世界をも吸収したらどうなってしまうのだろう?
俺は精霊の力である霊衣を展開した。おや、体まで女のものに変わっちまったか。
「エボルトぉぉぉ!!!!!!!!!!!」
「ん?」
俺の名前を叫んでいる男を見つけた。
「どうしてこの世界にいる!!!!」
如何やら俺の事をよく知っているようだ。ああ、嬉しい....
戦兎に倒され、神を名乗るじじぃにこの体に入れられ、身動きも撮れなかった俺の事を知っている....
知りたい、もっとあの男の事を知りたい......
「感情があるのも、悪くないな」
これは俗に言う『愛』なのか?
分からない。知らない。でも、何となくだけどわかる....
「俺に、愛を教えてくれぇぇぇ!!!!!!!!」
この男は、俺の知らないことを知っている。
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エボルトの奴が男の子の体を乗っ取った。しかもそのまま精霊達も吸収し、パワーアップまでしてしまった。
「俺に、愛を教えてくれぇぇぇ!!!!!!!!」
変身できない俺は現在結界内を逃走中である。後ろを振り向けば、複数のブラックホールと剣撃が飛び交う魔境と化していた。
「俺の物になれ.....俺にその感情を教えろぉぉぉ!!!!!!!」
顔を見れば綺麗な髪と色白な肌が見えるのだが、肝心の目から光が完全に消えている。
怖い。怖すぎる。
『このままでは結界も耐ません。一度撤退する事をお勧めしますが...』
「転移魔法が使えないんだろ!...エニグマなら、どうだ!?」
『....世界を転移する事は出来ませんが、近場なら行けそうです』
「良し!エニグマ、起動!」
俺はすぐさまエニグマを起動させ、ゲートを開く。その先にあるものには目もくれず逃げることだけに集中する。
「うわぁ!!!」
ゲートを越えた先で段差に引っ掛かりこけてしまう。逃げ疲れたからか両足の筋肉が悲鳴を上げている。
「アンタ、何者?」
「へ?」
声がしたから顔を上げれば、赤髮のツインテールが目の前にいた。
五河士道 転生者
神にエボルトの力を望んだが、代わりに前世の記憶を全て失ってしまった。
戦兎がこの世界に来たことにより目覚めたエボルトに体を乗っ取られた。
エボルト
感情を手に入れた後のエボルト。女の体になった為に歪んだ愛という感情を抱くようになってしまった。理由は吸収した鳶一折紙にある。
その姿は詩織の体に十香の霊衣をまとったもので、片手でサンダルフォンを振り回す。