迷い込んだのはリリカルな世界 By Build   作:Plusdriver

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リメイクって難しい...


35.開幕

「ひどい目にあった...」

 

彼女達に女装されそうになった一斗はそれぞれに条件を出して納得してもらう事で事無きを得た。

その代わり次の祝日は予定で埋まってしまったのだ。

まぁ、一日と一生残りかねない黒歴史のどちらを選べと言われたら大半が前者を選ぶことだろう。

 

「只今ー」

 

「お、帰ってきたか」

 

「あれ?先輩?」

 

インターミドル開会式から会えていなかった龍斗にあった一斗はどうして家にいるのかと聞く。本来、龍斗はこの時間帯は仕事場にいるはずなのだから。

 

「仕事辞めてきた」

 

「....」

 

口を開いたまま固まってしまう。こうも簡単に仕事とは辞める事が出来るのだろうか。まだ学生の一斗には分からなかった。

 

「お~い、大丈夫か?」

 

「はっ!」

 

この後、一斗に質問攻めにされているところを二階から降りてくる戦兎が止めるまで龍斗は目を回し続けた。

 

__________

 

 

「きゃあああああああ!!!!!!!!!」

 

「逃げろぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」

 

ミッドチルダの街を複数のハードガーディアンが破壊していた。それをスクリーンで眺める者達が居た。

 

「全く、ここまで時間がかかってしまうとは思わなかったよ」

 

「仕方がないだろ?俺の身体も意識もその殆どが破壊されちまったんだから」

 

少年は椅子から飛び降りると机の上にあったベルトを手にする。

 

「頼んだよ。あれ(・・)さえ手に入れば計画はすぐさま終焉まで進むことになるからね」

 

「ああ。戦兎、お前の大切なものを全て壊してやるよ...この世界ごとな」

 

白衣を着ている男に念を押され、それ以上にやる気に溢れている少年は目的の場所、無限書庫へ向けて動き出した。

 

 

____________

 

 

『既に私たちでも対処しているんやけど、余りにも数が多いんや。救援頼めるか?』

 

「勿論だ、行くぞ二人共!」

 

「うん!」

 

「ちょ、待ってくれ!」

 

戦兎はすぐさま魔法陣を展開し、3人そろってすぐさま転移する。各自それぞれが一番人の足りていないところへと向かう。

 

『紅のスピーディージャンパー!』『ラビットラビット!』

 

『極熱筋肉!』『クローズマグマ!』

 

『ロボット in グリス!』『ブラァ!!!』

 

走りながら変身し、すぐさまハードガーディアンを破壊していく。だがハードガーディアンの装甲は思ったよりも固く、中々その数を減らすことができない。。いくらこちらの戦力に魔導士がいるとはいえ次々に召喚されていくガーディアン達の量には流石の戦兎達も対処できなくなり始めていた。

 

『戦兎!これじゃ埒が明かないぞ!』

 

『何とか耐えているが、時間の問題だ!』

 

「召喚をしている機械(デバイス)か召喚魔導士を探し出せればいいんだけど、な!」

 

念話で会話しながらもフルボトルバスターを振り下ろす。そんな時だった。

 

『巧にぃ!今すぐ無限書庫へ向かって!』

 

はやてからの緊急連絡が来たのは。




ANOTHERルートにしてようやくハードガーディアンが登場!

余り持ち出されなかったパンドラボックスに奴の手が伸びる。

それを防ぐために我らが桐生戦兎は動き出す!


次回、『破滅の塔』


ではまた!

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