迷い込んだのはリリカルな世界 By Build   作:Plusdriver

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地球を滅ぼす程のエネルギーが眠る『パンドラボックス』が遂に開かれた!

その力を操る地球外生命体『エボルト』の前に仮面ライダーが立ちはだかる!


51.究極のフェーズ 中編

一斗がエボルトと融合してからまる1日が経過している。戦兎は何処か懐かしさを覚えながら海岸へと向かった。

 

「来たのか、佐野巧」

 

「それが誰だか知らないが、お前が乗っ取っている俺の息子を返してもらおうか」

 

声をかけられれば全く知らない名前がエボルト(一斗)の口からでる。

ここでエボルトは始めて気が付いた。自分が乗っ取った事で戦兎の記憶が消えていたことに。

 

「くっくっく、お前は本当に面白いな!さぁ、始めようか」

 

エボルトはベルトにボトルをセットする。戦兎も遅れてハザードトリガーが装着されたベルトにフルフルボトルをセットする。

ハンドルを回せばそれぞれのライドビルダーが展開されていく。

 

『『ARE YOU READY?』』

 

「「変身!」」

 

ハザードへと姿を変えた後召喚されてきたツインフェニックスアーマーを装着していく。

エボルトは一斗の姿からコブラフォームへと姿を変えてスチームブレードを召喚する。

 

「やはり少し動き辛いか...」

 

戦兎は変身直後から違和感に襲われていた。以前龍斗と共にガーディアン達と戦う中感じたものだった。現在の戦兎が使用しているライダーシステムの室力には過去の戦兎の身体が付いて行っても精神がついていけていないのだ。

 

「そらそら!交わさないと致命傷になっちまうぞ!」

 

そんなことはどうでもいい。ただあいつを殺してあいつに関わった人間、いや世界を破壊する為にエボルトは地球には存在しない毒を纏ったスチームブレードで切りかかる。

 

スチームブレードを交わしフルボトルバスターを召喚したビルドはエボルに反撃を始める。

 

「ハハハハハハハハ!!!!記憶が無くなっていてもお前はやはり面白い!!!」

 

「うおおおおぉぉぉぉ!!!!!!!」

 

猛攻というわけではない。だが上手く戦えない中でも少しずつだがコントロール出来るようになってきているのだ。エボルトにはその適応能力(進化)が面白く思えたのだ。

 

____________

 

 

戦兎とエボルトが海岸で戦っているのは訳があった。

 

「全く...まさかここに乗り込んでくるとは」

 

「よ~く考えてみればわかる話だろ?お前たちがここにいるのなんてよぉ?」

 

龍斗はわざとらしく言う。ここはミッドチルダを破壊したパンドラタワーの中である。昨日戦兎はこう提案していたのだ。

 

「エボルトに連れ去られた一斗を救いたい。その為にあの塔に侵入してみないか?」

 

一度は記憶を取り戻したのかと思ったが違った。だが戦兎の目は息子を守るために戦う純一郎(父親)と同じ目をしていたのだ。龍斗はすぐさまフェイトたちに連絡を取りそのことを伝えた。手を出さないようにとも。

 

「一人でこれだけの数を倒し登ってきたことには感心します。ここまで来るのはさぞ疲れたでしょう。そこで休んでいても構いませんよ?」

 

「何言ってんだ...俺はよぉ...」

 

龍斗(クローズマグマ)はナックル二つ(・・)を叩き付け合う。

 

「お前を倒さなきゃ気が済まないんでなァ!!!!」

 

相反する力を手に入れたドラゴンは、機械仕掛けの蝙蝠にその牙を向けた。




前回の噓予告の元ネタは「ちびまる子ちゃん」

ようやくここで詳細公開。

因みにエボルトに一度でも身体を乗っ取られた場合、必ず何かを失う事になります。

ではまた次回!
______

『フルフルフェニックスロボボトル』

本作のオリジナルで使用に制限があるボトル。

『ツインフェニックス』

炎を身に纏う事が出来き、瀕死になりかけた際に蘇生・その体制を与える能力があるが後者には制限がある。制限は未知数。攻撃力はラビラビとほぼ同じ・防御力はラビラビに比べれば高い。
アーマーの見た目はフェニックスハーフボディをモデルに両側が形成されている。背中にはフェニックスハーフボディに装着されているフェニックスの尾が更に大きくなって装着されている。アーマー単体で不死鳥に合体可能。炎を纏い敵に突っ込む事が出来る。

『ツインロボット』

単体スペックではジーニアスに勝るほどの攻撃力と防御力を持つ。
しかしその代償にアーマーの使用に待機時間を要する。その制限は変身解除から48時間。
途中で使用することも可能だがその際スペックは他のアーマー(ラビラビ・タンタン・ツインフェニックス)と比べて劣り、使用後の待機時間も長くなる。
戦兎が一度繰り返し使用したところ一週間使用出来なかった。

アーマーの見た目はロボットハーフボディにアレンジを加え、ロボットアームは腕の装備となっており動かすことは出来ない。代わりに素手が使える。脚部にはキャタピラが装着されているがタンクタンクアーマーとは見た目が異なっている。背中にはバックパックが装着されている。
アーマー単体で合体することで小さなロボットとなる。その見た目はロボットゼリーやロボットフルボトルの正面に描かれたロボットと同じ。

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