迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
必殺技が!マークなのは面白いが、玩具化が難しそう...
ミカやアリシアが解析しようとしたが結局出来なかった黒い機械の正体を調べる為に戦兎は無限書庫へ資料を探しに行くことにした。
『クロノからその画像は提供して貰ったんですけど、本体を確認できた訳じゃないんです』
「どういう事だ、ユーノ」
ユーノと連絡を取り合ってみると、管理局が手に入れた黒い機械は誰もが気が付かない間に消滅したらしい。監視の目がある中で一瞬の出来事だったようだ。クロノがそれを知らないのは彼が時空艦の館長であり、関係のないことだからだ。クロノ自身がそれを知ったのは、その噂を
『未確認飛行物体の画像を纏めた資料があるので、確認してみてはどうでしょうか』
「早い方がいいからな、明日そっちに行くよ」
通信を切った後に、戦兎は自分の記憶を洗い直し始めた。あの画像に写っていた影に見覚えがあるはずなのだが、その正体が思い出せない。そしてもう一つ。
「こいつに、見覚えがあるのは何でだ?」
黒い機械、解析不能な未知の技術で創られた時計のようなもの。その正体はレリックなのか、それともスカリエッティの置き土産か。
「...封印しとくか」
取り敢えず暴走しないように封印をし、戦兎は黒い機械を金庫の奥深くにしまい込んだ。
「おはようございます、マスター」
「ああ、おはよう...今何時だ?」
リンディとの会話で寝るのが遅くなりすっかり日が昇り切ってしまっている時間帯に目を覚ました戦兎は一人待っていたミカに返事を返す。
帰って来てから一斗に会えていない。最近どうしているのか聞きたいと思っている彼は、もうどこからどう見ても父親なのだろう。
「ミカ、この後無限書庫へ行くぞ。あの機械について調べてみよう」
「はい、それでは準備が出来次第声をお掛け下さい」
ミカがビルドフォンに戻り、スリープモードになったのを見ながら寝起きの胃にコーヒーを流し込む。
「...これ、マズイな」
何処かあの異星人の破壊者を思い出すような味のするコーヒーに、危機感を覚えながらも準備を終わらせミカに声を掛ける。マシンビルダーへと変形させ、ヘルメットを被りエンジンを掛けた。
久しく走っていなかった道を行けば、突然通信が入った。
『せ、戦兎!助けてくれ!スマッシュみないなのが俺を襲っt』
「龍斗!っ、ミカ、龍斗の居場所は!?」
『ナカジマジムの様です』
何があったのかは分からない。既にスマッシュを作り出す事が出来たスカリエッティはこの世を去っている。
もしもの可能性を頭の片隅で考えながらも、戦兎はナカジマジムを目指した。
「ビルド、クローズ、べすとまっち~!」
「離れろ~!!!」
「ナニコレ」
『さぁ?』
本編で見てやりたかったんですよね、アナザー___とクローズのあのやり取り。
それを見て呆れる戦兎とミカさん。
次回、アナザー___とビルドがぶつかり合う!