迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
既に内容がかなり変更されています。
以前のものと読み比べてみては如何でしょうか?
では本編をどうぞ!
34.世界はもう一度狂い出す
何事もなく彼らの戦いは終わった。
例年よりも大いに賑わうインターミドル・チャンピョンシップ。その様子をビルの上から見ているひとりの男がいる。
「さ~て、時間はかかったもののこのまま計画を進めても良さそうだな」
男は深くフードを被り、左手で弄っていたボトルを投げまわしてからしまう。
「待ってろよ戦兎」
彼らの再会は近い。
_____________
今年のインターミドルは、英雄達の戦いが開会式にあったために大変なことになっていた。
「お陰で仕事辞めなきゃいけないなんてな...」
事務所から来る沢山の連絡に龍斗は飽き飽きしており、以前から出す予定だった辞表を事務所へ叩き付けてきたのだ。勿論引き留められたが、今迄の試合で稼いだ賞金の三分の一を押しつけると大人しくなったのだ。それでも龍斗の手持ちは多いのだが。
「どうする?俺みたいにフリーの魔術師でもやるか?」
「それが一番良さそうだよなぁ」
机の上でうなだれていた龍斗に戦兎は次の仕事を紹介する。なんだかんだ言って自由に動ける仕事の方が自分に合っていると思っていた龍斗はその提案に乗ることにした。
「で、戦兎。仕事を失ったばかりの俺にいい仕事なんて入ってくるのか?」
「そこは問題ないぞ。既にお前に合ってる仕事をまとめておいた」
「お前、俺が仕事を辞めることを予想していたな」
何となくだぞ、何となくと戦兎は入れていたアイスコーヒーを運んでいく。
「そういやぁ一斗はどうしたんだ?」
「ヴィヴィオ達とトレーニングに行っている」
今日も試合に向けてトレーニングに勤しむ学生たち。その中に混じり込んでいった一斗なのだが、現在進行形で問題に襲われていた。
「えっと...アインハルトさん?」
「逃げないで下さい。捕まえれれないじゃないですか」
「なんで僕を捕まえる必要があるの!?」
「それは...ええぃ、大人しくしてください!!!」
「ひゃあ!?」
壁に追い詰められた一斗はアインハルトが飛びかかって来るのを交わしすぐさま逃走する。だが、
「逃がさないよ一兄!」
「げっ」
「いい加減に捕まってよ~」
「い・や・だ!」
一斗がここまで嫌がるのには理由がある。数分前、ナカジマジムへ来た一人の客の言葉で全てが始まった。
「今日もあの子たちは元気だね~」
「そうですね。僕も混じっているんですが、あんまり役に立てていない気がします」
「そんなことないと思うけどな~」
普段と変わらない会話。龍斗とよく来る一斗には顔見知りの
「そう言えば相変わらずヒョロヒョロだね?しっかり食べてる?」
「食べてるはずなんですけどね...」
「ホント、初めて会った時も思ったけど女の子みたいだよね」
そう、これが全ての始まり。
インターミドル開会式から様子がおかしいアインハルトとヴィヴィオ達により、一斗は今女装を強要されているのだ。彼は今日改めて思い知ることになった。
「いやああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」
欲望に忠実な女の子達は、本当に恐ろしいと。
早速ぶっ壊れるアインハルト達ナカジマジムメンバー。
描かれてはいませんがリオとコロナもいます。
感想お待ちしてます。
ではまた次回!