迷い込んだのはリリカルな世界 By Build   作:Plusdriver

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ジオウ編、スタート!


NEXT:ZI‐O
1.彼の帰還2017


ミッドチルダに何度目かの平穏が訪れていた。

 

「おっとっと、大丈夫ですか?」

 

「あ、はい。すいません、よそ見してしまったもので...」

 

戦兎は事件前と同じ様に見付かったスカリエッティのアジト跡を探索し、その結果を報告するという仕事を続けていた。そんな日々にも少しの休暇が与えられたのだ。

 

「久しぶりの、帰宅かぁ...」

 

『また、かなり長い間留守にしてしまいましたね』

 

ミカと話しながらも懐かしい住宅街を行く。あの日、管理世界中が戦兎の敵に回った日から既に半年が過ぎているのだが、未だにミッドチルダに戻ってくると戦兎は身構えてしまっていた。

先程、道を行く人に打つかってしまった時も身構えてしまっていた。

 

「あ、ミカ。スカリエッティのアジトから持って来たアレ(・・)、解析できたか?」

 

『解析できていません。如何やらあのアイテムには未知の技術が使われている様です』

 

「そうか、お疲れ様。この後そのデータを元にこっちでも分析してみるよ」

 

『管理局への資料提出は、後回しにしましょう』

 

家の玄関に立てば、何処からか懐かしさを感じ始める。留守にしていたと言っても20日程である。

戦兎の仕事事態は大体一月掛かるモノが殆どの為早く帰ってこれた今回は運がいい方なのだ。

 

「ただいま___」

 

「巧にぃ!!!!!!!!!」

 

「戦兎ぉ!!!!!!!!!」

 

玄関を開ければすぐさまミサイルが二つ飛んでくる。それを腹に受け止め衝撃に耐え続ける。戦兎が長期に渡る仕事から帰宅するとおこなわれる恒例行事となっているこの攻撃(お帰りなさい)。余談だが、ミサイルが二つに増えたとき戦兎は、喉から溢れ出る衝動を魔法で転移させ続けた事がある。

体の中で反永久機関を作り上げた挙句の果て動けなくなったのは今では懐かしい思い出である(戦兎の中では、苦労の始まりという認識であるが)

 

「________っ、た、ただいま、二人共」

 

「「お帰りなさい!!!」」

 

慣れている、と言ってもダメージがないわけではない。戦兎は玄関からこちらを見ている家族に目で助けてと訴えたが誰にも助けては貰えなかった。

 

家に入れば特に変化していないのがすぐにわかる。だがリビングには珍しい客が来ていた。

 

「クロノ、連絡なしに来るなんてどうしたんだ?」

 

「何、はやてが君が帰ってくるとはしゃいで仕事をしなかったからな。ここ(自宅)で君の帰りを待ちながらその続きを片付けていたんだ」

 

広げていた仮想デバイスを収納しながら、クロノは書類をまとめていく。

戦兎はミカに自由にして良いと伝え、クロノの向かいにあるソファーに座る。

 

「君をここで待っていたのは世間話をするためだ」

 

「...そんなわけないだろ」

 

このやり取りは初めてではない。普段戦兎の調べ得た情報は管理局に提出されるが、その一部の情報には管理局がこの世から消し去りたいものも入っている場合がある。その例題が、スカリエッティ関連と言えばわかりやすいだろう。そういう情報を戦兎は提出することなく、クロノ達、個人的につながりがある管理局員にしか伝えてないのだ

 

「まぁ、世間話は噓じゃない。その前に見てほしいものがあるんだ」

 

クロノはそう言って新たな仮想スクリーンを展開する。そこには、黒い用途不明な機械が写っていた。

 

「クロノ、この画像は?」

 

「実は最近、ミッドチルダで複数の未確認飛行物体を見たという噂がある。その未確認飛行物体が飛んでいったという場所に残されていたものを撮影した。今ユーノに調べて貰ってはいるが、その用途が分かっていないんだ」

 

戦兎はその機械に見覚えがあった。その機械の用途は分からないが戦兎はそれを所持していた(・・・・・・)

 

「スカリエッティのアジトに、それが有った」

 

「何!?」

 

戦兎は魔法陣を展開し机の上に黒い機械を転移させる。

 

「これの正体は分からない。ただ分っているのは、今の科学力が作ることは出来ないってことだけだ」

 

「...正に天才の置き土産って訳か」

 

結局この後、戦兎とクロノは世間話をすることなく互いの情報を交換していった。すっかり遅くなってしまったクロノは、嫁にこってりと絞られたという。

 

「マスター、未確認飛行物体の画像を発見しました」

 

「未確認飛行物体?」

 

大人モードとなったミカがインターネットから噂の画像を発見したと戦兎に知らせる。ミサイルの片方は今、仕事を提出する為にクロノに連れていかれ、もう片方であるアリシアはミカの言葉に反応しながらも黒い機械の解析を進めていた。

 

「どんな感じだ?」

 

「画質は余り良くないようです。この画像に見覚えはありませんか?」

 

戦兎は久しく立っていなかったキッチンにて夕食の準備を始めていたがその手を止め画像を確認する。

 

「...何処かで見たことあるような、ないような...」

 

見たことはあるはずなのだ。だが、それが何処だったかを思い出せないでいた。

 

「戦兎~、こっちも解析できそうにないよ~」

 

ぐで~としながらアリシアは結果を伝えてくる。あの事件の後アリシアは独学でデバイスマイスターの資格を取得している。その腕を見込んで戦兎は解析を頼んでいたのだ。決して、料理ができないからという理由ではない。

 

「そうか。ありがとう、アリシア。報酬はいつものでいいか?」

 

「うん!」

 

先程までの態度は何処へやら、彼女は楽しそうにテーブルの上を片付けていく。

 

そんな中で、誰一人も黒い機械が発光した事に気が付かなかった。




ジオウ編開始しました。

既に予告にあるように、あの方が再び登場しますので、お楽しみに!


______________

黒い機械の正体を知るために無限書庫へと足を進める事にした戦兎。

だが、それを妨害するように見覚えのない敵が現れる!!!!

「お前は、誰だ?」

その敵の正体とは!?

「?俺、____」

次回、『正体判明2017』

物語は、新たなステージへ____
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