迷い込んだのはリリカルな世界 By Build   作:Plusdriver

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57.対立

「さて、復活させてもらった礼もあるけど君とはここでおさらばだ」

 

「何を言っている。可笑しなことを言うなんてお前らしくないなぁ、スカリエッティ」

 

「スカリエッティという名はもう捨てた。今の私は、NEW!!!!!スカリエッティだああァァァ!!!!!」

 

スカリエッティとグランディア、エボルトは集まって対峙している。スカリエッティ側にグランディアは付いているが、その真意は異なる様子。エボルトは情報を集めるためにグランディアにそのまま潜入しておくように念を押す。

前日にグランディアの報告からスカリエッティが自分の目的の為に動き出したことが伝えられたのだ。

 

「どうでもいい。だが、覚悟は出来てるんだろうな?」

 

「勿論。以前の私では君に勝てなかったが今の私はひと味違う」

 

スカリエッティはハザードトリガー付きのベルトを装着してグレートクローズドラゴンにコブラロストボトルをセットする。

 

「ほう。俺の与えたボトルをそう使うか...良いだろう。相手をしてやるよ」

 

エボルトも戦う気になったのかエボルドライバーにボトルをセットする。

 

『コブラ』『ライダーシステム』『エヴォリューション!』

 

「全く、君は初めから本気で来てくれなきゃね」

 

『グレートクローズドラゴン』

 

「はっ、黙ってろ」

 

ハンドルを回し互いのライドビルダーが展開される。

 

『『ARE YOU READY?』』

 

「「変身」」

 

『コブラ!』『コブラ!』『エボルコブラ!』

 

『ウェイクアップクローズ!』『ゲットグレートドラゴン!』『ブラブラブラブラブラッド!』

 

エボルトは見慣れたコブラフォームに。スカリエッティは仮面ライダーブラッドへとその姿を変えた。

 

「ほぉ、面白いことを考えたものだなぁ。万丈のデバイスを使ってコブラとドラゴンの成分を両立させたか」

 

「その通りさ。さて、破滅の時だ」

 

「ぬかせ!!!」

 

お互いの拳がぶつかり合った。

 

「....」

 

グランディアは二人のぶつかり合いを離れて見詰める。エボルトに潜入するように指示されてはいるものの自身の目的は全くの別物。そして視線を自身の手へと移動させた。

そこには金色に輝く二つのギアがあった。

 

必ず、これを使う機会が来る。しかし、これを使い続ければデメリットを払い続けることは明らか。それでも___

 

「待っていてください。私は必ず、あの力を手に入れて見せますから...」

 

そう言いネビュラスチームガンの銃口を自身に向ける。

 

「それで私が、あなた達の傍に居れなくなっても」

 

そしてトリガーを引いた。





ブラッドへと姿を変えたスカリエッティ。

グランディアは覚悟を決めた。

エボルトは全てを話すことでスカリエッティを始末する事を考えた。

次回、『忘れていたもの』


陰謀と計略が混ざり合い、そしてミッドチルダは確実に破滅へと進み始めた。


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