迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
彼らが学園に来た時には既に戦いは終わっていた。
「なんだよこれ...」
「見る影もない...か...」
エボルトによって破壊しつくされた校舎。体育館はその面影すらなくなっていた。
「一斗は、どうなった!?」
龍斗は頭で理解していても納得できていない。どうしても間に合ったと思いたかったのだ。だが現実は最悪な結果を叩き付けてきた。
「.........!」
エボルトと戦闘した為に瀕死の状態の先生が10人、生徒はヴィヴィオ、コロナ、リオ、アインハルトの4人が怪我を負った。そして一斗は行方不明となっていた。龍斗は無言のまま元の姿が消え去った瓦礫を叩いた。
「すいません...一斗君を...」
「もう喋らないでください。傷口が開いてしまいます」
戦兎は余り上手く状況を理解していなかった。話しかけてきた女性についても何も。
「頼み...ます...一斗、君を、」
「はい、必ず」
自分の息子だと言われても実感はなかった。それも仕方がないだろう。記憶がない為に目が覚めたら急にいた存在なのだから。それでも、戦兎は理解していた。
「助け出すさ。必ずな」
「龍斗!」
戦兎は必ず倒すと決めた。自分がどうなろうとも、エボルトを______
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「なぜだァァァァ!!!!!!!!!」
地面に叩き付けられて滑ってグランディアの足元までエボルトリガーは滑っていく。グランディアはそれを何事もなかったかのように拾い上げた。
「一斗の身体も手に入れた!ハザードレベルも5.0を超えた!それでもなお何故起動しない!!??」
起動させるための全てをこなしたはずなのにとエボルトは更にボトルを叩きつける。
「...こちらのボトルは」
「俺には必要ない。好きにしろ」
グランディアはそう言ってボトルを拾い上げる。それはエボルトによって肉体を成分としてボトルに吸収された翼と翔の___ギアリモコンボトルとギアエンジンボトルだった。
グランディアはエボルトに見えないように頬を緩める。この2本のボトルを完成させることこそがグランディアの目的だったのだ。
「そう言えば、桐生戦兎の様子がおかしかったですよ?」
「な~にぃ?...利用してみるか。グランディア、ついてこい」
「はい」
全ては『 』の為に。彼の目的は変わることはない。達成する為には危険な橋だってわたってみせる。それが今の彼である。
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病院に戻れば以前よりも騒がしくなっていた。
「....」
「....いくぞ」
見ているのも辛くなる程に、医師や魔術師達の声が飛び交っていた。戦兎は龍斗に声を掛けてその場を離れる。病室についても程よく聞こえる声に、戦兎は決断を下した。
「葛城さん、ミカ、龍斗。提案があるんだ」
これが吉と出るか凶と出るかは誰にも分からない。
次回の「迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 」は
「エボルト、姉に会う」の巻
「戦兎の逃走劇」の巻
の2本だよ!
お楽しみね!
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さて、噓予告は置いておいて新作のお知らせです。
新しく『エボルト姉妹から逃げる話』という短編を始めました。
気になる方はどうぞ!
https://syosetu.org/novel/171611/
ではまた!