迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
まだまだオリジナル展開していきますよ!
あれから6年がたった。あの後でカプセルから一斗を出して育てた。彼は転移の際にどうやら人体実験をされているようでハザードレベルが確認できた。彼が未来ライダーになるかもしれない。
アルハザードの時の流れは早く、1年でミッドの2年が経過していた。その為2年前にミッドチルダに戻った。一斗の教育の為に戻る必要があるからだ。今は偽の戸籍を作り以前と同じ部屋を借りて住んでいる。
人前で俺と龍斗は顔と名前を変えている。事情は一斗に説明してあるから問題はない。今ではSt.ヒルデ魔法学院の初等科二年生になっている。
今年はStrikersの始まる時代だ。このままはやてちゃん達から離れ続けるか、それとも原作に関わるか。まあ、今日の授業参観の方が大事なんだが。
「おい、戦兎。あそこに...」
「ん?」
龍斗が指した方向を見る。教室の窓から廊下を移動するはやてちゃんが見えた。
「どうする?」
「どうするって何も...」
今俺達は教室の中に居るから移動しない方がいいのだろう。
「はい。今日は管理局からお客様が来ています。入ってください!」
先生の話で我に返る。管理局からのお客?まさか....
悲しくもこれが現実である。その客は教室の扉を開けて入ってきた。
「紹介に上がりました、八神はやてです。皆、よろしくな!」
..........最悪だ。ここで動いたら怪しまれてしまう。
「今日は魔法式を紹介しに来たんだ。みんなは何種類魔法式があるか知ってる?」
『3つ~』
まだ二年生だからか、そろった声はより幼く聞こえる。
「正解やで!ミッド式とベルカ式、そしてビルド式やな。みんなはどれがいい?」
サラッとビルド式が出て来た。俺は未だに管理局に狙われている。何でもビルド式を正式に魔法式として発表したが、使用者が見つからため子供達から使用者を増やす気らしい。
「ミッド式とベルカ式については以前授業で習ったそうなのでビルド式について説明するよ。」
はやてちゃんが話を簡単にしながらスクリーンを使ってビルド式について説明している。他の保護者の皆様も頷いている。
「あとこの魔法式を作ったのは私の兄さんが作ったんだよ。」
本人はここにいます!と龍斗が話したそうにするがどうにか止める。が...
「桐生戦兎。今この人を管理局は探してるんや。だから、この顔を見たら連絡してな。」
でかでかと俺の顔がスクリーンに出る。思わず龍斗と一斗が吹き出してしまう。
「君、名前はなんて言うの?」
「僕のことですか?」
一斗に話しかけるはやて。俺は大変な事になっております。実に胃が。
「桐生一斗と言います。」
「一斗...やって!?」
あ、ヤベ...
「今両親はここに来てる?」
「はい、そこに。」
しまった。誰か逃げているかは話していなかった。はやてちゃんはこちらに視線を向けてくる。
「.......」
「八神さん?」
先生がはやてちゃんに話しかけるが、こちらから視線を外さない。
「...すみません、先生。急に管理局から仕事が入ってしまいました。」
噓だ!絶対に噓だよ、先生!
「そうですか...仕方がないですよね。皆さん、ここで八神さんは用事があるそうなので管理局に行くそうです。」
先生の話ではやてちゃんは教室から出ていく。終わった..のか.....?
「龍斗、俺たちもしばらくしたら教室から出るぞ。」
「分かった。」
だがしかし、俺たちが一斗と廊下に出ると...
「待ってたで。巧にぃ。」
仁王立ちしたはやてちゃんが待っていた。
親バカ?になりかけている戦兎。
龍斗は影ながらも鍛錬を続けています。
一斗は....まだ只の小学生です。まだね。
さあ!逃走中が始まりますよ!