迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
なお、前回の続きはほんの少しだけです。
それではどうぞ
「全く、俺にこれを任せるなんてな」
「だって、それは士さんにしか頼めないと思ったからなんだ」
ソウゴは一人、士と会っていた。その手から、自らが作ったウォッチを渡すために。
「それをこの世界に来た俺に渡してほしい。その時は遠慮なく倒しちゃって!」
「...大体分かった。それ以外は俺の好きなようにさせて貰うぞ」
ソウゴは、ビルドがエボルトに負ける世界からビルドの力を得、その滅びを無かった事にした。その為その世界からはエボルトだけが残り、完全復活は出来なくなってしまったのだ。
結果としてエボルトは地球を去るが、後に戻ってくる可能性だけが残されたのだ。この世界のソウゴには関係ない話だが。
「よぉ、こんなところで何やってるんだ?」
「それが...良くわからないんです。どうして俺はここに居て、
その場に立ち尽くした龍斗は、手に持ったソレを見ながら泣いていた。それをただ静かにその横を通りすぎた士はその場にあるガードレールに体重を掛ける。
「お前に何があったかは知らないが、ソレを持ち主に返す事は出来るぞ」
「...なら、頼みます。コレを___」
ウォッチを渡した後、言葉を続ける事なく世界から龍斗が消滅する。実際は消滅ではなく、元の世界へと戻っただけなのだ。エボルトによって破壊される事が
「...確かに受け取った」
既にソウゴから受け取ったウオッチは倒したジオウに渡している。ついでにもう一人、ゴーストと共に倒した男にも一つウオッチを投げ渡している。端から見ればあれは一方的に投げつけているが正解かもしれないが。
「魔王とやらは仲間と共に元の世界に戻ったみたいだな...さて、この世界でのやるべきことを終わらせるかな」
彼は、魔王ですら縛ることが出来ないだろう。記憶をなくした青年が、あの日、失くしたモノを再び手にしたあの日から。
タイムジャッカーでも縛れない。それはウォズ、もう一人のウォズも同じことである。
「こんなものかな」
やるべきことを終えた彼はいつも通りにカメラのシャッターを切る。四人が並び立ってアナザービルドへと向かっていく瞬間を彼は切り取った。
「...海東が来る前に帰るか」
夏美にいつも通りツボを押される、そんな事を考えながらオーロラを呼び出し進んでいく。
「また会おう」
その後写真を奪われ、そこに写っているライダーに見覚えがあった夏美からの問い詰めから逃げるために答えるのを渋った結果、ツボをいつもより強く押されたのは、また別の話。
さて、簡単に言うなればジオウ本編の世界でアナザービルドが再び誕生し、その結果ライドウオッチを既に手に入れていたソウゴ(本編)が戦いに向かったが、その結果ビルドライドウォッチを破壊されてしまう。
既にアナザービルドが誕生した上でライドウォッチが破壊された為に時間が修復されることなく、その結果ビルドライドウォッチを再びつくる事が出来なくなってしまったのだ。
そこで、時間移動が可能な事を利用してIFの未来へと進んだ世界(平行世界)へと向かいそこで新たなビルドライドウォッチを手に入れるはずだった。
しかし、そこに世界の破壊者が現れた。それだけではない。本来この世界にはいないはずのアナザービルドが現れたのだ。実際アナザービルドは、士が(巻き込んで)連れて来たタイムジャッカーによってこの世界で生まれ、その後元の世界へと送り込まれた。
結果複数の被害者を出しながらアナザービルドはオリジナルを探して歩き回った。
そこからは皆様もご存知の通り、戦兎は吸収されハザード化したアナザーライダーが誕生することとなった。
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今週も面白かったですねぇ...
良かったね京介、醜名できたよ。
「悠斗~~!!!良かった~~~!!!」
ん?なんだあの弁慶みたいな_____
「デ・ネ・ブ!!!!!!!!」
何だったんだ一体...でも、何だかとてもうれしそうだったなぁ。
さぁて、次回はキバとギンガだ!
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この世界でアナザービルドと戦える者は残り3人___
「ハルっ!!」
大切な人の願いを叶える為に
「______勝って下さい」
次回、『少女の覚悟/彼の未来』
「あんたが何者であれ、俺はもう止まらねぇ!!!!!!!!!」