迷い込んだのはリリカルな世界 By Build   作:Plusdriver

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戦兎と龍斗は勘違いをしています。

彼らは旅に出た日から4年が経過している時代に転移しています。

まあ、気が付くのはStrikersからですけどね。

それでは本編をどうぞ。


47.逃げた先

「な、何とか帰ってこれたぁ。」

 

ひと安心で思わずため息がこぼれる。俺達は無事に帰宅する事が出来た。ニュースを見ると、新たな魔法の登場で内容が埋まっていた。

 

「やらかしたな、これ。」

 

「........」

 

龍斗は連戦だった為に動けなくなっていた。

 

『これはビルド式って言います。』

 

「!」

 

テレビからの声に驚いてしまう。それは

 

『私の兄が開発したものなんです。』

 

はやてちゃんだった。オワタ。

 

 

________

 

はやてちゃんが詳しくビルド式について語っている中、俺は一斗の位置を特定させた。このままだとはやてちゃんどころか、ミッドチルダ全体から逃げる必要があるからだ。捕まれば自由に動けなくなってしまう。

 

「龍斗、悪いが今すぐ転移する。」

 

龍斗は喋れないから手を挙げて指示を出した。

 

「「OK」っと、転移!」

 

俺達は部屋ごと転移した。

 

 

 

 

「管理局の者だ!大人しk...」

 

管理局の魔術師が部屋を訪れた時、中はもぬけの殻だったという。

 

_______

 

ディスプレイにはでかでかと戦兎の顔が写っている。

 

「面白いね、彼。」

 

「ドクター、顔がすごいことになってますよ。」

 

「アハハ!HAHAHAHAHAHA....」

 

スカリエティの研究所には高らかな笑いが響いたという。

 

「うるさいですよ、ドクター!!」

 

怒られたという。

 

 

_________

 

 

「転移成功か?」

 

軽い衝撃が部屋全体に響く。

 

「...多分な。」

 

喋れるようになった龍斗がそう返してくる。部屋の外に出ると....

 

「これは...」

 

失われた文明、アルハザードが広がっていた。

 

 

一斗はここにいるはずだ。探し出してこの旅を終わらせる。部屋に戻って龍斗に言葉をかける。

 

「少し探索に行ってくる。部屋から出るなよ?」

 

「...わかってらぁ。」

 

龍斗をおいてアルハザードの探索を始めるためビルドドライバーを装着する。ホークガトリングで空から探すのだ。

 

『タカ』『ガトリング』『ベストマッチ』

 

「変身。」

 

『天空の暴れん坊 ホークガトリング』『YEAH!』

 

「さてと、ふっ!!」

 

羽を広げて空高く上昇しタカの能力でサーモグラフィーで確認を行う。

 

「反応は..有り!だけど、4つ?」

 

1つは一斗だろうが他はなんだ?警戒を怠らずに一番近くの反応が有った場所に向かう。

 

「...いた.....博士達にようやく頭を下げれるな...。」

 

静かにカプセルの中で寝ている一斗を発見した。カプセルごと運べそうなので掴んで運ぶ。時間がかかるも何事もなく移動出来た。

 

「戦兎、この子か?」

 

龍斗がカプセルの中の一斗を見ながら話してくる。

 

「ああ、俺がお世話になってた猿渡研究所の夫婦の子供だよ。何度も会っていたから覚えている。」

 

俺は変身を解除して膝から地面に降りてカプセルによしかかった。

 

「良かった....本..当に...」

 

泣き崩れてしまう。身体を小さくして顔を伏せる。

 

「.....良かったな。」

 

俺は泣き続けた。

 

 

___________

 

「全く、アルハザードに来ていたとはね。」

 

『サッサと仕事を済ませて帰ってこい。後は俺がやる。』

 

「了解しましたよ。」

 

ローグはカプセルと共に転移する。その中には

 

更にカプセルが入っており、それを抱えるようにして眠る女が浮いていた。




『ガッチャ―ン!』

『マザルアーップ!』

『悪の拳強さ! 闇のパズル連鎖! 悪しき闇の王座!
  
 パーフェクトノックアウト!』


うん、エグゼイドロスだね、これ。

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