迷い込んだのはリリカルな世界 By Build   作:Plusdriver

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ま、待ってくれ公式っ!!!


8.新王誕生20XX

「何で、このボトルがここに...?」

 

一斗が取り出したボトル、それは戦兎が持っているはず(・・)のものだった。

 

「仕方が無いっ」

 

悩んでいる暇はないと判断し、ボトルを振りキャップを正面に合わせる。

 

「...父さん、力を借りるよ」

 

『ラビット』『タンク』『ベストマッチ!』

 

ボトルをセットした一斗はハンドルを回し、ライドビルダーを展開する。

本来ならば自然体で音声が流れるのを待つのを、戦兎の様にファイティングポーズを取った。

 

『ARE YOU READY?』

 

「変身!」

 

『鋼のムーンサルト!』『ラビットタンク!』『YEAH!』

 

ライドビルダーに前後から挟み込まれ一斗はビルドへと姿を変える。直ぐに戦っているアインハルト達の元へと走り出すはずだった。

 

「新たな王の誕生だ。それを邪魔する者は許されない」

 

「っ!」

 

「一体、何処からっ」

 

ティーダとアインハルトの間に割って入った青年は生身のまま(・・・・・)アナザービルドを吹き飛ばしてしまう。

 

「おっと失敬。だが私の事はどうでもいいのです」

 

青年は何処からともなく一冊の本を取り出し開き、その一文をなぞり言葉を続けた。

 

「祝えっ!過去と未来を切り開き、我が王の隣に立つに相応しいもう一人の王。その名を『仮面ライダービルド』。まさに力を引継ぎし瞬間である!」

 

「え、俺が、ビルド?」

 

「今はまだ、我が魔王とは出会ってすらいないご様子。このまま貴方が隣に立ち続ける事を願っているよ」

 

意味不明な言葉を残し、青年は本を閉じる。次の瞬間青年の姿は消えていた。

 

「今のは一体...」

 

「っ、二人共来るぞ!」

 

考える時間を与える事なくアナザービルドが走って戻ってくる。その手には見覚えのないボトルが握られていた。

 

「『科学者』、『魔術師』、いただきま~す」

 

「そのボトルは!?」

 

ティーダはそのボトルの一本が、戦兎が吸い込まれているものだと気が付いたが、時は遅くそのままアナザービルドが吞み込んでしまった。

 

「う、うぐぐぐ、ぐぁはははははは....AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!」

 

ボトルを取り込んだ事でアナザービルドに変化が起こる。苦しみながらその姿を変えているのだ。ラビットタンクからスパークリングに、スパークリングからハザードに。

 

「...二人共、龍斗さんと合流してこいつを倒す方法を探してくれ」

 

「っ!?何言ってるんですか!!」

 

ハザードへと姿を変えたアナザービルドは既に自我を失っており、大きな音を発生させた一斗へと向かい走り出す。

 

「行かせるかぁ!」

 

『マスターっ!精々5分持てばいい方だ!』

 

JIMをセットアップし、ハザードを羽交い締めにしながらバインドを発動する。

 

「早く、行けっ!」

 

思ったよりも早くバインドの鎖にヒビが入ったティーダは焦りながらも2人に声を掛ける。

 

「...行きましょう、一斗さん」

 

「でも...」

 

「今の私達ではこのままやられるのが見えてます。一度引きましょう」

 

アインハルトは直ぐにこの場から離れるべきだと判断していた。このままでは自身だけでなく、一斗までやられてしまうと。

 

「...分かった。ティーダさん、必ず、助けますからっ!」

 

ビルドとアインハルトはその場を走り去ってゆく。

 

「...やれやれ、僕はいつだってこうだな」

 

『最後まで付き合うぜ、マスター』

 

バインドは破壊され、羽交い締めからも脱出したアナザービルド・ハザードはローグへと攻撃を開始した。

 

「うぉおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして黒い靄と全身をとげとげとさせた異形だけが、爆発を背中に受けながら立っていた。




先ずは一言。

ありがとう。これで僕らは救われる。

公式から『仮面ライダーグリス』の発表がありましたよ!!

これを喜ばずにいられるか!?

グリスパーフェクトキングダムっっっ!!!

エモい、ただひたすらにエモいっ!


こうなったら、書くしかないじゃないか!!!

『仮面ライダークローズ』絶対に書ききって、物語を繋げてやるぅ!!!

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