迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
「良かった、もう2日も寝たままだったんですよ」
「...あの後何があった」
目が覚めた龍斗の言葉は一斗に動揺を与えた。
「...すいません、ドラゴンがスカリエッティに奪われてしまいました」
「スカリエッティか...」
一斗は余り話したくはなかった。理由はただ一つ。
言わない。きっと会った時に知ることになるから。
そう内に秘めたまま一斗は話を続けた。あの戦いから一切エボルト達の攻撃がない事。そして未だに戦兎が目覚めていない事を。
「...この状態、どれ位続くと思う?」
「分かりません...いつエボルト達がやってくるのかも」
そう言って束の間の平和に身を浸した。
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「ゴホッ、ゴホッ、...これは酷い...」
グランディアが煙でむせ返っている中、未だにエボルトとスカリエッティは闘っていた。
「ほらほらそんなものかい?」
「ちぃ、コブラフォームだとこんなものか」
『オーバー・ザ・エボリューション!』
エボルトはエボルトリガーを起動させブラックホールフォームへと姿を変えるが、ブラッドよりも上手く戦えていない。今はまだエボルトリガーを完全にコントロール出来ていないのがここに来て仇と成っているのだ。砂浜で戦っているからか巻き上がった砂はグランディアに襲い掛かる。
だがここで一回使わされてしまうのはダメだと考えたグランディアはその場を離れることにした。先程自分に注入したネビュラガスがまだ身体に馴染んでいないのもその理由の一つだ。
「君の力はそんなものかい?」
「ふざけるなぁ...お前ごときにぃいいいいいいいいいいいい!!!!!!」
『『READY GO!』』
『ブラックホール・フィニッシュ!』
『ハザード・フィニッシュ!』『グレートドラゴニック・フィニッシュ!!!』
パンドラタワーの中での戦闘のせいで一枚、スカイウォールが吹き飛ばされた。それと同時に人影も飛んで行く。
「フム、初戦にしてはとても良いね」
「...終わったようですね。エボルトはそこから?」
「ええ、彼はもう私には勝てませんよ。もし勝つ方法があるとすれば...いや、それはないか。行こう、グランディア君。今度は君の目的を果たす時だ」
「ようやくですね」
グランディアは轟音が聞こえ戦いが終わったのを確信させ戻って来た。決して忠誠を誓ったつもりはない。だが、あのエボルトがこんな所でくたばる訳がない。今は、一番目的を達成するのに近いと思われる方に付くしかないのだとグランディアは自身に言い聞かせた。
「フフフフ....ふはぁはははははははッはハハハハハ!!!!!!!!!!!私こそ、人間を超えた、NEW人類だぁあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」
なるべく早くに目的を達成させて彼の元から早急に離れよう。グランディアは即決させた。
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パンドラタワーに穴が開いた。それは世界を脅かす事態だった。魔術師達は警戒を強め、パンドラタワーの監視を続けている。一斗と龍斗は病室で穴が開く音を聞いたためにそのままそこで待機するようにティーダから伝えられた。
「エボルトよりも強い奴がいるのかよ...」
「やはり、この世界を壊している原因を何とかするのが平和への近道みたいですね」
だがそこへ、招かれざる客がやって来る。
「あいたたたたた...よぉ、邪魔するぜ?」
王、王王、王王王!!!
王がオーズだあぁぁァァ!!!!!!!
そしてあのガシャットは何だったんだぁ????
強くなったジオウ!
「今日はから揚げだから」
そうご・ゲイツ「「変身!(唐揚げ)」」
ツクヨミ「2010?(からあげ...)」
ジオウVSゲイツ『今夜は』『唐揚げ!!』